スクウェア・エニックスが「ヘビメタ」に挑戦――「謎の発表会」の真相を見よ
3月2日、渋谷にあるShibuya O‐Westにて、スクウェア・エニックスの謎の発表会が開催された。公式サイト上にて存在だけは知らされていた発表会の驚きの中身とは……。
既報の通り、本日渋谷にあるShibuya O‐Westにて、スクウェア・エニックスの謎の発表会が開催された。
まったく何の情報も仕入れないまま会場へ赴くと、「1億総ヘビメタ化」といった文字が目に飛び込んできた。どうやらスクウェア・エニックスは「ヘビメタ」を使って何かをするらしい。
そんなことをぼんやりと考えていると、イベントがスタート。まず発表されたのは、スクウェア・エニックスが制作するTV番組「ヘビメタさん」。「ヘビメタ」を題材にして何かをやるのだということでも驚きだったが、まさか番組制作の発表だったとは。
「ヘビメタさん」の概要を説明すると、放送開始は2005年4月5日の25時〜25時30分を予定しており、毎週火曜日にテレビ東京にて放送されるとのこと。なお、番組制作にかける意気込みは番組紹介のムービーで使われた、次の言葉から感じてもらえればと思う。
――ボリュームをあげろ!スピーカーを抱きしめろ!でも肩の力は抜いていけ!朝でも昼でもミッドナイト、もちろんいつでも深夜のノリだ!1億総ヘビメタ化計画がはじまる!火曜の深夜に酔いしれる!ごきげんな深夜のヘビメタバラエティーSHOW「ヘビメタさん」スタート!――
この後、MCを務める鮎貝健氏と熊田曜子さんが登場。番組の構成に関しての説明を行ってくれた。それによると、現在予定しているコーナーは次の6本になるという。
ギターを持たずにギターを弾いてるフリをするエアギターのヘビメタ版で、勝ち抜きバトルの「エアメタルバトル」。ヘビメタファンの女性、通称「鉄子」の部屋を訪問し、素顔に迫る「鉄子の部屋」。ヘビメタ世界を日本語訳詞で学ぶ「鋼鉄カラオケ」。
MCにしてヘビメタクイーンである熊田曜子さんが、ヘビメタコスチュームに身を包み毎週1本の名ギターを紹介する「ヨーコの今日の1本!」。新旧の超有名曲PVを見ながら、ヘビメタを学ぶ「スクール・オブ・メタル」。名曲のリフを、レギュラー陣がパートをわけて強力して弾く「チリもつもれば リフマスター」。
30分番組でこれだけ豊富なコンテンツを詰め込む予定とあっては、かなり濃い番組になることは間違いなさそうだ。
とは言え、あれだけ大々的に告知をうった発表会だけあり、これだけで終わるはずもなかった。スクウェア・エニックスの本領であるゲーム、その衝撃的なタイトルの発表が行われたのだ。その名も「ヘビーメタルサンダー」。
まだ詳細を発表できる段階ではないということで、詳しい解説などは行われなかったが、テーマソングを唄うSEX MACHINEGUNSの「HEAVY METAL THUNDER」にのって、ムービーが流された。そう、英字とカタカナなので少し分かりづらいかもしれないが、ゲームと歌のタイトルが一緒になっている。
この辺りからもスクウェア・エニックスが思い描く、壮大な計画を感じることができるかもしれない。
そして3つ目のサプライズとして登場したのが、先に述べたSEX MACHINEGUNS。生Liveを披露するとあって会場のボルテージも最高潮に達する中、注目の「HEAVY METAL THUNDER」を含む数曲を熱唱してくれた。
発表会も最後を迎え、熊田さん、SEX MACHINEGUNSを代表してボーカルのANCHANG、鮎貝氏の順に、番組への豊富を語ってくれた。
「私もこの番組でいろいろなことに挑戦して、今までにない自分を出していきたいと思います。たくさん勉強しますので、よろしくお願いします。ぜひ見てください。」(熊田さん)
「変なバンドではございますが、もちろん熊田さんには触らないようにしますので、大丈夫です。ボクらなりに頑張るので、よろしくお願いします。」(ANCHANG)
「今日は皆にあえて嬉しいです。今日はありがとう。4月5日からスタートする『ヘビメタさん』を通じて、1億総ヘビメタ化を目指したいと思います。ついてきてください、よろしく!」(鮎貝氏)
「1億総ヘビメタ化」計画は、本日この日を持って宣言されたばかりではあるが、ヘビメタの持つパワー、TV番組とゲームのコラボレーション、そして今後の展開次第によっては、あながち不可能ではないかもしれない、そのように感じることもできる熱のこもった発表会であった。
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