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きょうは「Athlon 64 FX-57」+「GeForce 7800 GTX」×2で未知のパフォーマンスをかいま見たグラフィックスカード(3/3 ページ)

「ミドルレンジシステムでは宝の持ち腐れ」と評してしまった前回のレビュー記事。ならば最高級のCPUならその真価を発揮するのだろうか。GeForce 7800 GTXで強化されたShader性能の実力とともに検証してみた。

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3DMark05はついに「1万台」に突入せり

 では、最高パフォーマンスを発揮してくれるAthlon 64 FX-57と、GeForce 7800 GTX2枚によるNVIDIA SLIを組み合わせた場合、いかほどの性能を発揮してくれるのだろうか。コンシューマー向けシステムでは現時点で考えうる最も贅沢な構成によるベンチマークの結果を以下に並べてみよう。


3DMark05 Score


3DMark03 Score


Aquamark3


DOOM3(timedemo demo1)


FarCry(HardwareOC River)


Half-Life 2(HardwareOC d13c17)

 ミドルレンジシステムのAthlon 64 3500+と組み合わせた結果を比べてみると、CPU、GPUのボトルネックがGeForce 7800 GTXのNVIDIA SLI構成によって状況が変わってくるのが分かると思う。

 CPUもGPUも足かせになっていない3DMark05では、SLI構成によってパフォーマンスはさらにアップし、低解像度のテストでは負荷の軽重に関わらず、ついに1万の大台を突破している。一方で、3DMark03においては、3DMark05ほどに結果は向上せず、そろそろCPUの限界が近づいているように見受けられる。

 CPUがボトルネックとなっていた市販ゲームのベンチマークでは、SLIの効果は認められないものの、CPUのクロックアップにともなってベンチマークの結果も向上している。また、どちらかというと依然としてGPUの制約を受けている重負荷時テストでは、DOOM3でSLI構成時で約1.7倍ほど性能がアップし、それ以外のゲームでもSLI構成で確実にパフォーマンスがアップしている。

 以上、贅沢極まりない「Athlon 64 FX-57&GeForce 7800 GTX2枚組み」というハイエンドシステム「CPUとグラフィクスカードだけで25万円超コース」が実現する3Dグラフィックス性能を見てきた。今入手できるAthlon 64 FXの最高級CPUを持ってしても、GeForce 7800 GTXのフルパワーを引き出すのは、かなり重いフィルタをかけたときに限られる。

 それでも、Athlon 64 3500+ではほとんど意味のなかった市販ゲームにおけるNVIDIA SLIで、Athlon 64 FX-57にすることで初めて重負荷のみではあるもののはっきりと分かる効果が出てきたもの事実である。

 前回のレビューで「お父さん買いに依存するミドルレンジシステムになると、GeForce 7800 GTXのシングル構成ならまだしもNVIDIA SLIとなると“宝の持ち腐れ”になりかねないようだ」と評したが、この最新最強のGPUを2枚購入する価値は、やはりこのような最新最強のCPUと組み合わせてこそ発揮される、というのが確認できた今回のベンチマークであった。

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