緊張が走る中国・武漢で行われたe-sportsイベントグランドファイナルIEF2010(2/4 ページ)

» 2010年11月29日 09時30分 公開
[松井悠,ITmedia]

相変わらずど派手なオープニングステージイベント。一方、会場外には公安警察がずらり

 IEFといえば、オープニングに開催国の超有名アーティストが来場するオープニングアクトを忘れてはいけない。昨年は、現在日本でも話題になっている「少女時代」のライブが行われ、会場に詰めかけた観客を魅了した。今年は、韓国の若手アイドルグループ「Queens」、中国の汪金媛といったアーティストが登場。さらには、ダンスユニットによる(いろいろ突っ込みどころのある)コスプレダンスが披露されるなど、会場は大盛り上がりとなった。

 一方、会場の外には公安警察がずらりと並び、会場入り口でのセキュリティチェックを行っていた。というのも、このIEFには、韓国の国会議員をはじめ、外交官や、中国政府の要人が数多く来場しているためだ。また、日本人選手たちの安全を確保するため、公安警察、現地のボランティアスタッフが日本人選手をつねにケアしていた。そのためか、懸念されていた衝突が起きることもなく、イベントはスムーズに進行していった。


各国代表選手による入場式。写真左側にいる3人は、中国語と韓国語でそれぞれ司会を担当している
やはりコスプレは中国でも人気のようで、どのコスプレイヤーも気合いの入った衣装を身にまとっていた

会場の外では、常に公安警察が入り口を監視。アーティストのライブを少しでも聞いてみたい人々が1カ所に殺到するシーンも
試合に参加する選手やゲストのために用意されたレッドカーペット。観客たちは通る選手全員にカメラを向けていた

 さて、気になる試合の結果だが、War Craft III部門は、nemuke選手が中国のFly選手、ドイツのVoshix選手、ロシアのNicker選手と同じリーグで全敗。ENZA選手が中国のTH000選手、Sky選手、韓国のLyn選手、Moon選手と同じ予選リーグに組み込まれ、全敗で予選敗退。ちなみに、同リーグに集結したのは、いずれも国際大会で優勝を飾っているトップクラスのプレイヤーばかり。くじ運が悪かった、とも言えるが残念ながらWar Craft IIIは今年も予選突破ならず。

 そして、前述の通り、急造チームで試合に臨んだCounter-Strike部門だが、グループ抽選の結果、中国のプロチーム「Tyloo」と「Tyloo.raw」と同じリーグ。大スクリーンで上映された日本 VS 中国の試合は、当然ながら会場の観客全員が中国チームを応援するという超アウェーな環境で行われ、日本チームメンバーが一人やられる度に会場に大きな歓声が響き渡っていた。そんな環境の中、前半戦は善戦していた日本チームだが、後半で息切れをしてしまったのか、いずれの試合も08-16で敗退。日本チームは今年も予選通過を果たすことができなかった

War Craft IIIの試合中のENZA選手。キーボードの誤操作を防ぐため、使わないキーを外しているのが分かるだろうか
Counter-Strikeの試合に臨むVae Victisメンバーたち。自宅でプレイする環境とは異なるため、セットアップにも時間がかかる
Counter-Strikeでは、各国ごとに区切られたブースが用意され、LAN環境下で試合が行われた

 最終的な試合結果は、War Craft III部門では、中国勢が1〜3位を全て占める好成績。ちなみに、1位のinfi選手は、2009年のWCG War Craft III部門の世界一、2位のFly選手は同大会の準優勝プレイヤーだ。そして、韓国のお家芸Star Craftでは、イケメンプレイヤーとして有名なBisuことキム・テギョン選手が優勝。Counter-Strike部門では、中国のTyloo、Tyloo.rawがワンツーフィニッシュを決めた。

IEF2010試合結果

War Craft III部門

  • 1位 infi ワン・シュウェン(中国)
  • 2位 Fly リゥ・ウェイリャン(中国)
  • 3位 THOOO ファン・シャン(中国)


Star Craftの対戦結果:

  • 1位 Bisu【shield】 キム・テギョン(韓国)
  • 2位 Stork【gm】 ソン・ビョング (韓国)
  • 3位 Vulture レイ・ハオ(中国)


Counter-Strike1.6の対戦結果:(団体戦)

  • 1位 Tyloo(中国)
  • 2位 Tyloo.raw(中国)
  • 3位 WemadeFox.CS(韓国)



Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/14/news189.jpg 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. /nl/articles/2411/15/news009.jpg 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. /nl/articles/2411/15/news058.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. /nl/articles/2411/14/news023.jpg “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた