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真の愛国者たちによって紡がれる戦場が、ここにある――ミリタリーFPSの最高峰「メダル オブ オナー」「メダル オブ オナー」を遊んでみた(2/2 ページ)

» 2010年10月13日 09時00分 公開
[PR/ITmedia]
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リアルな戦場、それはヒーローがいない場所

 本作のストーリーモードでは、対テロ組織の軍事作戦のセオリーとされている「ハンマー&スカルペル」、つまり高度で精密なテクニックを持つエキスパートが遂行する攻撃(スカルペル=手術のメス)と一気にエリアを制圧する強固な部隊の攻撃(ハンマー)の両方をもって作戦を遂行していく。プレイヤーは、ストーリーによって異なるアメリカ軍部隊の「AFOウルフパック」、「AFOネプチューン」、「第1大隊第75レンジャー連隊」、「第1大隊第2航空連隊」メンバーの一人として、極限状態の戦場へと向かっていく。

 実際にいくつかのマップをプレイさせてもらう機会を得た筆者の感想だが、まず、当然ながら前作から3年の期間を経てリリースされるだけあってグラフィック、サウンドのクオリティがアップしているため「リアルな戦場」をこれでもか、と体感させられる。そして、舞台が現代戦になったため、武器や兵装のバリエーションが増え、ゲームプレイの幅が広がったことも本作の特徴の一つに挙げられる。

 また、プレイヤーはアメリカ軍のエリートたちによって構成されている部隊メンバーの一員といえども、特殊な能力をもったヒーローではなく、あくまでも一人の人間という点を特筆したい。「俺が主人公だからかっこいいところを見せてやるぜ」と敵陣に一人で突入しても、待ち構える敵に蜂の巣にされてしまうのがオチだ。そのため、実際にNPCの味方プレイヤーと連携をとりつつ、侵攻していく必要がある。味方プレイヤーの挙動は非常に洗練されており、的確なポジショニングと射撃によって、「プレイヤーとともに戦っている」感覚を堪能することができた。

 ゲームの操作は一般的な家庭用のFPS同様、左スティックで移動、右スティックで照準を操作を行うスタンダードなものだが、ボタンとスティックの組み合わせで、身体全体で「のぞき込む」動作を行うことができた。敵が多数現れる乱戦時に使用することは少ないと思われるが、敵の陣地へと見つからないように潜入するミッションや、障害物が多いフィールドで戦闘を行う際には重宝するだろう。また、走っている途中での障害物への滑り込み動作は、ゲーム的なモーションとしても、リアルさを感じさせる動きとしても、非常に秀逸だ。「リアルな戦場の再現」を重視している本作では、キャラクターの歩き方や、射撃時のスタイル、戦場における部隊展開のフォーメーションはもちろんのこと、細かいところでは所属している部隊によってキャラクターの服装や装備などが異なっているところにも注目してもらいたい。

 参考までに、2分弱のトレイラームービーを掲載しているので、本作の世界観、空気感をぜひとも見てもらいたい。驚くべきことに、このムービーの中身はすべてインゲームのものだ。

アフガニスタンの市街地で繰り広げられる凄絶な市街戦。米軍の走行車両らしきものが爆発炎上している
アメリカ陸軍の主力攻撃ヘリコプター、アパッチによる制圧作戦は敵のRPG兵や対空砲をかいくぐっての激戦となる


オンラインモードは、バトルフィールドシリーズ「DICE」が開発。最大24人プレイが可能

 EAの人気FPS「バトルフィールド」シリーズを手がけている開発スタジオDICEの手によるオンラインプレイモードでは、同スタジオおなじみのフロストバイトエンジンが導入され、最大24人までのオンラインプレイが可能になっている。

 マルチプレイは、アサルトライフルや機関銃で戦場を切り開く「ライフルマン」、サブマシンガンやショットガンで近接戦闘をこなす「スペックオプス」(特殊工兵)、遠距離から味方のアシストを行う「スナイパー」の3つの職業からキャラクターを選択し、それぞれのキャラクターのレベルをアップさせていくことで、新たな兵器や装備がアンロックされていく。また、特定の条件をクリアすることで、武器にカスタマイズを施すことも可能になるようだ。

 搭載されているモードは、連合軍と武装勢力に分かれて、目的となる5つのミッションを攻撃・防衛していく「コンバットミッション」、設定されたオブジェクトの破壊・防衛を争う「オブジェクティブレイド」、2つのチームに分かれての殲滅戦を行う「チームアサルト」、3カ所のポイントを防衛する時間を競う「セクターコントロール」の4種類。このほかに、ミニマップ表示が無く、武器のダメージ上昇など、より難度の上がったモードでマルチプレイの各ルールを楽しめる「ハードコア」モードも存在する。自分の腕に自信のある人は積極的にチャレンジしてもらいたい。

 過日行われたβテストでは、「コンバットミッション」と「チームアサルト」をそれぞれ1マップずつプレイすることができた。ざっくりとプレイして見た感覚としては、昨今のトレンドスタイルをしっかりと押さえたスタンダードな作りだが、同じくDICEが2010年3月にリリースした「バトルフィールド:バッドカンパニー2」と比べると全体のマップがやや狭いため、緊迫した白兵戦を堪能できる点が印象に残った。プレイ時に他のプレイヤーとの連携が非常に有効な点も個人的には高評価だ。

 コンバットミッションは、バトルフィールド:バッドカンパニー2のラッシュモードに近いルールで、特定のオブジェクトの爆破や、制圧によって次のオブジェクトにターゲットが移っていく。1つのマップの中で、戦場が徐々に移動していくため飽きがこない作りになっているうえ、FPSで時折論争となる、特定の場所でスナイパーライフルを撃ち続ける「キャンプ」行為にも一定の効果があるようだ。

 また、連続して敵を倒していくと、敵の位置を一定時間レーダーに表示させたり、爆撃を行ったりといったサポートアイテムを使用できるようになり、上手なプレイヤーは、このサポートアイテムを使いこなし、試合の流れを大きく変えているシーンも見受けられた。このほかに、これも昨今のトレンドとも言えるが、キャラクターにレベル性を導入し、プレイ持続へのモチベーションを維持させることに成功している点にも注目したい。

 本作のマルチプレイは、リアル系のFPSとして知られる「メダル オブ オナー」の名を冠するだけに、武器や、兵科、マップデザイン全般を見る限りでは、基本となるマルチプレイのバランスをきっちりと作り込んでいる印象を受けた。もちろん、これはあくまでもβテスト時の感想になるため、実際の製品版とは異なる可能性が高いが、参考までに。

マップは、かなり細かく作り込まれており、様々な場所に昇って移動し、有利な位置から攻撃を行うのがセオリーだ
マルチプレイヤーモードでは、武装勢力のキャラクターを使用することもできる。武装も連合軍とは若干異なっているのが分かる

アンロックアイテム同梱でお得な日本版「メダル オブ オナー」

 2010年10月21日に発売が決定している日本版「メダル オブ オナー」。海外では、通常版よりも高い価格の「Limited Edition」に、マルチプレイ用のアンロックアイテム、サブマシンガンのMP7、ショットガンの8570MCS、TOZ-194が同梱されているが、日本版には、通常版に収録されることが決定している。いずれもかなり使い勝手が良い武器ということなので、海外プレイヤーたちとの対戦時には重宝することだろう。

 なお、プレイステーション 3版、Xbox 360版の他に、PC版が同日に発売される予定となっている。「FPSはやっぱりマウスとキーボードでプレイしたい」という人はそちらをチェックしてもらいたい。


「メダル オブ オナー」
対応機種プレイステーション 3/Xbox 360/PC(Windows)
ジャンルミリタリーFPS
発売日2010年10月21日(木)
価格(税込)7665円(PC版はオープン価格)
プレイヤー人数1人(オンライン対応人数:最大24人)
同梱物オンラインパスコード、アイテムアンロックコード
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Gamez 編集部/掲載内容有効期限:2010年11月12日