Xbox 360の前にXboxを遊び尽くす：Play! Xbox その1（2/2 ページ）
今回からスタートするXboxコーナー「Play! Xbox」。「なんでいまさら？」という声も聞こえてきそうではある。筆者が現在、個人的にもっとも使い倒しているハード、Xboxの魅力がいま一つ伝わっていない日本で「Xbox 360」発売の前に少しでも伝えられれば幸い。
「Halo 2」で海外作品のクオリティを感じる
昨年11月の発売から全世界で640万本を売り上げたXbox史上最大のヒット作品「Halo 2」。海外では非常にメジャーではあるものの、まだまだ日本では日の目を見ない感のあるジャンルのFPSではあるが、Xboxを語る上では絶対に外せない一本と言える。
FPSのもっとも重要なポイントであるマップの出来の良さはもちろんのこと、武器のバランス調整もしっかり取れており、初心者から上級者までまんべんなく楽しむことができるので、今までFPSを敬遠していた人にこそ手にとってもらいたい。
通常、オンラインでのネットワーク対戦がメインになっているFPSではオマケ的な要素に位置づけられるストーリーモードもかなりのボリュームがあり、きたるべき他プレイヤーとの対戦のためのチュートリアルとしても十分役に立つ。
対戦可能な人数はオンラインの場合、最大16人。また、オンラインでプレイした戦績データ（KILL数、ヒットレート、自分の移動経路など）はすべて無料サービスの「Bungie.net」にアップロードされ、ゲーム終了後に自分の戦術を確認することができるのも今までにない試みだ。
リリースされて半年以上が経過しているが、今後も新マップのダウンロードサービスが予定されており、今からスタートしてオンラインにつないでもかなり長い期間楽しめることは確実。特に、海外のプレイヤーとの対戦は白熱すること間違いなしだ。
日本製の良質なアクションゲーム「メタルウルフカオス」
数少ない日本産のXboxオリジナルタイトルは、いずれも珠玉の出来のものばかり。あの「アーマードコア」シリーズのフロムソフトウェアが世に放った話題（問題）作「メタルウルフカオス」もその1つだ。
ストーリーは「正義を信じるアメリカ大統領になってバズーカ、マシンガン、ミサイルなどの重火器を格納した特殊機動重装甲を着て副大統領が企てたクーデターを鎮圧する」というもので、今までのフロムソフトウェア作品の重厚感や寂寥感などというものは全く持ってひとかけらも感じられない。
この勢いだけで考えられたかのようなぶっ飛びっぷりを見せるストーリーとは異なり（と言っては失礼かもしれないが）ゲーム自体は非常によく作り込まれている。むしろ、破天荒なストーリーも、進めているうちになじみが出てきて、だんだん自分が「アメリカ合衆国第47代大統領」になっているかのような錯覚を覚えてくるから不思議だ。
また、ゲーム中に現れる捕虜を全員救助したり、クリアランクを上げることによってフロムソフトウェアファンなら思わずニヤリとしてしまう武器が手に入るのもポイント。
ステージ間に流れる某国営放送のようなノリのスキットは必見なので、絶対に飛ばさないように。
Xbox純正RPG「Fable」で真のロールプレイングを楽しむ
「ポピュラス」や「ダンジョンキーパー」を手がけたイギリスゲーム界のトップクリエーター、ピーター・モリニュー氏が満を持して発表したXboxオリジナルアクションRPG「Fable」。
読者の方はRPGをプレイしている時、主人公に生意気な口をきくNPCに対して「こいつ殴ったろうかな？」と思ったことはないだろうか。カルシウム不足のせいか、筆者はしょっちゅうである。しかし、今までは善良な町の住人であるNPCに「こうげき」コマンドを実行できるわけもなく、「はいはい、さようでございますね」とメッセージをスキップするしかなかった。
ところが「Fable」はゲーム内ではありとあらゆる自由な行動を行うことができ、そしてその行動がすべてなんらかの結果を引き起こす。時には村人から求婚されたり、あるいは町の衛兵に追いかけ回されることもある。善の道にひたすら進み勇者と呼ばれることを目指すのか、悪の道を進んで大盗賊になるのかもプレイヤーの自由だ。
ちなみに、自分に生意気な口をたたいた住人を殴りつけたところ、衛兵に追いかけ回されたあげく、罰金を取られてさんざんな目にあった。ゲーム内で「みだりに人を殴ってはいけない」という社会の基本を学ぶことができた。
今後もまだまだ続くXboxの魅力紹介
少しでもXboxへの偏見を払拭できれば、と思い執筆している本連載。次回はオンラインゲームプレイヤーならば、ぜひ体感してもらいたい「Xbox Live」についてたっぷりと紹介する。
次世代機「Xbox360」でもサービスが予定されている「Xbox Live」。今のうちに一緒に遊ぶ仲間を増やしておけば、Xboxで出会った仲間と次世代機発売直後から、一気にその真価を楽しむことができるだろう。
| Halo 2 | |
| メーカー | マイクロソフト |
| ジャンル | SFシューティングアドベンチャー |
| 発売日 | 2004年11月11日 |
| 価格 | 7140円（税込） |
| メタルウルフカオス | |
| メーカー | フロムソフトウェア |
| ジャンル | 破壊戦闘アクション |
| 発売日 | 2004年12月22日 |
| 価格 | 7140円（税込） |
| Fable | |
| メーカー | マイクロソフト |
| ジャンル | RPG |
| 発売日 | 2005年3月17日 |
| 価格 | 7140円（税込） |
[HALO 2](C)2004 Microsoft Corporation. All Rights Reserved.
[メタルウルフカオス](C)2004 FromSoftware, Inc. All rights reserved.
[Fable](C) 2004-2005 Lionhead Studios Limited. Lionhead, the Lionhead logo, the Big Blue Box Studios logo and Fable are registered trademarks owned by Lionhead Studios Limited. All rights reserved. Game designed by Lionhead Studios Limited in conjunction with Big Blue Box Studios Limited. (C) 2005 Microsoft Corporation. All rights reserved. Microsoft, Xbox, the Xbox logos, Xbox Live, and the Xbox Live logo are either registered trademarks or trademarks of Microsoft Corporation in the U.S. and/or other countries.
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