「ラングリッサー シュヴァルツ」は自由度の高いゲームなんです!――ガマニアカンファレンスTGS2010【ガマニアブース】

ガマニアブース特設ステージで行われたカンファレンスでは、「ラングリッサー シュヴァルツ」を中心に新作オンラインゲームが紹介された。「ラングリッサー」大好きなスタッフが手がける新たな「ラングリッサー」の魅力とは?

» 2010年09月18日 23時14分 公開
[仗桐安,ITmedia]

「ラングリッサー」好きなスタッフが作った「ラングリッサー シュヴァルツ」

 9月17日、ガマニアブース特設ステージでガマニアカンファレンスが行われた。

 ここでまず発表されたタイトルが、新作オンラインゲーム「ラングリッサー シュヴァルツ」。最初にプレゼンテーターとして登壇したのは、ガマニアデジタルエンターテインメント(ジャパン)代表取締役社長である浅井清氏。浅井氏は司会の女性からの質疑応答という形式で、「ラングリッサー シュヴァルツ」開発の経緯について語った。


ガマニアデジタルエンターテインメント(ジャパン)代表取締役社長・浅井清氏

浅井氏 「ラングリッサー シュヴァルツ」には元になったゲームがあります。古いユーザーの方にはご存知の方もいらっしゃると思うんですが、約20年くらい前にメガドライブで発売されたシミュレーションRPG(以下、SRPG)です。その後続編が出てたんですが、ここ10年くらいは新作が出てなかったんです。

―― 「ラングリッサー シュヴァルツ」を開発した狙いは?

浅井氏 SRPGは1人でやるイメージが強いと思うんですが、1人でいろんなユニットを操作するSRPGをオンライン化して、みんなでいろんなキャラを動かして遊んだら面白いんじゃないかと思ったんです。

―― 「ラングリッサー」を選んだ理由は?

浅井氏 ラングリッサーは世界観とかストーリーがしっかりしていて魅力的なんですよ。あと、一番決め手になったのは元々ライセンサーが協力的でいい関係でゲームの開発がやれそうだったというのがあります。

 ここで浅井氏の紹介のもと、「ラングリッサー」のライセンス管理をしているエクストリーム代表取締役社長である佐藤昌平氏が登壇した。

 「浅井さんと2年くらい話をしていたんです。このタイトルをぜひやりましょうって。そこからずっと、言いたくて言いたくてしょうがなかったんですが、やっとこうやって発表することができてうれしく思っています」と笑顔で語る佐藤氏。

 佐藤氏は「ラングリッサーに思い入れのあるスタッフの方々が多くて、我々よりも知っているくらいです。グローバルに展開していただけるということで、家庭用の時にはできなかった展開を期待しています」と、新たなる「ラングリッサー」の展開を歓迎した。

陳氏のスピーチの後に中国版タイトルが公開された

 グローバル化の話題を受けて次に登壇したのは、ガマニアデジタルエンターテインメント最高戦略責任者である陳威光氏だ。

 陳氏は、「ラングリッサー シュヴァルツ」を世界各地のマーケットに合わせて展開していくこと、「ラングリッサー」ファンにかつて親しんだストーリーをもう一度体験してもらうことで新たな感動を提供したい、魅力的になったクエストやダンジョンで新規ユーザーにも楽しんでほしい、ということを熱く語ってくれた。

 ここで3名は退場し、ガマニアデジタルエンターテインメント(ジャパン)商品開発部部長の市崎裕康氏と、シリーズ作曲家の岩垂徳行氏がステージ上に登場した。

ガマニアデジタルエンターテインメント(ジャパン)商品開発部部長・市崎裕康氏とシリーズ作曲家・岩垂徳行氏

市崎氏 今なぜ「ラングリッサー」なのか、とよく聞かれるんですが、浅井社長が好きだったからです(笑)というのは冗談なんですけども、僕も含めて「ラングリッサー」大好き人間が集まっちゃったんですね。これはやるしかない、と始まったプロジェクトなんです。

本作の世界は、光の軍勢、帝国、闇の軍勢という3つの勢力から構成されている

岩垂氏 僕がゲーム音楽を始めて3、4作目にあたるのが「ラングリッサー」です。当時は2週間で作りました。やっつけじゃないですけど、突貫作業でやったタイトルが、ここまで盛り上がってくれているのは感無量です。当時からずっと遊べるゲーム、一生遊べるゲームだとは言われていましたが、それがこうやってオンラインゲームになるとはびっくりしました。

市崎氏 「ラングリッサー」はよくできたゲームで世界観がしっかりしてるんで、それをどう再現するかというのが苦労したところでもあり、楽しかったところでもあります。

 続いて、キャラクターメイキングの映像を交えながら、市橋氏が本作の自由度について語ってくれた。

市橋氏 3Dにすることで自由度が高くなったんですよ。体のパーツは肩、腕、足、鎧、アクセサリーなど全部で15カ所も取替え可能です。最初に用意されているキャラだけども18パターンあります。クラスチェンジ、ジョブチェンジが元々豊富なんですが、今回は最初の段階で70もあります。さらに追加していく予定です。自分だけの個性を持ったキャラクターを作れるんです。

キャラクターメイキングと職業の自由度はかなり高い!

 戦闘については「ラングリッサー」シリーズの弓兵、騎兵、兵士軍の3すくみをそのまま再現しつつも、属性の組み合わせでリアルタイムに戦局が変わっていく、とのこと。マップの種類が70も用意されていること、同じマップでも違う戦いができるようになっていること、武器、防具が現時点で1800種あるということ、国や騎士団(ギルド)本拠地などが戦闘によって進化、変化していくことなどが市橋氏によって語られた。

迫力のリアルタイム戦闘シーンが公開された

 岩垂氏は「『ラングリッサー』がここまで進化しました。僕も大好きだし、大勢の方が好きになってくれると信じてます」とコメントし、市橋氏は「スタッフみんなが『ラングリッサー』が大好きなんです。これが面白くないわけがない! ガマニアでしかできない『ラングリッサー』を楽しみにしていてください」と締めくくった。

新作一気に3タイトル。かわいい女の子が大活躍するオンラインゲーム

 ここでお二人の退場と入れ替わり、再び浅井氏が登場した。浅井氏の紹介のもと3つのWebゲームの映像が公開された。

「キングダムサーガ」

浅井氏「プレイヤーは4つの国のどこかに所属します。各国には女王様がいます。領地を育てて兵士を増やし勢力争いをするゲームですね。ブラウザだけで遊べるので、気軽にプレイしてほしいです」

「Web恋姫夢想」

浅井氏「三国志の世界の武将を全部女の子にしてしまった、という設定です。元々PCゲームで、コンシューマーゲーム、コミック、アニメなど展開しているタイトルなのですが、そのオンラインゲームをガマニアが担当します。10月にはサービス開始予定です」

「POWER DoLLS」

浅井氏「工画堂スタジオの手がけたPCゲームのオンライン化をガマニアが担当するという形です。ドールと呼ばれる女の子とパワーローダーというロボットが特徴的なタイトルで、元々はシミュレーションゲームですが、多人数で遊べる内容になります」

 最後に浅井氏は「日本のクリエイターが作ったものを海外でグローバル展開しています。日本はもちろん海外のユーザーにも注目してほしいですね」とコメントし、カンファレンスは盛況のうちに終了した。

ALT ITmedia Gamezの「東京ゲームショウ2010」特設サイトもご覧ください

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