「JRAが壊れた」と話題の競馬ゲーム「ジャパンワールドカップ」日々是遊戯

JRAが公開中の無料Webゲーム「ジャパンワールドカップ」がネットのあちこちで話題になっています。その衝撃の内容とは……!

» 2010年07月07日 21時15分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

やっぱりあの監督の仕業でした

「全世界の競馬ファンが待ちに待った、真の世界一決定戦『ジャパンワールドカップ』。選び抜かれた8頭による頂上決戦がついに出走を迎えます。世界でもっとも強いのはどの馬なのか、ここ東京競馬場には史上最多の20万人がつめかけ、その歴史的瞬間を固唾をのんで待っています――」

 そんなナレーションで幕を開けるのは、JRAの公式Webゲーム「ジャパンワールドカップ」。公開以来、ネットのあちこちで「面白すぎる」「JRAが壊れた」などと話題になっています。

 本作は架空のレース「ジャパンワールドカップ」を題材とした競馬ゲームで、サイトでは架空のポイントを使って馬券を購入し、出走馬のうちどの馬が1・2着にゴールインするかを予想して遊ぶことができます。3レース終わった時点でどれだけ所持金(ポイント)を増やせたかを競うランキング機能もあり、7月31日時点でのポイント順位に応じて楽天ポイントがプレゼントされるという特典も。誰でも手軽に馬券購入のドキドキ感を味わえますし、競馬人口増加のためのキャンペーンサイトといったところでしょうか。

 が、このゲームがおかしいのはここから。ゲームを開始するとまず参加8頭の出走馬紹介が見られるのですが、この顔ぶれがまたトンでもない。馬なのにキメキメのリーゼントヘアが特徴の「チョクセンバンチョー」(日本)、胴体が長く2人乗りが可能な「ハリウッドリムジン」(アメリカ)、馬なのになぜか牛のような角が生えていてモーモーと鳴く「バーニングビーフ」(スペイン)、同じく馬なのになぜか首が妙に長い「ジラフ」(イギリス)、極めつけはダンボールで作ったハリボテのような「ハリボテエレジー」(日本)……。あの、普通の馬がほとんど見あたらないんですが!

 好きな馬を選んで馬券を購入すればいよいよレース開始となるわけですが、ここでの展開もまたスゴい。ハリボテエレジーがまず最初のコーナーでいきなりバラバラにぶっ壊れ、ギンシャリボーイが得意の二本足走法でライバルをぶっちぎったかと思えば、最後の最後でハリウッドリムジンが「胴体を伸ばす」という反則級の大技で大逆転を決めたりと、毎回ハチャメチャなレース展開で笑わせてくれます。レース部分はムービーのようですが、一体どれだけのパターンがあるんだこれ……。

 調べてみたところ、映像部分は「スキージャンプ・ペア」で高い評価を得た真島理一郎監督が担当しているのだそう。実況も「スキージャンプ・ペア」と同じく茂木淳一氏が担当しており、淡々としたトーンとメチャクチャな映像との対比が相変わらず笑いを誘います。競馬を知らなくても楽しめること請け合いなので、ぜひ一度アクセスしてみてはいかがでしょうか。

 それにしても、もしもこんなレースが実際に開催されたら楽しいだろうなぁ……。

出走馬一覧。どう見ても馬じゃないのが混ざってませんか、これ
なぜかツノがあってモーモーと鳴く、問題児バーニングビーフ
最後まで目が離せないレースシーンにも注目。勝つのはどの馬だ!?

(C)財団法人 全国競馬・畜産振興会


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