2010年の話題を独断と偏見でランキングしちゃった!:くねくねハニィの「最近どうよ?」(その39)(2/4 ページ)
さて行きますよ〜、2010年の独断と偏見のTop10ニュース!
1位:任天堂がニンテンドー3DSを発表
ギネス記録だったゲームボーイの販売台数を今年の初めに塗り替えたニンテンドーDS。4月にはニンテンドーDSi LL(北米では DSi XL)が欧米でも発売になり、ニンテンドー3DSが発表されました。
海外では日本ほどゲーム機に対して執着度がないから、ニンテンドー3DSの存在自体それほど一般ピープルは知らないらしい。10月、11月のランキングを見てもらえば分かる通り、ニンテンドーDSがダントツ売れてるってことで、買い控えってことはないみたい。
で、ニンテンドー3DSは6月のE3で実物が初お目見え。「3Dメガネを使わないで3D映像のゲームが楽しめる画期的製品!」として大きな話題になったよね。最近まで発売日や価格などは発表されなかったんだけど、ようやく東京ゲームショウ終了後の9月29日に発表されました。日本は2011年2月26日、価格は2万5000円。ただし、欧米は3月発売ってだけで日付も明確じゃないし価格は発表されていないのねん。
久しぶりの新ハードの発表ってことでE3でもめちゃくちゃ脚光を浴びてたんだけど、ニンテンドーDSの発表時ほどマイナー感(ゴメンなさい)がないから、ちょっと様相が違うんだよね。ニンテンドーDSのようにサードパーティが入りこむ余地のないハードにしないために、各ソフトメーカーはローンチにソフトを準備すべくこぞって開発を始めてるんだろうなぁ。ニンテンドーDSの次期型と言えるニンテンドー3DSは相当なラインアップが期待されるぞ。
2位:任天堂が赤字!? 円高の影響は深刻に……
マスコミが騒ぐほど任天堂はダメじゃないし、前年比で比べれば売上を落としてるかもしれないけど、やっぱり業界のジャイアントであることは間違いないって思ってたんだけど、ニンテンドー3DSの詳細発表をした9月29日に2010年4〜9月期の連結の最終損益がマイナス20億円って発表したんだよね。
下方修正という見方をすれば、もちろん売上が予想を下回ったことも理由に挙げられるけど、では任天堂は他フォーマットと比べてハード売上台数やソフトの売上本数が少ないかと言ったら、いえいえいえ、まったくもって否なわけだ。
そんでもって「赤字」という側面を考えてみるとやっぱり「売上額が減った」からだけじゃないと思うんだよね。2010年の急激な円高は任天堂の海外売上金額の換算レートが影響しているのは明白で、ハードのみならずソフトのロイヤルティも円換算すればすべて「マイナス要因」になるのだよね。大きな市場のひとつである北米のみでなく、欧州のユーロ、ポンド安はジャイアント任天堂をも苦しめたってことなんだー。
円高の話は長くなるので、あとがきで触れてみることにしようっと。
3位:モーションセンサーの嵐!
SCEのPlayStation Move(PS Move)が9月に、マイクロソフトのKinectが11月に発売されて、Wiiに続けと今年はモーションセンサーコントローラの発売ラッシュでした。
北米でのKinectは発売後順調の様子で欠品も出ている小売りがあるくらい。心配されたKinect不振は一応落ち着いたみたい。マイクロソフトの発表では、11月29日現在で全世界で250万台販売したとな。すげぇ。コアユーザーは「Kinectは反応が悪い」とか悪口を言う人も少なくないらしいけど、一般のカジュアルユーザーたちは、「コントローラで難しい操作をしなくてもゲームができるらしい!」と実は認知度が高いみたい。
PS MoveはSCEが11月末時点で全世界400万台出荷(販売じゃないぞ!)したって発表して、始めは勢いがあるのかな? って思ってたんだけど、11月に発売されたばかりのKinectに抜き去られた(北米のみ11月末現在推定180万台)のでは? と言われていました。PS Moveの北米での末端販売台数は11月末現在で100万台程度と思われますの。
でもね、ハニィが出張中テレビを付けるとものすごいヘビーローテーションでPS3とPS MoveのCMをしていたんだよね。お店に行っても、欠品のKinectよりは店のあらゆるところにPS MoveのPOP広告がしてあったりして、頑張って露出してる様子が見受けられましたの。
同じモーションセンサーでもWiiの遊び方を踏襲したPS Move、コントローラを使用しないという新しい遊び方を提供したKinect。Wiiと差別化と言う意味ではKinectの方が目新しいため、ユーザーの関心は高いのかな。今のところ北米のパブリッシャーの方の中には「勝負あった(Kinectの勝利)」って声もあったくらいだけど、北米は12月が売りの時期のピークって言っても過言ではない市場なんで、12月末の様子を見て判断だね。
4位:ソーシャルゲームと戦略の差別化?
Facebookなどのソーシャルネットワーク(日本ではmixiなんかもそうだね)、またスマートフォン、iPhone&iPad市場の急成長に伴って、ソーシャルゲームはライトユーザー向けの新規市場を作ったと言われているよね。
ゲーム業界として、ハイスペック機向け開発コストのリスクヘッジの行き場を探していることは事実。だからと言ってハンドヘルドゲーム機はというと、PSPは違法サイトに悩まされ、ニンテンドーDSはサードパーティータイトルが売れにくいなどなど、昨今ソフトメーカーにとってはあまり儲からない構造になってる。と言う意味では「低コストで短期間」のソーシャルゲームは業界の救世主なのかもしれないね。
2009年末にEAがソーシャルゲーム第2位のPlayfishを買収したのは覚えてるかな? EAはコングロマリット(全方位的)なゲーム会社なので、あらゆるセクターで同社のゲームをユーザーに提供しようという戦略を取っているよね。過去にはモバイルゲームのナンバーワンだったJamdatを買収こともあったんだ。従って、EAが認めたセクターとして「ソーシャルゲーム」はゲーム業界の中でも脚光を浴びることになったんだね。
GDCサンフランシスコ2010でもフォーカスされてたソーシャルゲームだけど、米国ソーシャルゲーム会社Zyngaの株式評価額がEAを超えたとのニュースが出て、やっぱりソーシャルゲームはこれから盛り上がるんだな〜って雰囲気が業界に流れてるみたい。
ところが世界ナンバーワンパブリッシャーActivisionのCEO、Robert Kotick氏がロイターのインタビューで「Activisionはソーシャル系にはそれほどの興味がない。熱狂的なゲーマー向けのプラットフォームとは考えていないからだ」と、ソーシャルゲームを否定したわけではないけど、Activisionとしては「コアユーザー」をターゲットにしているので、早急な「多角化」戦略は取らないって意思表示みたいね。
二強のソーシャルゲームに関する戦略の違いも感慨深いよね。モバイルゲームのように短命で利益の源泉を失うのか、はたまた確固たる地位を築くのか、2011年も目を離せないよね。
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