ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
レビュー

「イース」シリーズから考察する最新作「イースIV」は特別な存在(2/3 ページ)

タイトーからリリースされる「イースIV」は、従来発売されていたスーパーファミコン版・PC Engine版とも違ったゲーム内容となっている。以前に発売されていた両機種版共に、賛否両論が渦巻いていると言うこともあり、PS2版がどうなっているのか、気になる人も多いはず。そこで、その詳細をチェックしてみた。

PC用表示 関連情報
advertisement

プレイしていて飽きないシステムに感心

 敵への攻撃方法は、SFC版では主に半キャラずらしでの体当たりとなっていた。一応、魔法システムというものもあったものの、使うことなく先へと進めるようなものだった。それが今回は、アドルが3Dフィールドを駆け回りながら、剣を振って敵を攻撃する方法へと変更されている。

 コントローラの□ボタンに小攻撃、×ボタンに中攻撃、○ボタンに大攻撃がアサインされており、各ボタンを押すことで威力に応じた攻撃が出せるようになっている。小攻撃はスキ・ダメージ共に小さく、大攻撃はモーションが大きい代わりに与えるダメージも大。中攻撃はその間という、わかりやすい仕組みだ。


小・中・大攻撃それぞれ一長一短があるので、状況によって使い分ける必用がある、と思ったのだが……

 また、□→□→×→×→○とタイミング良く押して成功すれば、最後の大攻撃の後に特殊攻撃が追加で放たれる。


成功すると、5回目の攻撃の後に、特殊攻撃が追加される。これは、装備した剣によって出るものが変わる

 こうして、3Dフィールドに出現する敵を攻撃していくのだが、ハッキリ言って非常に簡単で、アクションゲームが苦手という人でも問題なくプレイできる難易度になっている。どの攻撃も5回まで連続で敵にたたき込めるのだが、ほとんどの敵は5回攻撃すれば倒せてしまう。なので、敵に近づき攻撃ボタン連打、だけで、中盤までは進行が可能だ。


大げさに聞こえるかもしれないが、接近した直後は敵が攻撃してこないので、すぐにアタックすればダメージを受ける前に倒せる

 そのころになれば、より上手な戦い方も覚えているはずなので、なかなかのバランスといえるだろう。△ボタンを押すとアイテムを使うので、お馴染みの薬草などを装備しておけば、ピンチの時に役立つ。しかも、ボス戦でも使用可能なので、難易度はシリーズを通して一番低いかもしれない。


いつどんな危険が待ちかまえているのか分からないので、装備画面で薬草を常に身につけておこう。各地にある宝箱の中にも、薬草は入っている

 さらに、レベルも比較的上がりやすいため、ボス戦で苦労することもほとんどなかった。おそらくは、純粋にシナリオを楽しんでほしいという、制作者の意図と思われる。バリバリのアクションゲーマーには物足りないものであることは間違いないので、ハードな難易度を好むのであれば、残念ながら避けた方がいいかもしれない。


一部を除くボス戦では、レベルさえしっかり上げていれば近づいて攻撃を連打しているだけで勝てる。従来のイースシリーズを考えると、若干の物足りなさを感じるものの、逆にアクションゲームの苦手な人でも問題なくプレイできる点を評価したい

 また、ストーリーが進むと特殊な“聖剣”が入手でき、剣と対になる紋章を特定のお店へ持ち込むことで、エレメントシステムと呼ばれるものが使用できる。攻撃ボタンを押し続けることで魔法ゲージが溜まり、一杯になってから離すとエレメントが出現するのだ。


ボタンを押している最中に敵の攻撃を受けると、ゲージが少し減ってしまう。しかも、チャージ中は無防備なので、周囲の状況には注意する必要がある

 といっても見た目は石ころのようなもので、これを攻撃すると各種効果が発動する。また、どのボタンで攻撃するかで、効果も異なってくるのだ。例えば雷の聖剣であれば、エレメントを小攻撃するとアドルの周りをエレメントが周回し、敵に当たるとダメージを与えてくれる。


周囲を敵に囲まれたときには役立つが、発動までには1〜2秒ほどかかるので、タイミングが勝負のカギを握る

 大攻撃ならば、暗い場所を明るくすることができるのだ。なお、中攻撃であればどの聖剣を使っても同じで、エレメントが一直線に飛んでいき、途中の敵にダメージを与える。このシステムを使わないと先へ進めない場面もあるので、うまく聖剣を使い分けることがカギになってくるだろう。今回、アドルは剣を一度に3本まで装備(笑)できるので、いちいち装備ウィンドウを開かなくても済むのも嬉しい。ちなみに、剣の取り替えはLRボタンで出来るようになっている。


画面左下には、アドルのステータスが表示される。左上には、現在装備している剣とHPがあるので、確認しながら先へと進もう

美しいBGMが、聞くものの心を掴む

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る