ガレージキットの祭典「ワンフェス2005」開催――ゲームメーカーもブースを設けて参加
ガレージキットやフィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル2005[冬]」が東京ビッグサイトで開催された。今年はコナミやタイトーなど、ゲームメーカーも多く参加している。
2月20日、東京有明にあるビッグサイトにおいて「ワンダーフェスティバル2005[冬]」(以下、ワンフェス)が開催された。
このイベントは日本最大のガレージキットコンベンションで、ガレージキットばかりでなく食玩モノを含めたフィギュアや中古トイ売買の祭典として発展、毎年冬と夏の2回(一度お休みしたことあり)開催されている。海洋堂などのメーカーや玩具メーカーのほか、多くの個人制作者がガレージキットやフィギュアを出品、販売している。
10年あまり前からアニメや映画、漫画の造型モノのほかに、ゲーム関連の作品を扱う“原型師”も増えたことを受け、近年ではゲームメーカーの出展も多く見られるようになっている。
今回もコナミがゲームメーカーとしては初出展。タイトーやアイレムソフトエンジニアリング、アルケミストなどが自社のテレビゲームコンテンツを大きく打ち出し、フィギュアやガレージキットを展示したほか、映像出展などで参加。コナミとタイトーはゲームの試遊台も設置し、にぎわっていた。
コナミ
コナミは、4月14日発売のプレイステーション2用ソフト「リモートコントロールダンディSF」がプレイアブルで出展。ゲームでもプレイできた防衛本部最終決戦機「ベルヴェルク」や「ハウゼン」の重厚感溢れるフィギュアを脇に眺めながら、実際にロボットをコントロールできた。
今回の試遊台はワンフェスバージョンということで、それぞれ難度の違う3ステージを用意。敵を攻撃しない限りは敵からの攻撃はないという親切設計、操作に慣れるまでゆっくり確認できる仕様になっていた。ゲーム中では、あのパロディウスに登場した“モアイ戦艦”を舞台したステージも存在。遊び心も発見できる試遊となっていた。
コナミブースではこのほか、「おとぎ銃士 赤ずきん」のフィギュアを販売。長い列を作っていたほか、1月20日に発売されたプレイステーション2用ソフト「魔法先生ねぎま! 1時間目 〜お子ちゃま先生は魔法使い!…」のキャラクター、神楽坂明日菜と宮崎のどかのフィギュアを展示していた。
タイトー
タイトーはプレイステーション2用ソフト「エレメンタル ジェレイド」の試遊台を出展。一番の目につく場所には同タイトルに登場するレンの等身大フィギュアがお出迎えしてくれた。
本作は、4月5日午後6時からテレビ東京系6局ネットでアニメ化され、ケータイ向けゲームとしても今春配信されることが決定しているアニメの格闘対戦ゲーム。今回のワンフェスバージョンではストーリーモードではリアクトも確認できる大ボリューム仕様。ただし、「謳」機能については調整していないとのことだったが、格闘もサクサク技が繰り出せて、十分楽しめるものとなっていた。
もちろんほかにも盛りだくさん
アイレムソフトエンジニアリングでは、「ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット」の敵として登場するルースターのペーパークラフトが無料配布されたほか、アルケミストは3月31日に発売を予定しているプレイステーション2用ソフト「バルドフォースエグゼ」の映像を出展していた。
企業参加が増加傾向にあるワンフェスにおいて、今後その流れは加速するものと想像できる。今年は映画「ローレライ」ブースが出展していたほか、「天上天下」でエーベックスが、「ゾイド」などでトミーが出展。
特に目立っていたのが最近にわかに盛り上がってきた「装甲騎兵ボトムズ」関連をまとめたブースで、各社あいのりでブース参加しており、中でも1/1スケールのスコープドッグが注目を集めていた。
ワンフェスは、1985年の初開催から今年で20周年を迎える。次回の2005〔夏〕は8月21日を予定。来年3月には20周年記念イベントの開催も予定している。
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