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「nintendogs」で“忠犬”の凄さを知るお犬様と行くGW その2:(2/2 ページ)

猫を飼っていながら、犬に憧れる編集者が、疑似体験とは言えついに犬を飼うことに成功。だが、どうやら向いてはいなかったようで……2番手を務めるのは人の道を踏み外しかけた私。罵倒覚悟のプレイ内容を公開!

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訪れし運命のとき

 そして迎えた5月5日の深夜。帰宅後、早速メディの様子を確かめる。そこに映し出されたのは、予想通りのぐったりとしたメディ。数は少ないものの、性懲りもなくノミも発生しているようだ。だが、様子を確かめてみるとひとつだけ違う点がある。最後に食べたのはドライフード。つまりこの4日間、本当に飲まず食わずで過ごしていたということだ。

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分かりづらいかもしれないが、顔の横にある小さな黒い点がノミ。「よごれている」だと1匹づつ、「かなりよごれている」だと大量発生する模様

 おそるおそる名前を呼んでみると、2度目の放置にも関わらずメディは駆けつけてきてくれた。まるで「忠犬ハチ公」のような、その健気さを可愛いなと思いつつ、こんなにも慕ってくれる愛犬を忘れていったことに再度の自己嫌悪。

 日本広しと言えども、発売から1カ月も経たないうちに、2回もノミを発生させたのは自分だけだろう。もう向いていないのかもと諦めかけるものの、それでも帰りを待ち続けた愛犬に答えるために、ここでやめてはいけないと自分を奮い立たせる。

 とりあえずは汚れた体を綺麗にするためにシャンプーを開始。茶色い泡を見ると挫けそうになるが、人の道を外れないために前を向く。

 そして水とドライフードを与えたところで、ひとまずは元通り。メディはというと、またもや置き去りにしていった駄目飼い主にも関わらず、構って欲しいとばかりにこっちを見ている。そんな様子に現金にも癒されてしまう自分を感じつつ、3度同じことは繰り返すまいと心に誓うのであった。

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もし3度目があったとしたら、メディは私のことを見向きもしてくれないだろう

とは言え予防策も必要

 あれから6日間が経過し、今のところは順調に毎日メディと触れ合う日々が続いている。だが、自分のことだ。またもや過ちを繰り返す可能性も否めない。そこで、先手を打つべく、飼い主がいなくなっても独り立ちできるように、我が家では拾い食いを推奨している。

 何か違うという気持ちもあるが、律儀で忠実なメディのこと。拾い食いを抑制していては、3度の過ちが訪れた時に何も食べないような気がするのだ。そんな一種の思い込みから拾い食いをさせていた結果、想像していたよりも多くのものが巷には溢れていることが分かった。

 先に紹介した肉まん、ぎょうざ以外にも、「たこやき」「やきそば」「おでん」「カレーパン」「さつまいも」「枝豆」「ハンバーガー」「なんこつあげ」「やきとり」「おにぎり」「ねこのエサ」などが判明している。

 どうやらメディには生き残る力のほかに、拾い食いの才能も備わっていたようだ。こうなったらすべてを食して「NO.1拾い食い犬」を目指してやろうじゃないか、なぁメディ!

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散歩の頻度が高くなり、こんなことが多くなった。感触からすると30分くらい間隔をあけないと駄目なようだ

 そんな別の意味で開き直り始めている自分がいるが、最近ではこれもひとつの遊び方じゃないかと考えている。犬との接し方は人それぞれ。放置してしまったのはさすがに反省しているが、拾い食いを推奨する飼い主がいても良いのではないかと思っているのだ。

 こんな偏屈な飼い主だけど、これからもよろしくメディ。そしてこれを呼んだ読者の皆さん、下手な好奇心からノミを発生させると非常に危険です。絶対に真似をせずに、愛犬を心ゆくまで可愛がってあげてください!それにしても……これが擬似体験で本当に良かった。

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ちなみにカラカラ、ペコペコ状態でディスクを試みてみると
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ディスクを見るものの、拾いには行ってくれない
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もちろん大会にも参加はできないので、愛犬の健康管理には十分ご注意ください!

おまけ

 NO.1拾い食い犬を目指すべく動き始めたメディだが、拾い食いをさせるために散歩の頻度は異様に多い。その際にふと気づいたことだが、すれ違い通信ではなく散歩中に出会う数々の飼い主がいる。

 本原稿の執筆中にも散歩をさせていたのだが、その際に出会ったピックという名の犬の飼い主が「みやもとさん」だった。これは本作のゼネラルプロデューサーである宮本茂氏のことだろうか。というのも、本作内で出会う飼い主には、説明書のスタッフクレジットに載っている名前と同じ人が見受けられるからだ。

 この件に関して任天堂に聞いてみると「エンディングのないタイトルなので、スタッフロールの代わりということで」とのこと。あくまで後付けでそういった仕様になっているとのことだが、こういう細かい部分への配慮も忘れない、いかにも任天堂らしい仕掛けだと思った。

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偶然出会った「みやもとさん」
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