ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
レビュー

義経が実は女の子って知ってました?――「少女義経伝 弐」(3/3 ページ)

義経は、実は女性だったという新説を元に描かれた、ユニークなゲーム「少女義経伝」の続編が、6月9日に発売となった。前作と比べて何が変わったのか、そのあたりをじっくりチェックしていこう。

PC用表示 関連情報
advertisement
前のページへ |       

シミュレーションRPG初心者に、ピッタリの1本

 アドベンチャーパートの親切さや、戦闘パートの初心者に配慮したシステムなど非常に感心すべき部分が多い本作だが、いくつか残念な部分も見受けられる。一つは、戦闘パートでのエフェクトが遅いので、若干もっさりした展開になってしまう点。

 これが、2度目以降は3倍速ぐらいで再生されるなどのシステムになっていれば。もう少し戦いがサクサク進んだだけに惜しいところだ。オプションで、戦闘効果などのエフェクトをオフにすれば万事解決するのだが、それではあまりにも生真面目すぎる戦闘シーンになってしまうので、盛り上がりに欠けて寂しい。

 もう一つは、戦闘マップが見にくいこと。4方向での回転や4段階の拡大縮小はできるものの、やはり見づらさは解決されなかった。キャラが背景と重なったときは自動的に透明になるなど、ちょっとした工夫で見やすくなるだけに、次回作があれば是非とも実現してほしいものだ。

 とはいえ、これらの部分はゲームにそれほど大きく影響はしないので、プレイヤーによっては全く気にならない人もいるだろう。むしろ、遊びやすく作られている部分の方が目立つため、ストレスも溜まることなく進められるはずだ。現実に、シミュレーションRPGがあまり得意ではない筆者でも、同じマップを何度もプレイしつつ経験値を稼ぐことで、簡単にクリアできたぐらいの難易度だったのだから。

 また、根強い人気を誇るmoo氏が、キャラクターデザインをしているのもポイントだろう。この難易度であれば、moo氏がキャラデザを担当しているということで購入した人でも問題なく遊べるし、シミュレーションRPGをやり込みたいという人でも楽しめるはずだ。まったくゲームの要素がないギャルゲーはイヤだけれど、難しいのもキライという、ワガママな人にピッタリかもしれない。


結局、エフェクトは切らずにプレイ。特殊技を使ったときの演出がないと、どうしても寂しいので……

背景の影にキャラが隠れてしまうと、場所によっては回転させても見づらいことがあったのが残念

moo氏デザインのキャラが大活躍してくれるのも、ファンにはたまらない魅力の一つ
少女義経伝・弐 〜刻を超える契り〜
対応機種プレイステーション 2
メーカーウェルメイド
ジャンルシミュレーションアドベンチャー
発売日2005年6月9日
価格特別版:7560円 通常版:5250円(共に税込み)
特別版にはPS2用ソフト「少女義経雀 〜弁慶の哭きどころ〜」(『少女義経伝・弐』のキャラクターと対戦する麻雀ゲーム)と、約20人の作家陣共演によるアンソロジーイラストが同梱
(C)2005 VRIDGE/(C)2005 AMS/(C)2005 WellMADE/(C)2005 SUCCESS/(C)2005 Mediarium


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る