ついに発売日が12月9日に決定、さらにPS3版の存在も明らかに!――レベルファイブの新たなる挑戦「ニノ国」制作発表会開催(2/2 ページ)
デモプレイで“マジックマスター”との連動を紹介
続いて、レベルファイブ執行役員 制作2部 シニアマネージャーで、本作では制作ディレクターを務める本村 健氏、レベルファイブ広報部 シニアマネージャーで、本作では書籍“マジックマスター”の制作を担当している丸屋 数子氏が登場。本作のデモプレイを行った。
デモプレイでは、ゴロネール王国という場所での冒険を紹介。地下水道に大ネズミ“チューベル17世”がいるので、町の少年に変わって倒しに行く、という内容だ。
注目したいのは、“マジックマスター”との連動だ。地下水道への扉は鍵がかかっているため、そのままでは入れない。ここで扉を開ける魔法を使う必要があるのだが、魔法はタッチペンでルーン(模様)を描いて発動する。書籍“マジックマスター”を実際に見て、鍵を開ける魔法が書かれたページを探し、そこに書かれた模様をタッチペンで入力する、という仕組みだ。
このような謎解きは、もちろん鍵を開けるだけではない。たとえばネズミが何かを語りかけてきた場合は動物と会話できる魔法を探し、火がつきそうな祭壇を見つけたら、炎の魔法を探して火を付けてみる……といった具合。実際に本を読み、調べることで、より主人公になりきって楽しむことができるわけだ。
続いて、バトルについて紹介していこう。バトルは一般的なターン制システムで、主人公や味方を3×3のフィールドに配置して、その場所で前衛や後衛を分ける。例えば直接攻撃が強力なキャラクターであれば、前列に配置すればより効果的にダメージを与えられる。このあたりは一般的なRPGでよくあるシステムのため、すぐに理解できるだろう。おもしろいのは、配置によって味方をかばうことができること。例えば、打たれ弱い魔法使い系のキャラクターを前衛系のキャラクターの後ろに配置すれば、魔法使いキャラが狙われても、前衛系のキャラクターが敵の攻撃を受け止めてくれる、というわけだ。
また、バトルでも“マジックマスター”は有用だ。“マジックマスター”にはモンスターの情報も記載されているため、弱点を調べることが可能。初めて会った敵でも、“マジックマスター”で調べて炎が弱点だとわかれば、炎の魔法を打ち込めば効率よくダメージを与えられる、というわけだ。
さらに、敵の弱点をついた攻撃を行ったり、味方をかばうと、“ナイスポイント”というポイントをゲットできる。このポイントがたまれば、強力な必殺技が使用可能になり、さらに戦闘を有利に進められる。じっくりと考えて最善の一手を探す、ターン制バトルの醍醐味をたっぷり楽しめそうなバトルに感じた。
デモプレイを終えて、本村氏は「本を使いながらゲームの謎を解いていく遊びかたは、ゲームとうまく融合して新しいプレイ感覚が楽しめると思う。今回紹介した以外にもさまざまな謎があり、開発は本とゲームのネタを仕込んでいるので、ぜひご期待ください!」とコメント。丸屋氏は「通常は広報の仕事をしているが、今回初めて本の制作に関わることで、ゲーム制作に携わることができた。今回は体験版用の本を作成したので、(この後の体験プレイで)少しでも多くの人に遊んでいただきたい」と語った。
なお、日野社長は流通向けに注意点を語ったが、ユーザーにも関係がある内容だったので触れておこう。その内容は、「本作は本の制作に時間がかかるため、通常のDSソフトよりもリピートに時間がかかる」というもの。つまり、発売後に売り切れた場合、再生産、再入荷に時間がかかるということだ。本作を発売日に遊びたい場合は、予約をしたほうがいいだろう。
最後にサプライズ! なんとPS3でも「ニノ国」が発売
発表会の最後に、「ニノ国」の据え置き機版のPVが紹介され、これまで不明だった対応機種および内容が明らかにされた。正式タイトルは「ニノ国 白き聖灰の女王」、機種はプレイステーション 3で、2011年発売予定だという。
「ニノ国 白き聖灰の女王」は、PS3のハード能力を活かしたフル3Dで制作されており、その映像はアニメと見まごうほど。コンテンツも1から制作されており、同軸の物語でありながらも、データや仕様、ストーリー展開はDS版とはまったく異なるという。
日野社長は「2つの作品を楽しんでもらいたいので、2作はなるべく別の作品になるよう開発している。両方の作品を遊べば、「ニノ国」に隠された本当の謎が解けることだろう。PS3版は、まるでスタジオジブリのアニメの中を歩いているかのような、そんな作品にしていきたい」と語った。サブタイトルが異なることでもわかるように、単なる2機種同時展開ではなく、まったく別の作品に仕上がるようだ。
また、モバイル版「ニノ国 ホットロイトストーリーズ」も発表された。これはiモード用ゲームポータルサイト“ROID”にて配信されるケータイ向けゲーム。「ニノ国」のはじまりの町である“ホットロイト”を舞台に、本編の前日譚であるバックストーリーが楽しめるという。こちらはDS版と同時期に配信予定だそうだ。
なお、発表会後はDS版の体験版を試遊できた。本作の目玉である書籍“マジックマスター”で情報を調べつつのプレイはとても新鮮で、気分はまさに魔法使い。もっとも、「アレ、この魔法はどこだったっけ……?」なんて本をめくって情報を探しているその様は、ひいき目に見ても“見習い”魔法使いのような気が……。でも自分が楽しければいいんです!
関連記事
- TGS2009:「レイトン教授」や「イナズマイレブン」など、驚きの250台の試遊台を設置――レベルファイブブース
250台のニンテンドーDSを試遊エリアに設置したレベルファイブ。今回のプレイアブルはDSのタイトルのみだが、そのことが逆に自社ソフトに対する自身を感じさせる内容となっていた。 - 豪華声優陣決定「二ノ国」――TGS2009で体験版出展
“もうひとつの現実”が広がる異世界を旅する主人公の冒険を描く「二ノ国」のキャストが発表された。 - LEVEL5 VISION 2009:レベルファイブ×ブラウニーブラウン×植松伸夫のコラボ――究極のスローライフRPGを発表
レベルファイブは8月25日、東京・恵比寿にあるザ・ガーデンホールにて、LEVEL5 VISION 2009と銘打った制作発表会を行った。そこでは新作以外にも、「レイトン教授」セカンドシーズンや「イナズマイレブン2」などの進捗状況も。 - 東京ゲームショウ2008 レベルファイブブース:クローズドシアターでは10周年記念RPGタイトル3本の映像を上映
- 「レイトン教授オススメの味」を皆様にお伝えするハズでした
先日、レベルファイブの新作発表会の後、10周年記念パーティーが開催された。用意された料理には、おなじみのゲームキャラクターにちなんだスペシャルメニューがあり、それをぜひここでご紹介しようと思っていたのだが……。 - レベルファイブ、ロボットに変形する新ハード発表?――「LEVEL5 VISION 2008」
レベルファイブの日野氏は高らかに「ROID」と名付けられた新ハードのコントローラを掲げてみせる。でもこれ、なぜか変形しますよ……? 9月26日に国際フォーラムで開催された新作発表会には、7つの驚きが用意されていた。 - レベルファイブ×スタジオジブリ×久石譲――本とゲームソフトが融合する「二ノ国」
レベルファイブ10周年記念作品のひとつ「二ノ国」は、アニメーション作画をスタジオジブリ、音楽を久石譲による、一冊の本を頼りに進める新感覚ファンタジーRPG。 - 「ニノ国」関連記事一覧
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
-
ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
-
人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
-
妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
-
「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
-
「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
-
高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
-
「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
-
“膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
-
「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
- イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
- 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
- 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
- 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
- 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
- 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた