今そこにある危機――絶体絶命だったので「絶体絶命カレー」を食べてみるナニコレTGS2010

今年の東京ゲームショウ2010で密かな話題となっているのが、飲食コーナーになぜか出展したアイレムさん。「絶体絶命カレー」のみで勝負するその味に、満身創痍な記者がすがりつく。

» 2010年09月17日 16時25分 公開
[加藤亘,ITmedia]

絶体絶命は人それぞれです

 今年の東京ゲームショウの飲食コーナーは、アジアを意識したラインアップになっている。その中でも異彩を放つのが、アイレムソフトウェアエンジニアリング(以下、アイレム)が出展し、提供する「絶体絶命カレー」。なにが絶体絶命なのか、実際食べてみることにした。

 初日の午後3時くらいになってようやく時間が取れた筆者は、この日初めて飲食コーナーのある第7ホールへと足を運び、自分のうかつさに打ちひしがれた。なんと「絶体絶命カレー」は、午後2時をまわったあたりですべて売り切れてしまったというのだ。こうなると意地でも食べてみたい!

遠目からどうも人がいないと思っていたが、無常にも売れ切れの文字。この時点で昼食を抜いている筆者は絶体絶命に……

 アイレムといえば毎年東京ゲームショウとエイプリルフールに(もちろん、それ以外でも)その存在感を遺憾なく発揮するゲームパブリッシャー。2008年には起震車を展示、2009年には物販ブースに「アイレム横丁」を出展し、いつも斜め上の行動を取ってきた。そして今年は、ちゃんと一般展示をしながらも、飲食コーナーへの出展とあいなったわけだ。

 昨年のゲームショウが終わった後に、次は飲食コーナーに出展しようという話が出たため、リサーチ不足で価格の決定すら難航したと語るのは、同社ゲーム課 営業企画グループの松尾悟郎氏。提供する食品は、アイレムが石川県にあるため、なじみの深い金沢カレーに目をつけた。それは、イベント会場での食事といえば、やはりカレーだろうという思い込みもあった。いくつかの金沢カレーを提供する店舗に足を運び、東京ゲームショウに提供できないかと店舗側と調整し、今回の出展のために4日で2000食分の金沢カレーを確保した。

 実際いくつ売れるものなのか分からずに数を決めたと後悔する松尾氏。そのインパクトもあって初日の9月16日は、用意していた400食分を売り切ってしまった。だが、オープンした1時間は2〜3食しか売れず、余らせてしまうのではないかと弱気だったという。蓋をあけてみれば、ビジネスデー2日目も午後2時過ぎにはソールドアウトとなった。

 今回提供されている「絶体絶命カレー feat.金沢カレー」は、野菜と肉をじっくり煮込んだ少し辛めの味付け。ご飯が隠れるほどたっぷりかけ、そこにキャベツを乗せるのが金沢風とか。しかし、今回猛暑の影響でキャベツの価格が高騰したため、トッピングは諦めざるをえなかったという。また、本当は大盛りも提供予定だったが、あまりの人気に普通盛り(Sサイズ/ご飯250g)のみとなっている。

 さて、前日と同じ轍を踏むわけにはいかない筆者は、2日目の早朝ダッシュを試みた。しかし、なにやら昨日と同じような雰囲気がする。近づくと「ただいま準備中」の文字が……。確かに、開幕と同時に飲食コーナーに突入するような入場者などいるわけもなく(いたらすみません)。しばらく仕込みを待ってみることにした。

せっかくなので仕込みを見学。お邪魔してすみません。2日目も400食を用意。電気ウォーマーで温めるのは焦げ付きを防ぐため。時間がかかるのはそのためだ。なお、食事中にアピールできると、モニターで「絶体絶命都市4 -Summer Memories-」のPVが流されている。飲食コーナーでは初の試み?

 そうこうしているうちにやっと「絶体絶命カレー」がふるまわれた。たっぷりご飯にかかったカレーはまろやかで、少し辛めながら味わい深い。ただでさえ寝不足で、かつ会場を行ったり来たりした疲れた身体をカレーがやさしく染みこんでいく。かつて誰かが言った“カレーは飲み物”という格言を身を持って知る。あっという間に平らげてしまった。温かい食事は大事なのだと再認識し、自分が絶体絶命だったことを思い出させてくれた「絶体絶命カレー」。これで今日も働ける!

 一般日は両日600食を用意して臨むとのこと。一般公開日は7万人近くを動員する予定で、昼くらいから激戦が予想される。もし混雑したらと料理を作る方も危機感を募らせている。用意した分は本当にはけ切るのか、それともやはり瞬殺してしまうのか……。ここにも絶体絶命が潜んでいた。

いただきます! ごちそうさまでした!

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