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NEWS 2000年1月29日 更新

icon スクウェアが1万人を前に
ネットワークプロジェクトを発表

 既報の通り,スクウェアは今日(1月29日)行われた「スクウェアミレニアム」において,ネットワークサービス「Play Online」プロジェクトを発表した。

 発表会では,スクウェアの坂口博信氏が,興奮気味に「Play Online」について詳細を説明。会場に集まった延べ1万人のユーザーや関係者に(スクウェアミレニアムは2回開催された),その一大プロジェクト計画を明らかにした。

「Play Online」(左下画面写真)は,さまざまなコンテンツが用意され,スポーツではプロ野球などのリアルタイムの試合結果などが速報されるほか,過去のデータベースも閲覧可能。

 スクウェアが用意するゲームにも,各種情報は反映され,実際のプロ野球,サッカー,モータースポーツなどで行った,前日までのデータを踏襲したゲームもできるという。例えば,野球では打率やメンバーの反映ができ,レースゲームではプレイヤーが架空の車をドライブし,実際のレースと同じタイムでラップする他車と競争する,というように情報も活かすことができる。

 また,既にエイベックスが協力を表明している音楽コンテンツでは,ネットを介して音楽を楽しめる。

 井上雄彦氏らが協力する漫画コンテンツも楽しみだ。「スクウェアミレニアム」にゲストとして登場した漫画家・本宮ひろ志氏は,「自分の作品が,多くの人の目に触れることは嬉しい。ネットを通じて広い世界に漫画が配信されることで,社会性を持った漫画家が育つことを期待する」とコメントしていたぞ。

 そして最も注目されるゲームコンテンツだが,2001年春発売予定の「ファイナルファンタジーX」(PS2用)は,スタンドアローンでもプレイできるが,プレイ画面から「Play Online」にアクセスして,攻略方法などのサービスを利用することが可能だという。

 さらに,「ファイナルファンタジーXI」(2001年夏発売予定)は,完全なオンラインゲームとなる。いよいよFFユーザーも,ネットの仮想空間を本格的に冒険できるのだ。「FFならではのカメラワークや美しい画面はそのままに,オンラインのルールを構築していく」(坂口氏)。ゲーム世界でのほかのプレイヤーとのメールやチャットも可能となる。

 ちなみに,プレイステーション用の「FF IX」(2000年夏発売予定)がほぼ完成しており,「後はバランス調整」(坂口氏)の段階であることや,初公開というPS2用「FF X」の画面も紹介された。なかなか奇麗な画面だったが,背景やキャラクターの創りこみがこれからということだから期待しよう。「FF XI」はイメージの静止画レベルのみがスクリーンに表示された。さらに映画版FFの一部も上映されるなど,今後も「ファイナルファンタジー」の展開から目が離せない。


エンターテイメント以外も
「Play Online」のサービスは,エンターテイメント分野だけにとどまらない。

 壇上に立ったスクウェアの武智智行社長(右写真)は,「Play Onlineでは,家族で利用してもらうために,e-commerceも提供する。スクウェアのCG技術,インタラクティブ技術などを活かし,実際にデパートで製品に触れているような買い物が楽しめるものを目指す」と説明を行った。

 こうした,e-commmerceやe-distributionは,子会社のデジキューブの協力の基,商品ラインアップやコンテンツの充実を図っていく。そのデジキューブの代表取締役会長も兼ねるスクウェアの鈴木尚副社長は,「社内外から見て,今まではみんながバラバラにビジネスをやってきたような印象を受けたかもしれないが,このPlay Onlineですべてが集約される」と挨拶。拍手を浴びた。

 気になる「Play Online」のネットワーク接続環境だが,NTTコミュニケーションズらと協力体制を整えていくという。NTTコミュニケーションズの網谷氏は,「Play Onlineは,ゲームなどの”バーチャル”と,ネットという”リアル”な世界を融合させる扉となる」と,期待を寄せていた。

[原 毅彦,SOFTBANK GAMES]

(C)SQUARE Co.,Ltd.

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