「カラテカ」っぽい景色が見たくて越前の寒さとコンバットしてきたゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)

» 2011年02月02日 19時29分 公開
[ゲイムマン,ITmedia]

カラテカ本線日本海

 東尋坊南端の七つ岩では、波しぶきが岩を乗り越えて飛び散り、迫力満点。波の音は「カラテカ」のような“ザザー、ザザー”という音ではなく、途切れず常に鳴り続ける。風の音もすごい。

 寒さで体力が奪われたせいか、だんだん眠くなってきた。もし寝ぼけてふらついたら、えらいことになるかもしれない。いったん商店街に退散し、食堂でソースカツ丼を食べた。うまかった。今の時期は越前ガニの最盛期でもあるが、そちらは夜に、宿泊先の芦原(あわら)温泉でいただいた。

 ソースカツ丼のおかげで元気が出て、無事「カラテカ」っぽい写真を撮ることができた。……でもカラテカのように崖ぎりぎりに立つことは、できなかった。

「カラテカ」のスタート地点を写真で再現しようとした結果がこれだよ!
柱状節理がよく分かる写真。よく見ると、崖のキワに、「カラテカ」のように立っている人がいるんだが

 いや、言いわけさせてほしいんだけど、崖ぎりぎりにはカメラを置ける場所がなかった。三脚が倒れて海に落ちたら元も子もないし。セルフタイマーで撮ったから、自分から遠く離れた場所にカメラをセットすることもできない。……寒いからといって、そもそも道着を着ていない時点で失格ですね分かります。

互いに、礼! 敵に近づかない限り、何度でも頭を下げられる

 さて、「カラテカ」ではスタート地点の断崖絶壁で、最初の敵が現れる。気をつけの状態でBボタンを押すと、敵に一礼でき、敵も(構える前であれば)礼を返してくる。これはあまりにも有名だが、マニュアルを見ても、カラテカがBボタンで礼をすることは、書かれていないようだ。

 ちなみに、敵と当たる前に礼をしないと、敵の攻撃がちょっとだけ激しくなる。とはいえゲームを攻略する上では、さして支障はない程度だ。

ワナ! ワナ! ワナが落ちそう

この部屋がアクマ将軍の城の、最奥部だということが後にわかる

 崖っぷちで敵を1人倒してゲートに入ると、簡単なビジュアルシーンが流れる。アクマ将軍が手下に指示を出し、指示を受けた手下がカラテカを倒すために走り出す。

 このシーンが終わるとゲームに戻るが、カラテカが左から右へと移動する途中に、その手下が右から左へ向かう場面が挿入される。以降、カラテカと敵がかわりばんこに表示される(カラテカは、表示されているときだけ移動できる)。当時としては凝った演出だった。


構えた状態だと移動速度が極端に遅いので、敵がいないときは構えを解いて走らなくてはならない
フィールドを左から右に進むカラテカに対し、アクマの手下は右からやってくる。左へ受け流すことはできない(ネタが古い)
屋外ステージをクリアしてアクマ将軍の城に入ると、マリコ姫の様子もほんの少し見られる

 「カラテカ」では、構えた状態でAボタンを押すと蹴りが、Bボタンを押すと突きが出る。アーケードの「空手道」(テクノスジャパン/データイースト)や、「イー・アル・カンフー」のように、蹴りも突きも上中下段に打ち分けられる。

 とはいっても、突きはかなり当たりにくい。単に射程が短いというだけではなく、相手との間合いを詰めようとして、踏み込んでいる途中に打てないのだ。十字キーの左右を細かく押して、すり足で少しずつ間合いを調整する手もあるが、それなら最もリーチの長い中段蹴りを連発した方が、はるかに戦いやすい。

 敵にはそれぞれ決まった攻撃パターンがあるので、それを見極めれば中盤までは難しくない。体力が減ったら、敵と距離を取って攻撃を受けないようにすれば、徐々に回復していく(敵の体力も回復するけど)。

こんなに近づいてもパンチが当たらない
敵が近づいてくるところを狙って中段蹴り。慣れれば敵を後ろに追いやり、少しずつ前進することも可能
画面端まで走っていくと、突然出てきた敵に一発でやられる危険性が高い。画面端に来たら構えた方がいい

 しかし、城ステージのラストで、「カラテカ」最大の強敵が現れる。

 ワナである。

 カラテカがステージ最後のゲートを通ると、上からギロチンが落ちてきてゲームオーバー。

 今回の原稿を書くのが遅れた理由の1つが、このワナをどうしてもクリアできなかったこと。昨年末に1回オールクリアしてたんだけど、今年に入って画面写真を撮るために、録画しながらあらためてプレイしたら、何回やっても何回やってもこのワナから先に進めなかったのだ。

 攻略法としては、カラテカが構えたときの前の足を、ワナの真下にある影から、ほんのわずか手前に置き、十字キーの上を押して「気をつけ」状態になり、右を押して走る、らしい。……でもそうやっても、やっぱりワナの餌食になる。ここで挫折したプレイヤーも多かったはずだ。

 もちろん、ワナにかかると即ゲームオーバーなので、再プレイするたびにスタート地点の崖からやり直しとなる。最初のうちは「凝ってるなあ」と感心した、敵が走ってくる演出も、何度も何度も何度も何度も同じシーンをやり直していると、もううっとうしい。そういう点も含めて、後のゲームのビジュアルシーンやムービーに似ているかもしれない。

 数日トライして、「十字キーの右を押すときに、押しっぱなしにせず、ちょっとだけ押せばいい」ということにようやく気がついた。そうすればカラテカの目の前でギロチンが閉まるので、上がるのを待って動けばいい。ようやくここから先へ進めた。

空手で敵と戦うゲームなのに、空手と関係ないこのワナがいちばんの難関だというのはどうかと
このポジションで「構え」から「気をつけ」の状態になって、ちょっとだけ走ろう
ギロチンはカラテカの手前で落ちる。直後にゆっくり上がるので、その間に通り抜けられる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/14/news189.jpg 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. /nl/articles/2411/14/news187.jpg 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. /nl/articles/2411/14/news167.jpg 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  7. /nl/articles/2411/15/news009.jpg 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. /nl/articles/2411/15/news058.jpg 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. /nl/articles/2411/14/news023.jpg “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた