福岡で行われたシステムソフト・アルファーの説明会に乗り込んでみた(1/4 ページ)
システムソフト・アルファーってどんなことしてるんでしょう? ということで、福岡で行われた説明会に参加し、5作品の開発状況などを聞いてきた。
システムソフト・アルファーは、今年度中に発売を目指して鋭意開発を進めている新作タイトルの説明会を福岡で行った。これは、お膝元へゲームメディアを招待することで、活発な意見と若い開発者が多い現場への刺激になればと企画されたもので、ITmedia Gamesもちゃっかりお呼ばれされていたのだ。羽田でのトラブルなどもあったが、システムソフト本社ビルの1フロアへなんとかたどり着くと、粛々と説明会は開始された。
左から「大戦略VIII」のディレクター小柳豊氏。同じく取締役の藤本淳一氏。「スーパーエアーコンバット 4」のディレクター前田雄市氏。今回の説明会の進行も務める「現代大戦略 2005」のプロデューサーでもある宮迫靖氏。インペリアルフォース 2」のディレクター大庭賢一氏。「沈黙の艦隊 2」ディレクターの手嶋亨氏と勢揃い
今回説明があったのは「インペリアルフォース 2」、「沈黙の艦隊 2」、「スーパーエアーコンバット 4」、「現代大戦略 2005〜(サブタイトル未定)〜」、「大戦略VIII」の5作品。
星系を占領し、他星系人と覇権を競え――「インペリアルフォース 2」
「インペリアルフォース 2」は、前作に比べ桁違いのAI強化がはかられているとは、イレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役の山本一郎氏の言。本作は、システムソフト・アルファーとイレギュラーズアンドパートナーズの共同で開発が進められ、2005年9月末に発売を予定している。価格は10290円(税込)、対応OSはWindows XP/2000/Me/98。
説明に立つイレギュラーズアンドパートナーズ代表取締役の山本一郎氏。今回のために山本氏も東京から駆けつけた。普段は3Dエンジンなどゲームのミドルウェア開発を専門にしており、ゲームメーカーと協力してゲームを開発するのは今作が2作目
説明に立った山本氏は、新規開始ごとに自動生成されるマップを例に出し、プレイするごとに変化する戦況と、リアルタイムに進行するゲーム展開(もちろん時間を止めて長考もできるし、コマンドを入力していくことも可能)に、プレーヤーは少しも飽きる暇がないと続ける――「確かにリアルタイムシミュレーションの形をとってはいるが、ターン制に近いものも含まれてます。タイムスケールを自由自在に調整できたり、接触した敵との戦闘の有無も自分で決められます。プレーヤーの進め方次第で、ゲームの展開は大きく変わってくるのです」。
前作と基本コンセプトは変わらない。プレーヤーは当初、母星系となる自分の本拠地周辺しか視認することができないので、探索機などを飛ばすことになる。新たな星系を見つけたら、そこを占領もしくは外交をして関係を構築。時には20ほどもある他星系人との戦闘を生き抜き、版図を拡げていくという、大航海時代さながらのロマンと、いつ何時他星系から攻められるかもしれないという緊迫感を味わうことができる。
ゲームは、母星系近傍の星系を探索し勢力圏の拡大を目指す「探索の世紀」と、多くの星系を有する星間国家となり、国力の充実を図る「国王の世紀」、巨大な星間帝国として宇宙の覇権を争う「皇帝の世紀」という3つのフェイズが存在する。最終的には幾多の星系を併呑し、さらに統一国家を目指さんと三国時代のような少数国家での覇権を競う星系間戦争を体験することができる。「皇帝の世紀」ではエリア単位での戦いを強いられるため、戦略シミュレーションの終盤にありがちな消化試合にはならないような仕掛けも施されている。
探索機ばかりを全方位に派遣するという大車輪戦法が前作では活用されたが、今回はあまりに多い探索機は後に国力を圧迫することにつながる。しかも探索ではグレーゾーンという理念も取り入れていきたいと山本氏は語るが、実はまだ悩んでいるとか……
本シリーズでは、SFシミュレーションゲームのファンはもちろんのこと、ゲームはしないけどSFが好き、という方にオススメしたいとのこと。説明会では、そのキモともいえる、現段階で設定されているキャラクターをざっと紹介された。人間型からゼリー状の形態の星人、なかには緑や紫の色をしたイタチまで登場していたが、イタチはあくまでも仮の状態なのだとか。
これらの指揮官に、艦船を与え索敵、占領、戦闘を繰り広げていく。では、その艦船はというとはじめから潤沢に存在するわけではない。そう、新たに建造しないといけないのだ。
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