「GENJI」完成披露パーティは“和”で演出――神威アクションはSCEJの柱となるか?(2/2 ページ)
“和”で演出された「GENJI」完成披露パーティが5月25日、港区の八芳園で行われた。ゲストも多数駆けつけ、主題歌や初公開のCMなどが公開された。佐伯氏からのコメントも掲載。
さらに和楽器をメインに使ったゲーム内音楽について醤野氏は「太鼓や琴、名前すら聞いたことがない古来からの楽器を使用し、和に徹底的いこだわっている」と説明。すでに公表されているとおり、元ちとせさんが歌うテーマ曲について触れ――「企画を立ち上げた初期の段階から元ちとせさんにお願いしたいと企画草案に書いてあったように、我々は和のイメージを実現できる方は元ちとせさんしかいないと思っていました。だから本当に歌ってもらえることになって嬉しい」と醤野氏は素直な気持ちを語ってくれた。これは岡本氏も当初の挨拶内で触れており、スタッフ全員の相違だったことが伺える。
元ちとせさんはこのあとビデオレターで登場。テーマ曲「月を盗む」に触れ――「この曲は静御前をイメージして作られた曲です。私も義経や静御前の話を聞いて、イメージを膨らませて歌いました。歴史を楽しみ、最後までゲームをクリアしていただき私の歌を聞いてください」とコメント。「月を盗む」が会場に流された。
すでに「GENJI」のCMは放映されているが、新バージョンとして先日500号本塁打の偉業を成し遂げた読売巨人軍の番長こと、清原和博選手が登場する。清原選手はその坊主頭からなのか武蔵坊弁慶となって「義経ブーム義経ブーム言うとるが、弁慶の方が好きじゃ!」と弁慶でプレイすることを勧め、約2.1メートルの金砕棒をバットのように振り抜くといった内容。ビデオレターではメーキングの様子も流され「このCMに出演することになり、ゲームもやらせていただきましたが、本当に弁慶が好きになりました。出演できて嬉しく思います。みなさんも義経だけでなく弁慶でもプレイしてみてください。豪快で爽快感を味わえると思います」とコメントを寄せた。
この後、発表会に特別ゲストとして静御前の声を担当した声優初挑戦となる女優・香椎由宇さんが艶やかな着物姿で登場。大量のスモークと、人工で降らせた雪の舞う中、取材陣や関係者のいる会場中央を舞台に向って静かに進んで登壇した。
香椎さんはゲームをプレイするのが好きで、仕事が来たときにはふたつ返事で引き受けたという。声の収録にあたっては「改めて歴史を勉強して静御前に近づけるように挑みました。今時のしゃべり方にならないよう、語尾をしっかりしゃべるよう気をつけました」と苦労を語った。「天鋼」や「寄鋼」など日頃使い慣れない言葉の言い回しにも苦労したとのこと。
最後はSCEJエグゼクティブ・バイス・プレジデントの佐伯雅司氏が挨拶――「誰もがエンディングに行けるゲームと岡本氏今日も言ってましたが、当初から彼が一貫して発言していた。いかに広く伝えるか、さらに神威アクションのような新しいものも提示している。いつのまにかゲームリパブリックがPS3でもゲームを出しているかもしれません」と締めた。
その後歓談となり、会場にある試遊台で遊んでいた佐伯氏にインタビューをしてみた。
佐伯氏 「GENJI」の魅力はなんといっても神威システム。“ユーザーが一方的に切りつける”というのではなく、相手との呼吸を読み合ってタイミングを合わせることによって大技が出るんだけど、決まると爽快感あるよ。岡本さんも話してたけど、ゲームとしても本当にバランスが良くできていて、たとえ詰まった箇所があったとしても、ほんの少し自分が頑張ればクリアできるというものがほとんどだから、『絶対クリアしてやる!』ってかえって燃えるんじゃないかな。あ、僕が今ハマってる百人斬りモードは一度クリアしてからじゃないと出てこないんだけど、ゲームに慣れた人にはやり応えのあるモードだから、“誰でもクリアできる=ぬるいゲーム”だと思ってると痛い目あうかも。CM展開としても、清原選手を使ったマス向けのものと、神威システムの面白さを前面に押し出したゲーマー向けのものといくつか用意したから皆さん発売を楽しみにしていてほしいですね。
とまさに百人斬りをしながら答えてくれた。
発売に向け都内では今週末に試遊台が設置されたりと露出も多くなる。街で見かけた際は義経、弁慶とどちらも試してみるのはいかがだろう。
スクリーンショット
GENJI | |
発売 | SCEJ |
開発 | ゲームリパブリック |
ジャンル | アクション・アドベンチャー |
発売日 | 2005年6月30日発売予定 |
価格 | 7140円(税込 K |
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