1998年10月6日
いよいよ,Dreamcastの詳細が明らかにされた。グラフィック,高速性ももちろんだが,Dreamcastが新時代のゲームマシンである最大の特徴はモデムを標準で搭載していることにある。転送速度などに不満がないわけでもないが,この「標準搭載」であることが,一般家庭をネットワーク世界に導くキーワードであるのは間違いない。 5月のDreamcast発表時にモデムの搭載が明らかにされると,そのサービスや環境などについて疑問視する声もなかったわけではない。しかし,10月6日の「SEGA New Challenge Conferencee II」において,セガはそんな陰口を一蹴するサービスを明らかにした。 Dreamcast本体(11月27日発売)に同梱される「DreamPassport」という通信ディスクは,インターネットへのアクセス機能やメールの送受信機能などを装備。入交社長によれば,このブラウザは「近い将来,InternetExplorer互換のものにバージョンアップされる」という。また,先行発売されているDreamcastに接続できるビジュアルメモリ(PDA)ゲーム「あつめてゴジラ」のデータもダウンロードできる。しかも「検討中」ながら,'98年内はフリーアクセス(!)。 「DreamPassport」では,Dreamcastのオフィシャルページ「Dricas」(ドリキャス)に直行できる。このページでは,Dreamcastに関する情報のほか,望月三起也氏ら著名マンガ家による「日替わりマンガ」の連載も予定されている。このページのオープンは,本体発売日と同じ11月27日。Dreamcastを買った日からもうユーザーはインターネットの楽しみを知ることができるのだ。
ほかにもポストカードや封筒を自在にデザインできるメールソフト「DreamFlyer」(コラボ)や,日本地図上にDreamcastネットワークユーザーを表示するサービス「どりーむまっぷ」(ゼンリン),バーチャルフレンドとやり取りができる「MailChum!」(PRA)なども順次リリースされる予定だ。 さらに,ウェブ・ティービー・ネットワークスとの提携により,Dreamcastでwebtvブラウザが利用できるようになる('99年から)。Dreamcast本体に同梱された申し込み用紙を利用することになる。 これだけのネットワークサービス,環境を用意してきたことにセガの意気込みを感じた。本体付属の1本のモジュラーケーブルが,ユーザーの世界を無限に広げる。 [原 毅彦,ITmedia] (C)SEGA ENTERPRISES,LTD |
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