コラム
» 2010年06月28日 19時41分 公開

「E3 2010」まとめてみました(後編)これだけ読めば大丈夫!?(3/3 ページ)

[記野直子,ITmedia]
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その他PS3タイトル

  • 「Portal 2」:今までPC、Mac、Xbox360にしか供給していなかった開発会社Valve社が、初めてPS3も対象プラットフォームにリストアップした。発売は2011年の見込み。このタイトルでは同社が運営するPC向けゲームポータル「Steam」において行っているコンテンツサービスも追加するとのコメントがあり、会場を沸かせた。

PSPタイトル

  • 「Metal Gear Solid: Peace Walker」:つい先日6月8日にコナミより北米でも発売された、小島プロダクション制作の「Metal Gear」シリーズ最新作。
  • 「Tron Evolution」:3DCGを駆使し、現在によみがえった映画 『Tron Legacy』。その映画に先立って発売されるアクションゲーム。2010年11月にDisneyより発売予定。
  • 「UFC Undisputed 2010」:2010年に5月にPS3/Xbox360向けに発売された「UFC」シリーズ最新作のPSP版。2010年9月14日にTHQより発売予定。
  • 「Ace Combat: JointAssault」:PSP向け「Ace Combat」シリーズ第二弾。40種以上の戦闘機を操ることができるフライトアクション。2010年8月発売予定。
  • 「Hot Shots Tennis Get a Grip」:「みんなのテニス」の北米版。2010年6月29日に発売予定。
  • 「Madden NFL 11」:EAより発売されているアメフトの人気シリーズ「Madden」の2011年度版。 本作も多くのマルチプラットフォームで2010年8月発売予定。
  • 「Patapon3」:リズムに乗って敵を倒す新感覚アクション「パタポン」シリーズの3作目。2010年9月4日発売予定。
  • 「EyePet」:PS3でも発売されているバーチャルペットゲームのPSP版。2010年10月発売予定。
  • 「Kingdom Hearts: Birth by Sleep」:日本では2010年初頭に発売されたディズニーキャラが登場するアクション、「Kingdom Hearts」シリーズ最新作。2010年9月にスクウェア・エニックスより発売予定。
  • 「Shin Megami Tensei: Persona 3 Portable」:プレイステーション2で発売された同名タイトルのPSP版。2010年7月6日にアトラスより発売予定。
  • 「Ys: The Oath in Felghana」:PC版で好評だったアクションRPG「Ys: The Oath in Felghana」のPSP版。日本では2010年4月に発売されており、北米ではXseed Gamesより2010年中の発売が予定されている。

4 PlayStation Plus

 PSNにおける有料会員サービスの発表もあった。Xbox 360におけるゴールドメンバーサービスに匹敵するものだ。年間の会費は50ドル、3カ月であれば18ドルとの発表だった。同サービスに加入すれば、体験版の早期入手や、β版に優先的に招待されたり、無償でカスタムテーマが提供されたりとメリットが大きいと言う。2010年6月29日サービス開始。

E3まとめ

 Expo会場の様子は前編に記した通りであるが、特出すべきはActivisionの不在は大きかったといことであろう。ESAとの確執を解消して、来年は戻って来てくれることを切に願うところだ。ここではプラットフォーマのカンファレンスを中心に、全体をまとめてみよう。

1 やはりニンテンドー3DS一色だった!

 やはり、注目は「ニンテンドー3DS」だった。手にした誰もが興奮を隠せない様子だったのだ。批判めいていることを語る人はほとんどいなかったのも驚きだった。発売時期と価格が未定なところは気になるが、今回のE3ではダントツのインパクトをもって捉えられていたのは事実。手に触れた人が眼をキラキラさせて「すごい!」と語る姿をいく度ともなく目撃した。

 また、ゲーム機メーカーと強く印象付けられていた任天堂が、映画会社とのタイアップで映画を供給する、という発表は大きな驚きを持った。「すれちがい通信」の強化などもそうだが、さらに何か隠し玉を持っているのでは? との憶測を語る人々もいるくらいであった。

 ただし、ハードのローンチ時につきものであるオリジナルタイトルの欠如を強く感じた。任天堂のラインアップを見ても、大きなフランチャイズの続編に終始している感は否めない。この危惧の元は、ごく一部の見方だが、ニンテンドー3DSでは「旧ソフトの焼き直し」が頻発されるのではないか、との懸念が聞こえてくるからだ。前述の通り、立体視部分は上スクリーンのみ、と言うことを考えると、上スクリーン部分だけで表示していたムービーなどを3D化するだけの旧作のアップグレードバージョンが横行する可能性も秘められているからだ。

 シリーズものではない「3DSでしか遊べない」ソフトの出現を強く希望するところである。

2 モーションセンサーコントローラ

 マイクロソフトの肝いりのモーションコントローラ、Project Natal改名「Kinect」は好意的に捉えられていた。Wii Fitを彷彿とさせる「Your Shape: Fitness Evolved」や「Dance Central」などは、コントローラやボードなどでは実現できないkinectらしさを追及しており、キラータイトルとなる可能性を含んでいる。

 残念だったのは、発売日のみの発表で、価格はアナウンスされなかった。また、音声認識に関して、日本語を含めた多言語対応がどれほど進んでいるのかは、これから要チェックだ。

 一方、SCEの「PlayStation Move」は発売日も価格も明確にしていたのは立派だった。SCEだけがすべてをクリアにしてくれていたことになる。ただし、コントローラの組み合わせなどがいま一つ分かりにくく、ゲームソフトを遊ぶにはどれをそろえればいいか? など、ライトユーザーをターゲットにしているにしては複雑な気がした。

 いずれにしても、既にWiiに凌駕されている同市場において、ハイスペック機を使わないとできない仕様の魅力的なラインアップをそろえて行くことがマイクロソフト、SCEに課せられた課題であろう。


3 立体視3Dの行方

 今回のE3での話題と言えばもうひとつ、立体視であろう。SCEのカンファレンスでもフィーチャーされたが、家電における立体視3Dテレビの進化にいち早く対応しているソニーが光っている。映画「アバター」のヒットによって、この流れは大きくなっている。ただし、この技術は、ユーザー側からのニーズと言うよりはメーカー側の思惑の色が濃いところが気になるところだ。

 現在の3Dテレビは購入費用も非常に高額であることに輪をかけて、3Dメガネを必要とする。「家でくつろいでいる時にメガネをかけてテレビを見るだろうか?」との議論はどこでもされている話だ。現在では、この3Dテレビは過渡期の技術と認識している人も多く、いずれはメガネをかけずに立体視が楽しめる日が来るのではないかと読んでいる人もいる。そういった意味では「先駆者利益」に賭けたソニーはあっぱれと言えよう。

 一方、画面が小さいスクリーンで、メガネをかけないで簡単に3Dを体験できる任天堂の対応は、このテレビ技術の進化に影響されない携帯ゲーム機で実現しているところは、やはりあっぱれであろう。

 技術の進化がユーザーの取り込みに結びつくわけではないことは既に周知の事実である。その技術を使ってどのようなコンテンツを供給して、ユーザーに驚きや楽しさを供給できるかがカギであることは普遍的なコンセンサスである。

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