1998年6月16日

「第4のユニット」がWin32で復活

ブロンウィンと6年ぶりに会える

 データウエストは7月10日から,通信販売のみで,Win32版アドベンチャー「第4のユニットACT 3 デュアルターゲット」を発売する。FM-TOWNS,X68000などで人気だった同シリーズが今蘇る!

「第4のユニットシリーズ」は,サイコ能力を持つ少女・ブロンウィンが,死の商人と闘って活躍するSFアドベンチャー。PC-8801などで第1作が出て以来,PC-9801,X68000などで続編がリリースされていた。6作,7作目はFM-TOWNSのみでリリースされ,動画や音声などが積極的に採用された,当時としては画期的なマルチメディアゲームだったのだ。

 6作目「メリーゴーランド」がメガCDに移植される計画もあったが,残念ながら中止になったという経緯もある。各作品で主人公のキャラクターデザインが変わり続け,同一人物と認識できないことも多々あったのも今となっては懐かしい。また,このシリーズはBGMが良かった。最新作(といっても5年以上前に発売されたのだが)の「ワイアット」のオープニング曲は,エニックスの「ミスティブルー」の曲と並んで個人的にゲーム史に残るノリの良さだと思っている。

INFORMATION

データウエスト
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 Win32版「デュアルターゲット」は,'89年に発売されたシリーズ3作目の同名タイトルの移植。敵対のアンドロイドに開発中の武器などを奪われるところから話が始まる。オープニングでは第1作・2作のストーリーが紹介されるため,プレイ上問題はないという。するとオープニングでステラやスドゥたちに会えるかも……(って知らないか)。

「喜怒哀楽システム」を採用。これはアドベンチャーの会話中,喜んで話すのか怒りながら話すのか選択肢によって,エンディング結果が変わっていくというもの。1回のプレイ時間は短いが,真のエンディングにたどり着くまでには何度もプレイが必要となってくる。

 敵と対峙すると,SDキャラが動く「リアルタイムコマンドバトル」モードになる。リアルタイムに技を出し合い,敵味方の体力などが変化していので,通常のADVとは異なる緊張感があって刺激的なのだ。

 基本的にFM-TOWNS版の移植だが,BGMは新たに作り直されCD-DAによるサウンドとなった。またエンディングも手直しされているというから,昔からのファンも久々にブロンウィンに会ってみないか? もちろん初めて「第4のユニット」に触れるキミも楽しめるはずだ。

 通信販売のみで価格は2,980円。購入申し込みは ここからできる。データウエストさん,是非これを機会に8作目以降の続編をお願いします。お願い〜。

[原 毅彦,ITmedia]

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