スポーツオンラインゲームを普及させたい――NHN Japan「FREESTYLE」説明会
NHN Japanは、韓国の人気スポーツオンラインゲーム「FREESTYLE」の国内独占供給権を獲得したことを発表。デモンストレーションを含めた説明会が行われた。
NHN Japanは、韓国の人気スポーツオンラインゲーム「FREESTYLE」の国内独占供給権を獲得し、年内正式サービス開始に向けて動き出したことを発表した。
「FREESTYLE」は、いわゆる“3on3”を題材にし、HipHopやカートゥーン調の3DCGなどで表現することで、よりストリートバスケットボールの雰囲気を味わえるスポーツオンラインゲームだ。韓国ではJC Entertainmentにより、2004年12月にオープンβテストが実施、2005年3月に正式サービスが開始されると、同時接続者数が8万人を超えるほどの人気となっている。
本日、その日本版の独占供給権を獲得したことは既報のとおりだが、本日はNHN Japan Hangame事業本部 本部長の伊藤隆博氏と、同じくゲーム事業部「FREESTYLE(仮)」プロジェクトリーダー鎌田誠氏による説明会が開かれた。
伊藤氏は、「忙しいサラリーマンや小学生でもどんな人でも、1300万件の累計会員登録数を誇るHangameにおいて、短い時間でも楽しくゲームができるよう推進していきたい。Hangameに存在する約40万あるサークルというコミュニティを利用していただき、本作ではサークルごとにチームを組んでいただき、友達を誘い、さらにゲームで対戦することでその友達の輪を拡げていくという部分に重きを置いていきたい」とコミュニティの拡大を促していきたいと語る。
続いて鎌田氏による「FREESTYLE(仮)」の説明では、手軽に楽しめるインターネットスポーツについて述べられた。気軽にスポーツゲームができることで、“スポーツ”全体の発展に貢献していきたいとするNHN Japanは、サービスコンセプトに、あくまでも簡単な操作が重要だと説明する。
「小学生でもプレイできるよう使用する操作キーは、カーソルキーと4つのキーのみ。特に難しい操作をすることなく、ストリートバスケでカッコイイプレイがキメられます。しかも1プレイが5分で決着することで、多忙な人でも時間を有効に使って気軽に遊ぶことができるようになっています。本作の“3on3”モードの場合では、6人同時プレイが可能で、年齢を超えた遊び場となり得るのです。ストリートファッションやHipHopサウンドなど、幅広い層へ訴求していきます」と、鎌田氏は新しいカジュアルスポーツを推進していくことでスポーツ全体に貢献していきたいと豊富を述べた。
先にも述べたが、韓国で会員数700万人、同時接続者数8万人を誇る「FREESTYLE」は、今年7月に台湾への進出を表明している。最近のオンラインゲーム同様に、アジア圏でのサービス拡大を目指し、日本での発表となった。ちなみに、日本での正式名称についてはあくまでも「FREESTYLE(仮)」と仮称のままだが、近日中に正式名称が発表されるとのこと。
今後のスケジュールだが、2005年8月下旬には公式サイトを開設し、クローズドβテストの参加者を募集し、秋にはクローズドβテストを開始。同時期にオープンβテストへと以降し、年内には正式サービスを開始する予定だ。
「インターネットスポーツを1人でも多くのユーザーに楽しんでもらうために、コンテンツを無料で提供していきます。現在、引退や怪我などでプレイできない方や、スポーツから遠ざかっている方、またしたくてもできない方など、たくさんの方にやってもらいたいため、その普及に努めていきたい」と鎌田氏は語った。
続いて実際に稼働している韓国版での「FREESTYLE」を実演し、ゲーム内容の説明に移る。本作はあくまでもユーザーは監督ではなく、プレイヤーであることが強調する。
ゲームモードは「1on1」「2on2」「3on3」の3つで、最大6人が同時に対戦することが可能。実力に応じた充実したランキングが設定されており、“ルーキー”“メジャー”“オールスター」と3リーグ制を導入し、1シーズン1カ月程度で終わるため、いつでもはじめることができるよう工夫されている。総得点、得点成功率、平均ブロック数、リバウンド数など個人成績ランキングなどがシーズンごとに発表されるので、ダレることなくマニア心もくすぐられるというわけだ。
性別からポジション、ヘアスタイル、色を選んで自分だけのキャラクターを作成することができ、アイテムもヘアスタイル、パンツ、シューズと豊富。選手の成長に合わせて使用できるアイテムも追加されていくという。装着するアイテムによって選手の特徴を引き出すとあって、相性などが重要になるようだ。選手にはスキルというものが存在し、スキルによって試合の組み立てが変わってくるとあって、こちらも個性が磨ける要素となっている。スキルは稼いだポイントやお金で購入することもできるとのこと。ゲーム内では持ち込めるスキルは限られているため、トレーディングカードにも似た感覚の遊びもできる。
まずは「1on1」をデモンストレーション。1対1での試合では、簡単なキー操作でドリブル、カット、シュート、リバウンドなどさくさく繰り出すことができる様を説明。それぞれスキルなどなくとも、アイテムなどを付属させることで相手とのバランスを取ることができ、プレイの内容次第でポイントを得られる。このポイントはのちにアイテム購入などに使用することができる。
続いて「3on3」では、韓国のプレイヤーも交えての実戦を披露。6人が入り交じっての試合展開は、実に多彩。勝負に負けても徐々に強くなっていくとのことで、チーム戦だからといって、全体責任というシビアなことにはならないよう設計されているのだという。
「FREESTYLE」が、インターネットスポーツを推進していく第1弾となる、とのことで今後も第2弾、第3弾とスポーツものにも注力していきたいと伊藤氏。サービスなど含めて、Hangameの目玉となれるかは、実際に触って遊ぶユーザーの手に渡ってからの判断となる。まずは試しに、βテストの応募などしてみるのはいかがだろうか?
※画像は韓国版のものであり、日本版とは異なります
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