「PlayStation Awards 2005」受賞タイトル発表&表彰――新しい10年に向けて:PlayStation Awards 2005
ソニー・コンピュータエンタテインメントは本日7月21日、先に行われた「PlayStation Meeting 2005」に引き続き、累計出荷本数に対して賞を贈る「PlayStation Awards 2005」を開催した。
ソニー・コンピュータエンタテインメント(以下、SCE)は、プレイステーションの新たな10年を目指すべく、今年で11回目の「PlayStation Awards 2005」が行わった。今回の授賞式では、「ゴールドプライズ」(累計出荷本数50万本以上〜100万本未満)が7本、「プラチナプライズ」(累計出荷本数100万本以上〜200万本未満)が4本、「トリプルプラチナプライズ」(累計出荷本数300万本以上)が1本、そして昨年PSファミリーに加わったPSPソフトの中で、累計出荷本数30万本以上のタイトルを「スペシャルプライズ」として3本が賞され、記念の盾と賞金が贈られた。
まずはソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン プレジデント 竹野史哉氏が挨拶に立ち、現在までゴールドプライズが112タイトル、プラチナプライズが32タイトル、ダブルプラチナプライズが5タイトル、トリプルプラチナプライズ以上が3タイトルと、その他も合わせると155タイトルもPlayStation Awardsで表彰されており、PSが1億台、PS2が9100万台、PSPも500万台といよいよ2億台が見えてきたことも皆様方もおかげ――と続けてPSファミリーに加わる次世代機にも触れ、今後の展開を期待すると述べた。
今年賞された「PlayStation Awards 2005」のタイトルは以下のとおり。
ゴールドプライズ
(累計出荷本数50万本以上100万本未満のタイトルに対して贈られる。副賞50万円)
タイトル | 発売日 | 発売元 |
スーパーロボット大戦MX | 2004年5月27日 | バンプレスト |
大都技研公式パチスロシミュレーター 吉宗 | 2004年12月9日 | 大都技研 |
テイルズ オブ リバース | 2004年12月16日 | ナムコ |
METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER | 2004年12月16日 | コナミ |
ドラゴンボールZ3 | 2005年2月10日 | バンダイ |
ワールドサッカーウイニングイレブン8 ライヴウエアエヴォリューション | 2005年3月24日 | コナミ |
機動戦士ガンダム一年戦争 | 2005年4月7日 | バンダイ |
プラチナプライズ
(累計出荷本数100万本以上200万本未満のタイトルに対して贈られる。副賞100万円)
タイトル | 発売日 | 発売元 |
実戦パチスロ必勝法! 北斗の拳 | 2004年5月27日 | サミー |
ワールドサッカーウイニングイレブン8 | 2004年8月5日 | コナミ |
GRAN TURISMO 4 | 2004年12月28日 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
真・三國無双4 | 2005年2月24日 | コーエー |
今回の「ウイイレ8」で3年連続の受賞となる高塚新吾氏は「ウイイレ8で初めてPS2でやりたかったことができたと実感できました。この受賞でパワーをもらい、皆さんの期待に答える作品を作っていきたい」とコメント。左からコナミのゲームソフトカンパニー ウイニングイレブンプロダクション プロデューサー初見直哉氏、鈴木英次氏、同統括プロデューサー高塚新吾氏
続いて「GRAN TURISMO 4」を代表してポリフォニー・デジタルの安原祐二氏は、現場で働く我々にこういう場を与えてくれたことに感謝を述べつつ、机の下の寝袋で泣いた日々が報われました、と笑わせる。左からSCEJの片寄泰匡氏、ポリフォニー・デジタル デザイナー今西啓貴氏、同プログラマー安原祐二氏。GTシリーズは今のところ全作受賞したことになる
プラチナプライズ最後に登壇したのは、左からコーエー メインプランナー 庄知彦氏、ディレクター森中隆氏、プロデューサー友池隆純氏。2002以来4年連続の受賞となる無双シリーズを代表して友池氏は、「PS3でも表彰されるよう頑張りたい」と感謝を述べた
スペシャルプライズ
続いて、PSPは2004年12月発売でフォーマット立上げから1年経っていないため、累計出荷本数30万本以上のタイトルを表彰するものスペシャルプライズの表彰となった。
タイトル | 発売日 | 発売元 |
みんなのGOLF ポータブル | 2004年12月12日 | ソニー・コンピュータエンタテインメント |
RIDGE RACERS | 2004年12月12日 | ナムコ |
真・三國無双 | 2004年12月16日 | コーエー |
左からコーエー「真・三國無双」よりディレクターの小笠原賢一氏、プロデューサーの鈴木亮浩氏、ナムコ「RIDGE RACERS」よりCTカンパニー プロデューサー中村勲氏、同アソシエイトプロデューサー寺本秀雄氏、「みんなのGOLF ポータブル」よりSCE第2制作部 小番芳範氏、クラップハンズ代表取締社長の村守将志氏
トリプルプラチナプライズ
(累計出荷本数300万本以上400万本未満のタイトルに対して贈られる。副賞300万円)
タイトル | 発売日 | 発売元 |
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 | 2004年11月27日 | スクウェア・エニックス |
トリプルプラチナプライズ授賞式では、あのドラクエのオープニングメインテーマが会場に流れ、生歌で登壇者を迎えるという、ちょっと凝った趣向ではじまった。
会場メインステージとは離れたところから登場したドラゴンクエストチームの4人。左からスクウェア・エニックス プロデューサー 市村龍太郎氏、レベルファイブ代表取締役社長 日野晃博氏、作曲家 すぎやまこういち氏、アーマープロジェクト 代表取締役 堀井雄二氏
堀井氏は、来年で20周年を迎えるドラクエシリーズが、多くのファンに支えられ、スタッフに支えられていることに感謝しつつ、30年、40年と続けていきたいと述べると、自称プロゲーマーと語るすぎやま氏は、「ゲーム音楽を作るのは天職だと思っています。ドラクエに関われたこと、ファン、スタッフに感謝します」とコメント。日野氏は、「今回からドラクエに関わりましたが、17年前にドラクエIIIに影響されゲーム業界に入ったことを懐かしく思います。ドラクエの大きな歴史に関われたことを感謝します」と述べると、市村氏は、ドラクエVIIIの発売日を振り返り、ファンが朝早くから並んでくれたカウントダウンイベントでの笑顔を見るために頑張ってきたんだと、その気持ちを大切に次の作品につなげて行きたいと語った。
最後にソニー・コンピュータエンタテインメントの取締役 丸山茂雄氏より「今日この会場で表彰させていただいた皆さんに感謝します。そして、来年こそはと思っている皆さんにはすばらしい作品を期待しています」と挨拶をすると、続けてSCE設立前に関わっていた音楽の歴史を振り返り、「音楽は10年単位で変質する。70年代のニューミュージック、80年代のロック、90年代がダンスミュージックと移り変わり、リズムがどんどん早くなっており、90年代の終わりに130のビートを超えてドラムンベースに移行したが、そう流行ることなくそのサイクルは止まっている。コンピュータの進歩も音楽に照らし合わせるとドラムンベースの手前だと思う」と持論を展開。「プレイステーション 3以降はアイディアや感性、そして癒し次第になるだろう。私も十分ジジイですが、そんなジジイも楽しめるゲームも作ってください。これからすばらしい時代が始まります。PS発売から10年経ちましたが、次の新しい10年が始まりますよう、いい作品を作っていただけるよう祈っています」と場を締めた。
丸山氏の挨拶が終わると聖歌隊とバンドによる「アメージンググレース」が厳粛な雰囲気で歌われ、これからの新しい10年への第一歩を歩きだしたことをイメージ。最後はアレンジされたスター・ウォーズのメインテーマ曲が演奏され、銀色の紙吹雪が会場全体に降り注ぎ幕となった
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