1999年5月12日
松下電器産業と任天堂は5月12日,「21世紀のデジタルネットワーク社会に向けて」(リリースより),デジタルネットワーク家電分野において,包括的に相互に協力しあうことで合意したと発表した。 都内のホテルにて行われたこの発表会において,任天堂の次世代ゲームマシン(2000年末発売に向け開発中)に,松下が開発・供給するDVDメディアおよびそれを再生するドライブを採用することが明らかにされた。
また,発表会に出席した松下電器の森下洋一会長は,「松下はゲーム市場にゲームマシンで参入することはない」としているが,この任天堂の次世代ゲームマシン用のソフトがプレイできる総合DVDマシンのリリースを計画しているという。この松下のマシンは,任天堂のゲームのほか,DVDビデオ,DVDオーディオなど「現行のDVDフォーマットがすべて再生できるマシン」となるようだ。 また,任天堂の山内社長は,かつてソニーなどと共同でCD-ROMゲーム機を開発した企画が,頓挫していることについて,「そもそも任天堂は,CD-ROMについて懐疑的だった。CD-ROMはコピープロテクト面についておかしい。これはゲームビジネスにとって大きな問題だ」と説明した。 「その代わり,今回のDVDはプロテクトがしっかりしているので採用となったのだ」と山内氏が語るように,松下電器ではDVDのプロテクト技術が強固であることを,さかんに強調していた。 なお,任天堂の次世代ゲーム機には,「もちろんネットワーク機能を標準で搭載する」(山内氏)こともこの発表会で明らかにされている。 [原 毅彦,ITmedia] |
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