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「幻想IV」の隠された謎も判明する「ラプソディア」はシミュレーションRPG

「幻想水滸伝IV」の世界観をベースに、10年目の“幻想”は新たなジャンル――シミュレーションRPGへと踏み出した。

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 多くのファンの心を掴んで離さないコナミのRPG「幻想水滸伝」シリーズが、シミュレーションRPGとなって2005年秋発売に向けて新たな地平を目指す。その名も「ラプソディア」。プレイステーション2対応の新たな“幻想”の世界は、見下ろし視点のタクティカルバトルで展開する。「ラプソディア」とは「吟遊詩人、語る人」などの「ラプソード」からきている造語とのこと。ゲームシステムにも関連があるのだろうか?

 本作はシリーズ第4作にあたる「幻想水滸伝IV」の裏に潜む謎を、新たな主人公の視点で辿っていく新ストーリーとなる。基本的には「IV」の世界観をベースにして、別の話を追いかけるストーリー構造となっており、プレイヤーは世界を滅ぼす兵器「紋章砲」の謎を解き明かすことになる。

 気になるのは、「幻想」の世界観を下敷きにしておきながら、あくまでも「外伝」ではない点。タイトルには完全に「幻想水滸伝」の文字はない。そのことからも「幻想IV」の世界は借りつつも、まったく新しい方向性を提示しようとしているのかもしれない。

新しい主人公は情に厚い

キリル
本編の主人公。小さい頃から、父親たちと旅を続けている。まっすぐな性格で、困った人をみると放っておけないタイプ。大きな両刃の武器を軽々と使いこなす
アンダルク
キリルたちと旅をしている若者。マジメすぎるほどマジメ人間。やたらと思いつめてしまうのが、周りの人間も気になっているところ。アンダルクとセネカは、キリルの父親の部下にあたる
セネカ
キリルたちと旅をしている、しっかり者の女性。キリルにとっては姉のような存在。つらいことがあって、気まずくなりそうなときでもセネカのおかげで空気が明るくなる、という感じ

 「幻想」シリーズといえば、108人の仲間が繰り広げる壮大な人間模様がウリでもあるが、本作では108人とは限らないようだ。もちろん「IV」を下敷きにしているので、「IV」のキャラクターは何人かは登場するのだが、基本は新しいキャラが物語を引っ張って行く事になる。


公開されたスクリーンショットにはキカの姿が。全体的に手描き風の優しいタッチでキャラが描かれているように見受けられる

港街だろうか。ララクルという黒髪を束ねた少女が。何かの報酬をキリルに渡しているようだが、仕事を請け負ったりしたのだろうか?

導入――

薄暗い書斎で、本がひらく
その本にはこう書かれている

「これより私が語るのは。
紋章兵器として使われた
ある『生き物』についての記録である。

この世にあらざるその生命は
世界の根本たる、
紋章の魔力をその身に宿していた。

そのため、その生き物は
人の手により、
兵器として利用されることになる。

紋章兵器の、圧倒的かつ邪悪な力に
みな、恐れおののくが
しかしやがて、人々は
それを打ち倒そうと立ち上がるのだ。

まだ群島諸国とクールーク皇国との
争いが起こる7年ほど前……、
ある港町の裏通りで起こった
小さな事件から
この話を始めることにしよう。」

 公開されている導入部分では、「幻想水滸伝IV」で敵国として登場したクールーク皇国について触れられている。このことから物語は「IV」の前から、その後の時代までが語られるものと推測される。

 果たしてこの本は誰によって書かれたのか。そして、この本を誰が読み、そしてその後何をもたらすのか……。紋章兵器として作られたこの世にあらざる「生き物」とはなんなのか……。

公開されているゲーム画面からは「メルセト」の文字が
道具屋、鍛冶屋。紋章師、キャラバンの表示が見て取れる

ゲームシステムについて

 こちらはまだ詳細は伏せられている段階だ。ただ、公開されたスクリーンショットから「高さ」の概念があることがわかる。高低差によって攻撃の威力が変化したり、繰り出す技が制限されたりなど、どのような形で反映されるかによって戦略が変わってくることだろう。

 また、入手した経験値でパリングや反撃、スウィング等の装備スキルを鍛えていくオーソドックスなタイプを採用しており、紋章が4段階、使用回数制であることが見て取れる。


屋根での戦闘。左下に高さ表示が見えるだろうか

戦闘に出撃させるのにも人数制限があるようだ

装備スキルレベルは少なくともA〜Eまではあることがわかる

「ラプソディア」をやる前に世界観をつかんでおこう

 「ラプソディア」が「幻想水滸伝IV」をベースにしていることは先にも述べた。「IV」をやったことがない人でも楽しめるとのことだが、遊んでいればニヤリとできることも多々あるようなので、発売日前にしっかり予習なんていかがだろうか?

 「幻想水滸伝IV PlayStation 2 the Best」が7月7日に発売される。税込みで2940円。

(C)1994 2004 KONAMI

 ストーリーもシステムについてもいまだ謎だらけの本作。徐々にその内容もお知らせできると思うので、期待して待っていてほしい。語られなかった違う顔の「IV」を知る日も遠くないだろう。

ラプソディア
対応機種プレイステーション2
メーカーコナミ
ジャンルシミュレーションRPG
発売日2005年秋予定
価格未定
(C)1995 2005 KONAMI


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