ゲイムマンデビュー20周年記念! 「じゃじゃ丸忍法帳」「じゃじゃ丸撃魔伝」ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(3/3 ページ)

» 2010年12月14日 13時35分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]
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仮面の忍者 華もある

 「じゃじゃ丸忍法帳」が発売された次の年の1990年、シリーズ4作めとなる「じゃじゃ丸撃魔伝 幻の金魔城」が発売された。今度は「ゼルダの伝説」や「ハイドライド」のような、見下ろし型視点のアクションゲームになった。分銅を飛ばして敵を倒していく。パッケージ裏には“アクションRPG”と書かれているが、経験値を稼いでレベルアップするのではなく、イベントをクリアするたびに“新たな何かがほとばしって”、体力が上がり、使える術が増える。

 「忍法帳」では、じゃじゃ丸は頭巾をかぶっていなかったが、今作では再びかぶるようになった。「忍法帳」では、さくら姫もじゃじゃ丸とともに戦っていたが、今作ではまたさらわれる。しかも今度は殿様(さくら姫の親父)も一緒だ。

 さらに、魔物を率いて城を襲った「大妖僧」が、おそろしい「大魔獣」を復活させようとしていた。国じゅうに封印された8つの霊術を集めることで、大魔獣の復活を食い止められるという。忍びの村の長老は、光の力を備えた忍者じゃじゃ丸に、忍びの分銅と、霊術を収める「仁仏(にぶつ)の曼陀羅(まんだら)」を授け、大妖僧退治を命じた。

オープニングは、じゃじゃ丸らしからぬシリアスなストーリー展開とグラフィックとBGM
前作と同じく、宿屋で体力回復、万屋(よろずや)で道具を買える。このゲームのBGMは全体的に良い
攻撃手段は主に分銅。万屋で手裏剣を買うこともできるが、使い切ったらなくなってしまう

 ということでじゃじゃ丸は、分銅を飛ばして魔物と戦うのだが、序盤から敵が強い。というか、じゃじゃ丸の体力が低く、苦労させられる。おまけに経験値がないので、敵をいくら倒してもじゃじゃ丸は強くならない。各迷宮のボスを倒さない限り、体力の上限値が増えないのだ。

 ただし敵を倒すと、お金が出てくることがある。薬、油瓶(ランプ)、盾など、村で買えるアイテムは重要なものばかりなので、お金のために敵を倒す必要がある。あと、敵を15匹倒すと、体力がわずかに回復する。その間にそれ以上のダメージを受ける危険性が高いけど。

 体力が増え、盾を買い、体力回復できる「とんぷくの術」を覚えると、ようやくゲームらしくなってくる。しかしもちろん敵も強くなるし、動きも速いので、真っ向から戦っても突破は難しい。

 データセーブは、村の妖術師の家で行なう。今回はさすがにバッテリーバックアップになった。じゃじゃ丸の体力がなくなると、前回セーブした妖術師の家まで戻される。コンティニューの方式は2種類から選べて便利。データが引き継がれるけど所持金が半分になる「復活」か、前回セーブした状態まで戻る「リトライ」。要するに、ドラゴンクエスト式かファイナルファンタジー式かである。

逃げの伝説

 迷宮と妖術師の家を行ったり来たりしているうちに気づいたが、どうしてもお金が必要なとき以外は、敵と戦うより、逃げ回った方が得策だ。プレイを続けていると、効率的な逃げ回り方もわかってきた。

 コツはフィールド画面の切り替わりをうまく使うこと。現れる敵の種類は決まっているが、1画面のどこに現れるかはランダムなので、都合の悪い配置のときは出直して、じゃじゃ丸から遠い場所に現れたときに通過するのだ。またこのゲームでは、煙の中から出現する敵が多いが、こうした敵は現れてから動き出すまで1秒はかかるので、その間にかなりの距離を移動できる。

煙が現れてから、敵が実体化するまでにここを駆け抜けるのだ
画面切り替えを使った逃げ方の例。左へ行きたい場合、上下2画面を切り替えて、敵が遠くにいるときに進む
ボス戦では、けっこう大きなボスキャラが動き回る

 逃げてばかりだとお金がなかなかたまらない。出てくる敵の種類は決まっているのだから、お金が必要になったら、動きが遅くて攻撃範囲の狭い敵をひたすら倒し続けるのが良い。経験値稼ぎならぬ金稼ぎである。

 人魚の洞窟というダンジョンでは、石板に触れると先へ進むワープポイントがあるのだが、石板の周りに偽の石板がいくつもあって、そちらに触れるとダメージを受ける。実はこの偽の石板は、攻撃すると倒すことができ、たまにお金が得られる。その上、いったんその場から離れてまた戻ってくると、復活しているのだ。ここで粘れば、ものすごく簡単にお金を貯められる。

 敵からより効率的に逃げられるルートや、楽にお金を稼げるポイント、そしてボスキャラの攻略法。これらを見つけていくのが、割と楽しいゲームだった。

偽の石板は、動かないけど敵キャラと同じ扱い。一方的に攻撃してお金を稼げる

 最終ボス・大魔獣との戦いは、尻尾、胴体、頭部と3画面に分かれており、3体のボスと連続して戦うような形になる。とはいえ苦労するのは胴体くらい。頭部は口から偽のじゃじゃ丸を吐き出して攻撃するが、安全地帯があるので、時間はかかるが楽に倒せる。

 敵から逃げ回っていたせいか、プレイ時間は短く、わたしは5時間半でクリアしてしまった。前作「じゃじゃ丸忍法帳」の1章分にも満たない。これは経験値システムをなくしたことで生じたデメリットかもしれない。

 それと、ある村で売っていた「鬼の分銅」が、とうとう最後まで買えなかった。威力があって射程の長い武器なのだが、何しろ高い。わたしはいったんクリアした後、弱い敵を倒してお金をひたすら集め、鬼の分銅を手に入れて、もう1回ゲームをクリアした。

今回もなまず太夫は味方。海辺の村の守り神としてあがめられている
人魚姫がじゃじゃ丸にぞっこん。じゃじゃ丸が人魚の村を去るときに、かなり大胆な言葉を残す
大魔獣は横から攻撃すればOK。ちなみにこの写真でじゃじゃ丸が使っているのが鬼の分銅

未来忍者?

 最後に、「じゃじゃ丸撃魔伝」以降のじゃじゃ丸シリーズについても触れておこう。

 「じゃじゃ丸撃魔伝」と同じ1990年、ゲームボーイ版「おいらじゃじゃ丸! 世界大冒険」が発売された。RPGではなく、横スクロールアクションゲームになっている。じゃじゃ丸が天井を歩けるのが特徴。

 1991年には、ファミコンで「忍者じゃじゃ丸 銀河大作戦」が登場。こちらも横スクロールアクションだが、舞台は何と宇宙。銀河大王の依頼を受け、ハンマーを持ってロボットと戦う。「じゃじゃ丸忍法帳」以来久しぶりに、さくら姫が戦うことになるが、「忍法帳」と違って、戦うのはじゃじゃ丸かさくら姫どちらか1人。なぜかさくら姫の方が強いようだ。

 じゃじゃ丸シリーズは、スーパーファミコンには登場していない。残念ながら既にじゃじゃ丸というブランドが、求心力を失っていたのかもしれない。

 1997年、プレイステーションで「忍者じゃじゃ丸くん 鬼斬(おにぎり)忍法帖」、セガサターンで「忍者じゃじゃ丸くん 鬼斬忍法帖・金」が発売された。ポリゴンを使った立体的な視点になっている。だが展開が単調な上にテンポが悪く、出来がいいとはいえなかった。

 1999年にはワンダースワンで「元祖じゃじゃ丸くん」が発売。「忍者じゃじゃ丸くん」のリメイクで、一部システムが変更されている。

 ゲームボーイアドバンスでは2004年に「じゃじゃ丸Jr.伝承記 ジャレコレもあり候」が登場。じゃじゃ丸の後継者・じゃじゃ丸Jr.が登場する新作の横スクロールアクションと、ファミコン版の忍者じゃじゃ丸くん、じゃじゃ丸の大冒険、そしてシティコネクション、フォーメーションZ、エクセリオンを収録。

 携帯電話では「忍者じゃじゃ丸くん・乱舞」「忍者じゃじゃ丸くん・大乱舞」といった新作が、2007年に登場しているようだ。現在のところ、これらがシリーズ最後の作品といえる。

「銀河大作戦」の画面。じゃじゃ丸が遂に宇宙へ飛び出した。操作にかなり慣れが必要
さくら姫の方が高く跳べるので、慣れの必要な溜めジャンプを使わなくても先へ進める場面が多い
プレイステーション版「鬼斬忍法帖」の画面

 それにしても、長年プレイしたいと思っていた「じゃじゃ丸撃魔伝 幻の金魔城」を、今回初めてプレイできて良かった。……え、20年前にプレイして、雑誌でレビュー書いたんじゃないかって?

 実は、20年前に「辛口レビュー」で取り上げたのは、双葉社が出していたゲームブック「じゃじゃ丸撃魔伝 忍法さくら吹雪の巻」だった(勝沼紳一著・村上紳構成)。とかくゲームブックといえば、過度に複雑になりがちなものだったが、この作品は原作さながらのシンプルなシステムで、プレイしやすかった。

 あと、ここまで書いてきて気がついたが、11月21日にスーパーファミコンが20周年を迎えていた。てめえの20周年なんかより、そっちを祝った方がよかったんじゃないだろうか……?

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