1998年9月1日

システムソフトがコンシューマー参入

第一弾は「みんなの大戦略」?

 システムソフトは9月1日,コンシューマーゲーム市場への本格的な参入となるプレイステーション用シミュレーション「ネット・スライダーズ(仮題)」を'99年2月11日に発売すると発表した。

 システムソフトは,日本を代表する戦略シミュレーション「大戦略」などで知られるPCゲームの老舗。「最後のコンシューマー未参入の大手PCメーカー」と言われていた。

 都内のホテルにて行われた発表会において,同社の代表取締役社長,佐藤隆治氏は,「成熟しているプレイステーション市場において,”新しいジャンルのゲーム”を幅広いユーザーに提供するため」と,この時期にプレイステーションに参入した理由を説明した。

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システムソフト
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「ネット・スライダーズ(仮題)」のキーワードは「みんなの大戦略」だそうで,ライトユーザー中心のプレイステーションでは,難しいということで敬遠されがちなシミュレーションを簡単にし,アドベンチャーとの融合を図っている。イメージ的には,「サクラ大戦」などのような,アドベンチャーパートとシミュレーションパートが交互に展開するシステムとなる。シミュレーションパートは,だれでも簡単にプレイできるようなレベルらしい。

 ストーリーは,ネットワークに支配された21世紀が舞台となる。主人公たちは,ネットワーク犯罪を捜査するための探偵として,スカウトされたハッカーたちだ。システムソフトによれば,「プレイヤーたちが近い将来,自分たちが実際に体験し得るであろう近未来のネットワーク社会を描くことで,ストーリーに引き込まれる」ことを狙った世界観の設定だという。

 このハッカーたちは,電子兵器(ハッキングプログラム)を使って,ネットワーク上の敵の司令CPUを倒す。ここが,シミュレーションパートとなり,奇麗なフルタイムポリゴンアニメーションによる戦闘シーンが展開する(写真)。

「”大戦略”は初めてプレイしたゲームだから参加した」という,シナリオ監修を担当のゲームデザイナーの桝田省治氏は,「登場するキャラクターが皆”自分探しの旅”をしていて,それぞれが絡み合ったストーリーとなる」と内容を説明。昔からの”大戦略”ファンは,「”大戦略”も格好よくなったなぁ,と喜んでもらえると思う」と話していたことが印象的だった。

 価格は6,800円。

 ヘックス画面が苦手な若者も,8ビットPCで”大戦略”をやり尽くしたお父さんも,来年の春は「みんなの”大戦略”」でシミュレーションの楽しさを満喫してくれい!

[原 毅彦,ITmedia]

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