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野川さくら単独ライブ「にゃっほ〜♪LIVE 2005 PoTeChi」リポート――「三鷹市上連雀」から「遥か」まで(1/3 ページ)

テレビアニメ「D.C. 〜ダ・カーポ〜」のヒロイン・朝倉音夢を始めとするゲームやアニメの声優業から、テレビ番組の司会やラジオパーソナリティーまで幅広い活躍を見せる野川さくらさん。そんな彼女の3rdライブ「にゃっほ〜♪LIVE 2005 PoTeChi」が、5月28日(土)に開催された。

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 今年3月に発売されたオリジナルアルバム「PoTeChi」に収録された新曲を引っさげて、5月28日に中野サンプラザで行われた野川さくらさんのライブ「にゃっほ〜♪LIVE 2005 PoTeChi」。このライブは前半と後半の2部構成になっており、それぞれ趣向を変えて曲を披露するという演出が用いられた。「Sweet Stage」と銘打たれた第1部では、しっとり歌い上げる静かな曲がメイン。「Carnival Stage」と銘打たれた第2部では、アップテンポの曲を中心にファンと一緒に飛び跳ねるノリノリのライブになった。

第1部はしっとりと……。「Sweet Stage」

 野川さんの明るく華やかなイメージとは裏腹に、ライブの立ち上がりは思っていたよりもずっと静かなものだった。ライブのスタートコールとともに会場が暗転。客席のファンがペンライトなどを手に舞台を凝視すること数分。スピーカーから雑踏の音が聞こえ始め、続けてステージ上のモニターに三鷹駅の映像が映し出された。この三鷹駅は、野川さんが生まれ故郷の愛知県から上京して、初めて住んだ思い出の地らしい。

 やがて流れ始めた心地よいピアノの音色が、ライブの開始を告げた。うっすらと明るくなったステージ上にはストリングス入隊(オーケストラの弦楽器部)の姿。その中央でピアノを弾いているのは本日の主役・野川さん。「ライブで披露するのは初めて」という野川さんのピアノ演奏とともに、ゆったりと静かに1曲目「三鷹市上連雀」が始まった。


野川さんが演奏するピアノの曲にあわせて、いよいよライブの幕開け

 そしてそのまま、新曲として今回のライブのために作られた2曲目「1999」へ。この曲には、彼女が上京してきたばかりのころの思いが込められているという。

 「1999」が終わると、野川さんはゆっくりとピアノを離れてステージ上に用意されているテーブルへと移動する。一人暮らしの家にあるような小さなテーブル、同じくごく普通のイス。気取らない普段着のような衣装と相まって、野川さんのいつもの生活の一部を切り抜いたかのようにも見える。そして野川さんは、おもむろにテーブルに置いてあった日記を読み始めた。そこには、一人暮らしを始めたばかり頃の彼女の気持ちが込められていた。

野川MC 6月19日。近所の小さな雑貨屋さんを見つけた……。初めての一人暮らしは面白いことがいっぱい。もちろん大変なことも……。


ときには家庭の雰囲気を漂わせるテーブルの前に座り歌うことも。第1部のMCは卓上の日記を読み上げるようにして行われた

 そして3曲目「ひまわりの種」、母親への思いをつづった4曲目「MOTHER」、5曲目「卒業アルバムの無傷な夢」、6曲目「オレンジの口紅」と歌い上げていく野川さん。どの曲もやはりしっとりとした曲調だ。客席のファンたちも色とりどりのペンライトを静かに揺らしながら、会場の雰囲気を盛り上げてゆく。間に入るMCは、やはりどれも日記を読みながら語られる。一人暮らしのことや母親のこと、卒業した学校のこと、等身大の野川さくらが語られているようだ。


弦楽器のゆるやかな演奏にあわせ、しっとりと歌いあげる野川さん

 7曲目「星の降る丘」、8曲目「ハートのパズル」、9曲目「まふゆの花火」。そして10曲目の「そよ風のロンド」から、ライブの開始と同じ「三鷹市上連雀」へ。その曲を演奏しながら、オーケストラのメンバーがひとり、またひとりと舞台袖にはけていく。そして最後に残った野川さんが、拍手に送られながら舞台袖に消えて、第1部「Sweet Stage」終了。会場は割れんばかりの拍手に包まれていた。

第2部は弾けてノリノリで!! 「Carnival Stage」

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