「とにかくインパクトのあるゲームを作りたい」――シェーン・キム氏インタビュー(1/2 ページ)
Microsoft Game Studiosでゲームの開発を行っているシェーン・キム氏。Microsoft Game Studiosが開発中のXbox 360向けタイトルの詳細や、今後の開発姿勢などについて聞いた。
Microsoftブランドのゲームを開発している、Microsoft Game Studiosのジェネラルマネージャ、シェーン・キム氏にインタビューする機会を得た。Microsoft Game Studiosでは、既に発表されているとおり7種類のXbox 360向けタイトルを開発しており、それ以外にもPCむけなど様々なゲームの開発を行っている。そのシェーン・キム氏に、Microsoft Game Studiosが開発中のXbox 360向けタイトルの詳細や、今後の開発姿勢などについて聞いた。
ITmedia 2004年のE3では、KameoはXbox版としてプレイアブル展示され、7月に北米で発売されるとしていましたが、どの段階でXbox 360に持って行こうと思われたんですか?
キム 昨年のE3直後です。Xboxは、北米やヨーロッパではコアゲーマーを中心に浸透しました。しかし、日本ではまだ成功したとは言えません。そして、ワールドワイドでも、コアゲーマー以外の層にも浸透していく必要があります。Xbox 360で成功するには、そういった部分に力を入れる必要があります。
そういう意味もあって、KameoをXboxからXbox 360へと変更したのです。Kameoは、全年齢層を対象としていますので、ぴったりだったというわけです。
ITmedia 現状でのMicrosoft Game Studiosの開発部隊は、全てXboxからXbox 360へと移行しているのでしょうか?
キム そうですね、大多数がXbox 360向けとして開発しています。現時点では、「NINTY-NINE NIGHTS」、「ブルードラゴン」、「ロストオデッセイ」、「Kameo: Elemental of Power」、「Project Gotham Racing 3」、「Perfect Dark Zero」、「Gears of War」の7本のタイトルを発表しています。現時点ではこれで十分であると考えています。
ITmedia Xbox 360向けタイトルの開発に当たって、なにかポリシーのようなものはありますか?
キム Xbox 360では、全タイトルHDクオリティでの表示というのが基本となりますので、それに対応した絵作りが必要となります。しかし、ある特定のジャンルのゲームに力を入れるなどといったことは、Microsoft Game Studiosではありません。とにかく、インパクトのあるゲームを作りたいということです。
Xboxでは、サードパーティのサポートが非常にすばらしく、様々なジャンルのゲームが登場しました。しかし、RPGが少ないという問題もありました。日本市場で苦戦したのも、その点が大きかったはずです。ですので、坂口さんに参加していただいて、RPGを作ってもらっているというのは非常に大きな意味があると考えています。
ITmedia スクウェア・エニックスがXbox 360に参入して、「ファイナルファンタジーXI」の発売を発表しました。これによって、Xbox 360とPC、プレイステーション 2という3つの異なるプラットフォームをまたぐマルチプラットフォームのオンラインゲームが楽しめるようになります。それと同じような、マルチプラットフォームで楽しめるオンラインゲームを、Microsoft Game Studiosでも開発する予定はありますか?
キム Xbox 360とWindowsプラットフォームとの間でプレイ可能なマルチプラットフォームのオンラインゲームは考えています。しかし、ここでは具体的なことは言えません。
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