1999年6月23日
バンダイは6月23日,ワンダースワンをネットワーク端末とする新周辺機器「Wonder Gate」(ワンダーゲート)を発表した。 この製品は,通信アダプタと通信カセット(カートリッジ)で構成され,ワンダースワンと組み合わせることによって,手軽なPDA&ネット端末となる。ここでは,「ワンダーゲート」の基本スペックを紹介する。 「ワンダーゲート」の通信アダプタは,本体横の通信ポートに接続される。デザインはワンダースワンのラインをそのまま踏襲し,本体と接続した状態でも見事に一体感がある(写真)。 単4電池1本で,5時間の連続通信が可能だという。転送速度は本体ハードウェア側の関係で,最大38.4Kbpsとなっており,64Kbpsはサポートしていない。発表会場にあったデモ機では,実際に9600bpsでネットワークに接続していた。 一方,通信カセットのブラウザは,HTML 3.2のサブセットで,テーブルタグやGIFアニメーションなどにも対応。ブックマークも20件まで登録できる。 Webページは,本体ディスプレイの224×144ピクセルサイズの液晶画面に合わせて,圧縮表示される。表示しきれない場合は操作ボタンでスクロールして閲覧することになりそうだ。また文字フォントも12ドットと8ドットから選択可能。
さらに,バンダイらが用意した32Kバイト程度のミニゲームをダウンロードできるサービスも計画されている。バンダイによれば,落としてきたゲームはSRAMに保存され,電源を切っても次にはプレイ可能だという。ほかにもゲームの通信対戦はもちろん,ワンダーゲートの設定変更もネットを通じて行えるようになるもようだ。 速報にあるようにキャリアーから各移動電話に対応した形でリリースされることとなりそうだが,価格は未定。バンダイによれば,「ワンダースワン(4,800円)と同水準が目安では」という。 なお,バンダイでは,サードパーティーが容易にネットワーク対応ソフトを開発できる独自のプロトコルを提供する。また,4月に撤収したばかりのプロバイダ事業を再び行う計画はないという。
[原 毅彦,SOFTBANK GAMES] |
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