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かわいくて異色の「スター・ウォーズ」ゲー、登場――レゴ スター・ウォーズ(2/3 ページ)

「スター・ウォーズ」がお好きな方はぜひ読んでください。もちろんレゴブロックが好きな方も読んでください。好きでなくても読んでください。レゴが描くスター・ウォーズの、軽快なアクションゲームをご紹介します。

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フォースを使え!あと、2コンも使え!

 プレーヤーはその場にいる複数の味方キャラから1人を選んで操作する。味方キャラのそばで△を押せば、いつでも操作するキャラを切り替えられるのが本作の特徴。それを利用した簡単な謎解きも数多く用意されている。

 例えば、ある部屋でジェダイキャラを操作していると光るオブジェクトを発見。そこに向かって○を押せばフォースの力でオブジェクトが“にゅいーん”と動き、道が開ける(この“にゅいーん”がなかなか気持ちよく、けっこう癖になる)。

 その先に赤い○が描かれた床を発見。ここではパドメに切り替えてワイヤーで“にゅいーん”と移動(この“にゅいーん”も楽しい)。その先に通常のジャンプでは行けないところがあってジャー・ジャー・ビンクスのハイジャンプで先にある仕掛けを起動。更にその先にはR2-D2でなくてはハッキングできないドアがあるのでR2-D2になってドアロックを解除。という具合に複数キャラの、それぞれの特徴を活かしたアクションが、ステージクリアの鍵となる。

 前述したように難易度はそれほど高くないので、行きづまっても必ずどこかにヒントや突破口があり、割とサクサク進めるようになっている。キャラクターチェンジの挙動はスムーズなので、特にそれ自体がストレスになることはないだろう。

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 あとこのゲームの楽しみのひとつとして2Pプレイがある。2Pコントローラが接続されていれば、2Pはいつでもプレイに参加したりプレイから抜けることができる。最初のほうで少し書いたが、本作ではプレーヤー同士にも当たり判定がある(ダメージは与えられない)のでちょっとした対戦めいた遊びもできるし、協力しながらステージを進めていくこともできる。ご家族や友人たちとぜひぜひ試していただきたい楽しい機能だ。

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ファミコンの思い出、デジャブのようなやり直し

 スター・ウォーズが好きで、単純明快なアクションが好きな方にはお勧めしたい本作ではあるが、いくつか注意点や気になる点もある。まずはストーリーが驚くほど映画の新3部作の流れを忠実に再現しているものだから、エピソード3のネタばれも大いに含んでいるということだ。従って劇場にて公開中のエピソード3を未見の方は2の部分までをプレイしてから3を観にいくか、3を観てから一気にプレイしたほうが、よりいっそう楽しめるだろう。

 気になる点としては、崖などから転落した際の一発死が挙げられる。かつて「カラテカ」というファミコンソフトで主人公が後ずさると転落して死んでしまう、というのが話の種になったものだ。

 まああそこまで極端ではないものの、けっこうシビアなところで微妙な操作で一発死を連続させてしまうケースがあった。しかもステージによっては一発死=ステージ最初からやり直しという仕様もあり、無限再生はするものの少しストレスに感じることがあった。

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 そんな一発死も気にはなったが、本作で最もネックだと感じたのは序盤で登場するポッドレースのステージである。あくまでも本編のおまけなのだからと割り切りたいところだが、それにしてもこれをクリアしなくては先に進めないわけで、そのポッドレースが本編の簡単さと較べてびっくりするくらいに難しい。

 筆者は決してレースゲームが不得意なほうではないのだが、それでもぶつかりながら何度もやり直してコースを覚え、運良くうまくいくというのを重ねて、くらくらしながら何とかクリアした。シューティングのステージもレースほどではないがやり直しのつらさを味わうものだった。

 80年代的な難しさにひさびさに触れ懐かしさもあったが、これらが入ったことでこのゲームのバランスがよく判らなくなってしまっているなと残念に思った。

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 補足をしておくと、レースにせよシューティングにせよ、そのグラフィックとスピード感はかなりのもの。コース取りとか障害物に慣れてしまえば、逆に気持ちのよいプレイができるのかもしれない。

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