ひとりで「ファミスタ」できるかな?ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(4/7 ページ)

» 2010年05月10日 08時28分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]
リーグ戦なのでこのような星取表もある。写真は6チームで各1試合ずつの設定にしたところ

 同年12月には、「ファミスタ'90」が発売された。1人プレイが勝ち抜き戦ではなく、リーグ戦形式になったのが特徴。チーム数は2〜6チーム、試合数は各カード1〜9試合ずつ、イニング数は1〜9回を選択できる。バッテリーバックアップでデータをセーブできるので、長いリーグ戦でも苦もなくプレイできるようになった。個人的には1人プレイをいちばん長く楽しめたゲーム。

 「'90」では新たな球場が加わった。特に個性的なのが「ふえいふえい」球場。右翼側は広いが左翼側が狭い。その狭さを補うため、左翼側のフェンスが極端に高いのだ。

 大リーグに詳しい方はお気づきだろうが、明らかにモデルはボストン・レッドソックスの本拠地、フェンウェイパークである。日本人大リーガーの空白期だったこの時代(野茂投手は当時まだ新日鐵堺にいて、近鉄への入団が決まったばかり)。フェンウェイパークを知っている人は少なかっただろう。

 スイッチヒッターが登場したのは、この「'90」から。BGMはアーケード版「プロ野球 ワールドスタジアム」(1988年〜)と同じものに変わり、ダッシュケイオウではなくなった。

優勝した時のエンディング画面が派手。設定次第ではものの数分で見られるけど
ふぇいふぇい球場のグリーンモンスター。ちなみに「'90」発売当時、松坂投手は小学生、岡島投手は中学生だった
だいそうげん球場。打球が外野の深い所に転がると、ランニングホームランがほぼ確定

苦労するゲーム

 「ファミスタ'91」(1990年12月発売)からは、変化球が前作までより遅くなり、曲がり方が大きくなった。そのせいで、対COM戦で三振をとりにくくなっている。1人プレイは再び勝ち抜き戦に戻っているのだが、この変化球のせいで、かなり難度が上がったような気がする。

 また球場が広い。外野に抜けたら三塁打。ランニングホームランも出やすい。新球場の中で個性的なのが「とうもろこし球場」。その名のとおり、とうもろこし畑に作られた野球場だ。日本でこの年に公開された映画「フィールド・オブ・ドリームス」がモチーフになっている。

野茂(おも)投手のトルネード投法が、グラフィックで再現されている
とうもろこし球場では7回になったら、とうもろこしがウェーブで応援する
「'91」からは、選手の守備位置が設定された。また、審判が音声でコールするようになった

 「ファミスタ'92」(1991年12月発売)では、初心者のために打撃・守備練習モードがある。1人プレイでは、COMチームの強さを選べる。また、各選手に「人気」というパラメータが設定された。人気の高い選手が打席に立つと紙吹雪が舞う。はっきり言って、非常に見づらい。

 あと、ナムコスターズの「ぴの」の走力が、もはや人間業じゃないレベルにまで引き上げられた。投ゴロ・一ゴロ以外のゴロならほぼ内野安打。盗塁は、投手がモーションに入ってから走ってもほぼ成功。

試合中、紙吹雪のご使用はご遠慮ください。どれがボールか一瞬分からなくなります
試合後のスポーツニュースや、打撃・守備練習モードに、各チームの監督が登場する
この年に限り、ナムコスターズにマサカリ投法で投げる「まさかり」投手がいた

 スーパーファミコン版「スーパーファミスタ」が、1992年3月に発売された。ライセンス契約により、選手名が実名になっている。Xボタンでバントできたり、L・Rボタンでバットの長さを変えられたりと、スーパーファミコンならではの操作が追加されている。

 変化球の球速は、「'91」「'92」よりも、それ以前の作品に近い感じ。ただ1人プレイの難度は高いと思う。ホームランが出やすい。

 1チームあたり18人の選手がおり、2チームに分けて紅白戦ができる。ただしこの紅白戦、野手も含めて全員が1イニングずつ投げるという不思議な仕様。

 「スーパーファミスタ」シリーズは以後毎年発売され、「5」まで続く。「5」と同じ1996年に、プレイステーションで「ワールドスタジアムEX」が発売。翌年末にはニンテンドウ64で「ファミスタ64」が出るが、シリーズ化されたのは「ワールドスタジアム」の方。こちらも「5」まで続いた。

球場は3つ用意されている。広告まで細かく描かれている
紅白戦では全員が1回ずつ登板。ぴのが投手になることすらあるのだ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」