「10億台売るのではなく10億人のユーザー獲得が目標」――ピーター・ムーア氏インタビュー(3/3 ページ)
Microsoft副社長で、マーケティングを担当しているピーター・ムーア氏にインタビューする機会を得た。そこで、Xbox 360発売に向けたマーケティング戦略や、競合ハードウェアに対する意識などについて話をうかがった。
ITmedia そう考えると、Xbox 360が意識すべきなのは、任天堂の「Revolution」ではないでしょうか。Revolutionは、過去のハードのタイトルをダウンロードして楽しめるというサービスが発表されましたし、それ以外にもネットワーク関連機能をかなり重視した設計になっているようですが?
ムーア Revolutionにはハードディスクは入っていますか?512Mバイトのフラッシュメモリですか?それだけでどんなゲームが出来るんですか?ファミコンやスーパーファミコンのゲームですか?確かに、ファミコンやスーパーファミコンのゲームはすばらしいものが多いです。
しかしXbox Liveには、「Xbox Live アーケード」というサービスが既に開始されていて、非常に多数のカジュアルゲームをダウンロードして楽しめるようになっています。Revolutionはまだゲーム機自体登場していませんが、Xbox Live アーケードはすでに始まっているのです。
ITmedia Xbox 360が発売され、約半年後にプレイステーション 3が発売されることになります。約半年は確かに大きなアドバンテージになるでしょうが、その間にプレイステーション 3対策といったようなマーケティング戦略を考えられていますか?
ムーア おそらくソニーは、2006年春に日本で、そして2006年秋にかけて北米とヨーロッパでプレイステーション 3を発売することになると考えています。つまり、北米やヨーロッパでは1年ほどのアドバンテージが得られることになるわけです。
ですから、その間にかなり大きな弾みが作れると思っています。”弾み(モメンタム)”というのは、ビジネスにとって非常に重要です。おそらく、プレイステーション 3の発売時期には、多くのパブリッシャーが2世代目のXbox 360向けタイトルの開発を行っていることでしょう。少なくとも、既にXbox 360は”弾み”を得ています。これは非常に大きなことです。
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