水樹奈々さん、子安武人さんなどが初登場――テイルズ オブ フェスティバル 2010(1/2 ページ)

「テイルズ オブ」シリーズのファン向けイベント「テイルズ オブ フェスティバル 2010」が開催。出演声優によるシリーズおなじみのスキット(朗読劇)の様子や、水樹奈々さん、奥華子さんによるライブの模様を紹介していく。

» 2010年06月18日 10時39分 公開
[遠藤学(撮影:ふじたけ),ITmedia]
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 バンダイナムコゲームスの人気RPG「テイルズ オブ」シリーズのファン向けイベント「テイルズ オブ フェスティバル 2010」が、6月5日と6日の2日間に渡って、神奈川・横浜にあるパシフィコ横浜にて開催された。

 ゼロス・ワイルダー役の小野坂昌也さん、エステル役の中原麻衣さん、ロイド・アーヴィング役の小西克幸さん、ルーク・フォン・ファブレ役の鈴木千尋さん、ジェイド・カーティス役の子安武人さん、ユーリ・ローウェル役の鳥海浩輔さん、リタ役の森永理科さん、アスベル・ラント役の櫻井孝宏さん、シェリア・バーンズ役の河原木志穂さん、ヴェイグ・リュングベル役の檜山修之さん、セネル・クーリッジ役の鈴村健一さん、コレット・ブルーネル役の水樹奈々さんの12人が出演した6日夜の部の模様をお届けする。


入れ替わる2つの手紙――豪華声優陣によるスキット「さまようラブレター」

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 ゼロスがロイドを探すコレットに出会ったことから事件は始まる。ロイドを探す理由をたずねると、日頃の感謝を込めてロイドに手紙を書きたいのだが、何を書けばいいのか分からないため、ロイドに聞くつもりなのだという。

 手紙を渡す相手に書く内容を聞いては意味がないと、ゼロスはコレットに代わって手紙を書くことを申し出る。喜ぶコレットだったが、ゼロスは感謝の気持ちではなく、ラブレターを書いてしまう。さらに暴走は続き、レアバードに乗ってロイドにラブレターを渡しにいこうとするゼロス。しかし、コレットの秘奥義発動でレアバードともども撃ち落とされる。そしてラブレターはいずこかに消えゆく……。

 所変わってとある港町。船に無賃乗船していたルークがセネルに捕まる。「船に乗るのに金を払わなくちゃいけないなんて、誰にも教わらなかった」と、相変わらずの傍若無人ぶりを披露するルークだったが、「そんなことは教わらなくても常識だ」と冷静に返すセネルにこってり絞られる。

 父親に言いつけようと手紙を書こうとするルークだったが、何を書けばいいのか分からずに途方に暮れる。通りがかったリタに代筆を頼むも、取りつく島もなく断られてしまう。自らの無賃乗船が招いたことと反省するどころか、ルークは「どいつもこいつも俺をバカにしやがって。俺は悪くなんてねぇ! 俺は悪くねぇぞ!」と騒ぎ出す。ここでは、すっかり恒例となった名セリフ「俺は悪くねぇ〜!」を、会場のお客さんを巻き込みながら絶叫するひと幕もあった。

 あまりのやかましさに折れるリタ。ルークの代わりに手紙を書くも、内容は「酷いことしやがって。絶対に許せねぇ。テイルズ オブ シリーズなんて、みんなまとめて海の底に沈めてやる」というものだった。頼んだものとは違うことを理解しつつも、自分では書けないためか、ルークはセネルのいる場所へと向かうことにする。その途中、ルークは空から降ってきた手紙=ゼロスが書いたラブレターを拾ったエステルとぶつかり、2つの手紙が入れ替わる。そのことに気づかず内容を確かめたエステルは、脅迫まがいの文章に驚き、ユーリがいるはずの凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)へと駆け出す。


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 同じく手紙が入れ替わったことなど知るよしもないルークは、セネルの元にたどり着くも不在。“白髪頭のおまえへ”と記して立ち去ってしまう。ラブレターは無事に(?)セネルが受け取るも自分宛てとは思わない。そこに白髪頭のヴェイグが通りかかったため、セネルはラブレターを渡してしまう。内容を確かめ、そこに書かれている愛の告白に驚くヴェイグ。渡してきた相手がセネルだったので、書いたのも当人だと思い、あろうことか禁断の愛だと勘違いしてしまう。

 混乱するヴェイグの前に現れたユーリは、「おまえがどうするかを決めるのは、おまえ自身なんだぜ。そんなに嫌だと思うなら、自分の心に正直になればいいじゃねぇか」とのアドバイスを送る。ヴェイグはすべてを忘れるためにラブレターを捨てることを選択。その後、お礼に自身が世界一と考えるポプラおばさんのピーチパイを食べさせるべく、ヴェイグは半ば強引に自らの村へとユーリを連行していく。

 ブレイブヴェスペリアに着いたエステルだったが、そこにいたのはユーリに留守番を頼まれたというアスベルのみ。事情を聞いたアスベルは、王都に応援を呼びにいくと勢いよく飛び出すも、脅迫状はエステルの手の中なのであった……。

 一方、船に乗り旅立とうとしているヴェイグとユーリの前では、なぜかセネルとワルター・デルクェス(声優は櫻井さん)の激しい戦闘が繰り広げられていた。一人二役で頑張る櫻井さんだったが、飛んできたコレットに激突され、ワルターの出番はわずか数十秒で終了となった。

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 ヴェイグが捨てたラブレターを拾ったのはシェリア。内容を確かめていると、脅迫状をなくしてしまったと叫びながらアスベルが現れる。シェリアの持つラブレターが脅迫状だと勘違いするアスベルだったが、シェリアもまた、アスベルが自分にラブレターを書いたと勘違い。脅迫状を渡すように迫るアスベルに対し、自分宛てではないのかと問うシェリア。「とんでもない。俺がそんなこと思っているはずないだろう。そんなおぞましいこと、俺が考えると思うか?」と答えるアスベル。シェリアの逆鱗に触れ、ボロボロにされてしまったアスベルの前に、脅迫状を持ったエステルとロイドが現れる。

 脅迫状の内容を知ったロイドは怒りに震える。さらに間の悪いことに、ロイドを探していたコレットが登場。脅迫状をラブレターだと勘違いしたコレットは、ゼロスに書いてもらったものだが、自分が頼んだと語る。「どうしてだコレット。こんなのおまえらしくないじゃないか。いつだって優しくて、みんなのことを第一に考えるのがコレットだろう。なのにどうしてこんなことを?」と、コレットを叱るロイド。コレットは落ち込み、その場を立ち去ってしまう。

 重い雰囲気が漂う中、今回の事件の主犯ともいえるゼロスとリタを引き連れてアッシュ(声優は鈴木さん)が現れる。事情を飲み込めないロイドに対し、ゼロスが書いたラブレターとリタの書いた脅迫状、2つの手紙があったことを説明するアッシュ。事情を理解したロイドは、コレットを追いかける。

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 俺が悪かったと平謝りするロイドに対し、自分も間違っていたとコレット。「大切な人に大切なことを伝える時は、ちゃんと直接言わなきゃね。いつもありがとう、ロイド。これからもずっとよろしくね」と自らの言葉で語り、見事に仲直りと相成った。

 感動のまま終わるかに見えたが、最後にコレットがつまずき、バルバトス=ゲーティアがパシフィコ横浜を海の底に沈めるために作ったという特製爆弾を壊す。小西さんによるバルバトスのモノマネが披露されたこともあり、笑いに包まれたままスキットは終了となった。


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