ソロプレイオンラインRPGという新たなジャンルを切り開いた先を――「グランディア オンライン」開発者インタビュー(1/2 ページ)

4月に大型アップデートを控えたガンホー・オンライン・エンターテイメントの「グランディア オンライン」について開発者から話を伺いながら体験プレイしてきました。

» 2010年04月07日 03時11分 公開
[ITmedia]
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開発担当の岩田容賢氏、運営担当の横内皇太氏、マーケティング担当の小野進吾氏

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、MMORPG「グランディア オンライン」においてソロプレイオンラインRPG化への大幅リニューアルと、2010年大型アップデート「飛竜への道」の第1弾となる「飛竜生誕」を4月中旬に実施する事を発表した。今回、事前に飛竜を操作する機会を得た。開発担当の岩田容賢氏、運営担当の横内皇太氏、マーケティング担当の小野進吾氏の3名にインタビューをしながら、新たに生まれ変わろうとしている「グランディア オンライン」について紹介したいと思う。

 「飛竜生誕」では、さまざまなランキングを競い、そのナンバー1になることで贈られる「冒険王」システムのほか、「飛竜の巣」と「ガイアの鼓動 撃破戦」といったイベント型ダンジョンが実装されることになっている。ほかにも、オープニングチュートリアルの改善をはじめ、最初の村での初心者クエストをリニューアル、「冒険者手帳システム」を実装するなど、ソロプレイで遊ぶことを起点に、さまざまな改善がはかられることになる。事実、インタビューではユーザーからの要望については、可能な限り答えを出したと語っていた。

左が飛竜、右が「ガイアの鼓動 撃破戦」に登場するボスモンスター

 「飛竜生誕」からはじめる「飛竜への道」は、7月には第2弾となる「飛竜天翔」で飛竜に搭乗し移動することが可能になり、11月に予定している第3弾「飛竜戦闘」で実際に飛竜を使用しての戦闘が導入されることになる。飛竜搭乗以降の仕様については、今後さらに検討を重ねていきたいとしている。

 「グランディア オンライン」はソロプレイオンラインRPGへと舵を切る。それは、今までのMMORPGを捨てるわけではなく、ソロプレイにソフトランディングしていくことを意味している。この発表について既存のユーザーは概ね好意的に受け取ってくれていると先述の3人は口をそろえる。では、そのソロプレイ向けに提案される「冒険王」システムを紹介したい。


冒険王はオーラをまとっているので一目瞭然

 冒険王にはさまざまな項目が用意される。例えば多く戦闘をしているプレイヤーや施しをするプレイヤーなど、一定の期間を決め、集計してそれぞれの冒険王に就くことになる。冒険王になると、「飛竜の巣」と「ガイアの鼓動 撃破戦」といったスペシャルダンジョンを任意に開始することができる特典がある。なお、冒険王はひと目で分かるように、身体にオーラをまとっている。

 「飛竜の巣」は、最初の村の出口付近にいるNPC「エンシェントドラゴン」に話しかけ、「風のかけら」というアイテムを収集するクエストを受けるというもので毎日開催される。風のかけらは戦闘以外でも、購入することもでき、1週間の期間収集した風のかけらの数でも冒険王が選出される。冒険王になるとアイテム「飛竜の玉」が入手できる。このアイテムを入手したことで、冒険王は任意に「飛竜の巣」を開催することが可能となる。参加制限などは特にないので、出現するゲートに飛びこめば誰でも参加することができるそうだ。


左右に分かれてゴールを目指す

 今回、“飛竜の巣へ続く道”マップを体験することができた。ここでは、それぞれ左右に分かれた別ルートをチームごとに進み、関門を突破しスピードを競うというもの。関門では、「グランディア オンライン」に関するクイズを行ったり、決められたモンスターを倒してポイントを稼いだり、重さの異なる砲弾を運ぶ(重さによって移動速度が変わる)大砲の弾運び競争などに挑戦。これらをチームワークで突破して、もっとも早くゴールしたチームが、祭壇にいる飛竜に話しかけると抽選が行われる(ほぼ同じタイミングの場合はどちらのチームも抽選に参加)。当選したプレイヤーは飛竜に導かれるまま、飛竜の巣に招かれ報酬を得るチャンスが与えられる。チャンスとは、サシで“飛竜と対決する”“一定の金額を納める”“クイズに挑戦”するなどの条件をクリアすると、プレイヤーは報酬となる「飛竜の卵」を得ることができる。





 岩田氏によると、戦闘はかなりのレベルでも苦戦することが予想され、提示される金額もさまざまだそうだ。飛竜の卵は、夏以降にアップデートされる「飛竜天翔」でプレイヤーが搭乗する飛竜として必要になるアイテムにほかならない。実際に飛竜を操作することができたのだが、まさに飛行するだけといった様相。移動と同様に行きたい方向へクリックするだけでその方向に進んでくれるのは気持ちがよかった。



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