3万本売れたらあと3シリーズ――PSP「ミニパト」&映画「立喰師列伝」発表会
8月26日、都内にあるプロダクションI.G多摩スタジオで、PSP「機動警察パトレイバーかむばっく ミニパト」および映画「立喰師列伝」の発表会が開催された。席上では、3万本売れたらあと3シリーズ作ることをバンダイ・鵜之澤氏が確約させられるなど、なんとも波乱を含んだドキドキの発表会となっていた。
発表会には、「立喰師列伝」監督/PSP「機動警察パトレイバーかむばっく ミニパト」(以下、ミニパト)総監修の押井守氏、ミニパト脚本/監督の藤咲淳一氏、ミニパト作画の西尾鉄也氏、バンダイ常務取締役の鵜之澤伸氏、立喰師列伝プロデューサーであり、プロダクションI.G社長の石川光久氏が登場。
「押井さん、石川さんとは20年来のつきあい」という鵜之澤氏は、「機動警察パトレイバーは、かつてバンダイビジュアルで担当し、わたしの出世作ともなった作品。押井さんの映画は大作もいいが、貧乏くさい、お金のない中で作る時には、先のことを考えつつ“勇気”で作っている。2002年に公開された『ミニパト』ならば、新しいゲームが作れるんじゃないかと思って作り始めた」と語る。
PSPソフトとアニメ映画。この不思議な取り合わせの発表会が行われたのはなぜかというと、両作品に関係する押井守氏がキーポイント。劇場版アニメ「機動警察パトレイバー」シリーズの監督を務めたのはご存じの通り押井氏だが、アニメ「ミニパト」では脚本を担当している。押井氏が鵜之澤氏に「いい企画がある」として持ち込んだのが、ミニパトのゲーム化だったという。
「最初は4部作のつもりだったのに、気付いたら1本だけ。本当は危ないキャラクターも出てくるはずだったのに、1本だから仕方ないか。だから鵜之澤さんは嘘つき」と押井氏が語ると、それを受けて鵜之澤氏は「このゲームが3万本売れたらあと3部作作りましょう」と約束するなど、聞いているこちらがヒヤヒヤするほどの発表会となっていた。
石川氏は、立喰師列伝について触れ、「押井さんから『もうかる作品がある』と言われて始め、先行投資として作った作品。スタジオも新しく借金して建てたし、是非とも成功させたい」と、今回の映画化について抱負を語る。そして「立喰師列伝のゲーム化も、来年春の公開と同時にお願いしたい」と鵜之澤氏に詰め寄る部分も……。鵜之澤氏は「とりあえず予算は相談、と言うことにしておきましょう……」と何とかかわしてはいたものの、今後どうなるのか非常に気になるところだ。
立喰師列伝は、ミニパトの手法そのままに、人物をスチルで撮影し、それをぱたぱたアニメで表現するという。石川氏はこれを「オシメーション」と命名していた。イラストは西尾氏が描いた(左が石川氏、中が西尾氏、右は押井氏)
タイトル | 機動警察パトレイバーかむばっく ミニパト |
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ジャンル | アドベンチャー |
発売日 | 2005年11月2日予定 |
価格(税込) | 5040円 |
ハード | PSP |
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