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史上初? ゲームのように3つに分岐する舞台――「サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ」公開舞台稽古(2/3 ページ)

2005年7月17日、サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ「新・青い鳥」の公開舞台稽古が都内にて行われた。広井氏が“8年間積み上げてきた集大成”と語る舞台は、ゲームを強く意識して製作されている。今回はそんな出演者たちの熱気溢れる稽古の様子と舞台に向けてのコメントをお届けする。

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出演者が語る舞台への意気込み

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広井王子(作・総合プロデューサー)

 9年目に突入しまして、これは大変だなということになっています。来年ファイナル10周年で歌謡ショウは終わります。(最後であることから)多分、来年はお祭り騒ぎになってしまうので、真面目に書けるのは今回が最後かなということで、8年間ずっと積み上げてきた集大成みたいなものを書きたいと思いました。

 ゲームにかなり近い状態で舞台ができないかと考えました。実は3月に本がほぼあがっていたんですが、アクシデントがございまして……渕崎さん(李紅蘭 役)が今回は出られないということで、本が大幅に変わりました。そこから悪戦苦闘が始まり、また違った意味で面白いものができたかな、と思っております。

茅野イサム(演出)

 広井さんに大変面白い台本を書いてもらいまして、これまでの1.8倍くらいの厚さの台本をいただきました。いつもはだいたい2幕ものですけど、今回は3幕もので、いつもの1幕が2幕に分かれるくらい長く、いつもの2幕、劇中劇がかなり凝縮された形となっています。

 ゲームの世界、1幕は特にそのままで、舞台でこんなに使えるのかというぐらい、台本上ではあちこちで火薬が炸裂したり、炎があがったりと、かなりスペクタクルな部分も満載です。ただ、いつもより稽古が10日くらい早く、この時点で20日くらい経っているのですが、まだパーツ作りの段階で、まだ誰も全貌が分からないといった状態です。どんなものが出来上がるのか楽しみですし、楽しみにしていただけると嬉しいです。

横山智佐(真宮寺さくら 役)

 台本を本読みで読み終えた時に、拍手が起こったほどの達成感がありました。凄く面白い台本なのですが、舞台でご覧いただく長さを超えてしまっていましたので、だいぶ整理をして、面白い部分が削れてしまって残念な部分もあるんですけど、それは何かの機会に「裏・サクラ大戦」で、皆さまにご覧いただけたらと思います。

 お話に出ていましたように、ゲームを舞台でご覧いただくといった趣向です。2次元ならではの突飛な世界を、3次元の舞台でどんな風に花組が表現できるかというのを、お楽しみいただきたいと思います。

 それと私は9年間やってきて、今までで一番殺陣の数が多く、数えるのも恐ろしかったんですが、100に近いくらいありました。どっかの剣劇チームの役者になったかのような気分です。それから私の見せ場のひとつですけど、「青い鳥」の役で、ダンサーさんにまぜていただいてバレエダンスを踊るシーンがあるんですけど、私だけ瀕死の醜いアヒルの子にならないように、頑張りたいと思っています。どうぞご期待ください。

高乃麗(マリア・タチバナ 役)

 1部、2部構成という、歌謡ショウを見ていただいた方にはおなじみの形式が、今年は久しぶりに崩されるということで、私は大変興味深く思っています。1部、2部構成というのは、1部がいわゆるゲームの中の世界、2部がゲームの中の劇中劇の世界です。2部の劇中劇がとてもコンパクトになっていますが、1部の戦いの部分や、日常の部分、そちらのほうを楽しみにしていただければと思います。

 個人的には9年間やってきて、初めて2部が女役ということで、そっちのほうも楽しみです。本当に楽しみ満載で、言い尽くせない舞台ですので、ぜひぜひ見にきてください。

西原久美子(アイリス 役)

 劇中劇の「青い鳥」は本当に短いのですが、(音楽監督の)田中公平先生の音楽もとてもすばらしいですし、広井さんの台本や茅野さんの演出、それから振り付けもとてもすばらしいので、コンパクトながら充実したものがお見せできるのではないかと思っています。団体で魅せる舞台ですので、みんなで力を合わせて、良い舞台にしたいと思います。

 それから日替わりゲストがいます。これまではこのシーンがゲストコーナーだよ、といった作り方だったんですけど、今回はゲームの分岐のように、このゲストの時はこういく、あのゲストの時はああいく、といったように3パターンあります。もちろん同じシーンもあるんですけど、いろんな筋があるので、3パターン全部見たほうが良いですよ、皆さん! 歌もアレンジが違いますので、ぜひ3パターン見てください。

田中真弓(桐島カンナ 役)

 今回ほど、自分の身長がないことを悲しいと思ったことがないというくらいです。今までは舞台になるとカンナは小さくなっちゃうということで、別物として見ていただけたのが、今回はとってもゲームに寄っているというか、ゲームの中の技や出来事がいっぱい出てくるので、非常に照れます。こんなに小さいのに、カンナが強いというのがとても照れますね。

岡本麻弥(ソレッタ・織姫 役)

 見どころは皆さんが言ってましたが、久美ちゃん(西原さん)が言ったように、毎日来ていただくのが一番ベストだとは思います。ここのところ恒例になっていますが、ここにもたくさんいるダンサーさんたちなどとのアンサンブルもすばらしいですし、3幕ではみんなが総動員で大忙しでやっていますので、楽しみにしてください。

伊倉一恵(レニ・ミルヒシュトラーセ 役)

 もうみんなが言った通りでございます。元祖A(アキバ)ボーイの広いさんがやりたかったことをやるんだな、みんなでやろうかな、という感じです。頑張ります。

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折笠愛(藤枝かえで 役)

 私たちが汗をかけばかくほど、忙しければ忙しいほど、皆さまに喜んでいただける舞台が出来上がるのではないかと思っております。本当に冷や汗でなく、良い汗をかけるように頑張りたいと思いますので、どうぞ劇場に足を運んでください。

陶山章央(大神一郎 役)

 今回の歌謡ショウはゲームに近いということだけあり、大神の出番が5倍くらいとなっておりまして、歌もあり、殺陣も大変で、とてもゲームに近い隊長らしい舞台になっていると思います。お楽しみにということで、よろしくお願いします。

矢尾一樹(清流院琴音 役)&松野太紀(丘菊之丞 役)

 今日は(松野さんが)ひげ面で失礼いたします。毎年こういった公開稽古はあるんですが、われわれはいつも後ろで飯を食べていたので、今年もそうだろうと思っていたら、こんなことになってしまいました。本番ではちゃんと綺麗に剃ります、9年間ずっと彼女(松野さん)は僕のひげ剃りを使っており、彼女のために毎年替え刃も替えてます。

 そんなチームワークの良い薔薇組なんですが、9年目にしてやっと本来の3人が揃うということで、かなり激しい、本編の筋がぶっ飛んでしまうのではないかというくらいの薔薇組デーがございますので、ぜひぜひ皆さんにも期待していただければと思います。

中嶋聡彦(親方 役)

 ゲームの世界ということで、大神さんが5倍の出番なら、親方は5分の1くらいしか出ていません。ただ、広井さんに別役を書いていただきまして、銀座のギャングのマカオの虎という、ダンディさんに並ぶくらいのギャングらしいです。そちらのほうでもちょこちょこ出ておりますので、そちらもお楽しみに。よろしくお願いします。

武田滋裕(ベロムーチョ武田 役)

 今日はダンディ団が僕1人で寂しいんですが、ダンディ団のボスが初日と2日目しか出られませんので、皆さんはまずダンディ団を見て、三人娘、薔薇組といったように見ていただくことになると思います。初日、2日目を逃すと僕らを見られなくなってしまいますので、よろしくお願いします。

富沢美智恵(神崎すみれ 役)

 3年半前にすみれの引退公演があり、花道を飾っていただいたんですが、まさかまた「サクラ大戦」の舞台に出られるなどとは夢にも思っていませんでした。ですが、そういったチャンスを広井さんが作ってくださり、皆さんのお力添えもあって、また神埼すみれが舞台に復帰することになりました。本当に嬉しく思っています。

 と同時に、凄いプレッシャーと緊張の連続の毎日ですけど、家族の元に戻ってきたという、そういう思いで、とても幸せを感じています。今回は日替わりゲストもいらっしゃるということで、大変豪華な、そしてファンタジックな舞台になると思います。

佐藤累央(川岡刑事 役)

 いろいろと話したいことはあるんですけど、僕は舞台上で語りたいと思います。

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