ついにプロゲーマーデビュー! 2D格闘ゲームの「神」ことウメハラ選手を知っていますか?日々是遊戯

格闘ゲームファンで、その名を知らない者はいないとされる梅原大吾選手が、アメリカの周辺機器メーカー・MadCatzと正式にスポンサー契約を結んだとのこと。

» 2010年04月27日 17時45分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

日本のe-Sports界からスーパースター誕生か

 格闘ゲーム好きな人ならもちろんのこと、格闘ゲームにあまり詳しくない人でも、一度くらいは「ウメハラ」というプレイヤーの名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。本名は梅原大吾(うめはらだいご)。過去10作品以上の格闘ゲームで日米チャンプに輝いた経験を持つ、2D格闘ゲーム界のカリスマとも言える人物です。

 そんなウメハラ氏の公式サイトが先日突然オープンし、格闘ゲームファンの間で大きな話題となっています。これまで15年以上にわたって活躍しているウメハラ氏ですが、その活動はあくまで一個人の範囲に留まっており、いわゆる「プロゲーマー」的な活動は行っていませんでした。それがなぜ今になって突然、公式サイトを立ち上げることになったのか? ファンの間ではたちまち「ついにプロ活動開始か」「どうやら正式にスポンサーがついたらしい」など、様々な噂や憶測が飛び交う形となりました。

ウメハラ氏の公式サイト。コンテンツはまだ少なく、現在はウメハラ氏の紹介文と連絡先が掲載されているのみ

ウメハラ氏を一躍有名にした「EVO2004」準決勝の対戦動画。体力ゲージゼロから15連続ブロッキング→逆転の流れは何度見てもゾクゾクします

 もしもこれが本当ならば、e-Sports界を震撼させるビッグニュースです。日本人でありながら韓国やアメリカでプロゲーマーとして活動している人も存在はしていますが、知名度・実力から言って、もしウメハラ氏がプロゲーマーデビューするとなれば、話題性はその比ではありません。

 果たして実際のところはどうなのか? 公式サイトより問い合わせてみたところ、ウメハラ氏の専属するマネージメント会社、クーパーズタウン エンターテイメントより以下のようなお返事をいただくことができました。こちらの質問は「1:公式サイトをオープンした理由について」と、「2:プロ活動開始か、との噂について」の2点。少々長くなりますが、全文を掲載させていただきます。

Q 公式サイトをオープンした理由について

A 野性的ともいえるゲームプレイで世界中の格闘ゲーマーを魅了し続ける梅原の人気は、特に欧米において「ストリートファイターIV」による格闘ブームの復活により、とどまるところを知らぬ勢いで膨れ上がっています。欧米のユーザーにとって梅原はこれまで、プレイについては崇められるものの「ミステリアス」な存在として、プレイヤーとしてはファンと距離のある存在でした。その理由には、世界のファンやユーザーにむけて、公式に情報が配信されなかったということが挙げられます。

 また日本においても、様々な噂が飛び交うという状況にありました。そこで今回、梅原から情報を配信する場所の設置、それにより、ファンの集う場所を設けることを第一の目的として、公式サイトをオープンするに至りました。世界のファンあっての梅原であり、そのファンを大事にする気持ちと、日本代表として日本の皆さんのためにも、これからますます世界的に活躍していきたいという熱い意思の表れです。

Q プロ活動開始か、との噂について

A 2010年4月、初めて大手企業とスポンサー契約を結び、プロデビューを果たしました。噂にもあるとおり、マッドキャッツが梅原の「スポンサー第一号」となりました。これを機に本格的にこれまでのゲーマーや、ゲーム業界に見られなかった活動を勢力的に行って行く予定です。日本のみなさんのご期待と暖かいご声援に応えられるよう、全力で頑張りますのでどうかご支援のほどお願いいたします。これについては、4月末発売予定の「アルカディア」で、詳しく語っておりますので、詳細はどうぞそちらを参考にしていただけますようお願いいたします。


 ――ということで、アメリカの周辺機器メーカー・MadCatzがスポンサーとなり、正式にプロデビューを果たしたとのこと。先日ロサンゼルスで行われた「スーパーストリートファイターIV」のイベントで、ウメハラ氏がMadCatzのTシャツを着ていたことから「MadCatzと契約か」という噂は早くからあがっていましたが、噂は本当だったということですね。

 詳しい契約内容などについては不明ですが、日本のゲーム界からトップスターが誕生したのは純粋に喜ばしいこと。ウメハラ氏が先陣をきって活躍していくことで、今後日本でも「プロゲーマー」や「e-Sports」への見方が変わっていくかもしれません。ウメハラ氏のさらなる活躍に期待したいところです。

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