ナムコ、PC用ゲーム「ヘルゲート:ロンドン」を日本で発売へ――製品発表会開催
本日9月15日、ナムコは北米サンノゼにある開発子会社ナムコ・ホームテックとフラッグシップ・スタジオによるオンラインゲーム「ヘルゲート:ロンドン」を日本でも販売することを決定、その発表会を行った。
2004年3月にナムコ・ホームテックとフラッグシップがパートナー契約を締結し、開発が進められていた本作は、今年5月に行われたE3(Electronic Entertainment Expo)にてタイトルの発表及び映像を出展している。フラッグシップは、PCゲームソフト「Diablo(ディアブロ)」シリーズの開発を手がけたクリエイターにより、2003年7月に設立された会社で、今作が同社初の制作タイトルである。そのフラッグシップ・スタジオCEOのビル・ローパー氏が開発陣と来日し、本日の発表会となった。
「ヘルゲート:ロンドン」は、今から25年後の悪霊に侵略され荒廃した世界を舞台にした、ファースト・パーソン視点からプレイするロールプレイングゲーム。プレイする度に自動生成されていく荒れ果てたロンドンの街や地下道を、プレーヤーは時に単独で時に仲間とともに敵と戦い、経験値を得て成長していく。新しいアイテムやスキルを手に入れながら、人類を救うために敵を滅ぼしていくことが目的となる。キャラクターの外見が細かくカスタマイズでき、ランダムに生成される装備によって、プレーヤーは独自性を発揮できるようになっている。
発表会では、原口洋一執行役員が登壇。本作を日本で販売できることについて「オンラインゲーム分野で数々のヒット作を手がけたあの開発スタッフ達が、新しい試みをふんだんに取り入れ、満を持してお送りします。我々ナムコはこのすばらしいソフトを、日本においてリリースできることに大きな興奮と喜びを感じています。皆様には、プレイできる日を今少しお待ち下さいますよう、お願いいたします」とコメント。
フラッグシップ・スタジオCEOのビル・ローパー氏と原口氏ががっちり握手。「フラグシップ・スタジオはサンフランシスコ・ジャイアンツのホームグラウンドの側にあるため、そこで販売しているジャーマンドッグのいい匂いが会社に漂ってくる。そんな気が散る環境の中、よく1年でここまでこのタイトルを完成させたと思う」という冗談まで飛び出した
「ヘルゲート:ロンドン」の舞台はそのタイトルどおり、悪魔の侵略によって荒れ果てた25年後のロンドン。地獄の扉が開かれた世界で、プレーヤーは秘密結社「テンプル騎士団」の一員として、古代の英知と未来の技術を融合させた、いくつもの武器をもって悪魔たちに立ち向かうことになる。
ロンドンの街が採用された理由にビル氏は、ロンドンが幾多な国の人たちが住む国際的な都市であることを挙げ、「有名な建築物や、目立つランドマークがあるから」と語る。綿密なリサーチを行うために、背景グラフィック担当をロンドンに派遣し細部にこだわって製作されている。歴史に彩られた重厚な聖堂や建造物のあるロンドンが、3D表現によって退廃した未来の姿を創り出している。デモンストレーションでは、画面の遠くに有名なロンドンブリッジやビック・ベンが朽ち果てていた。
フィールドは自動生成で、何度でも違った楽しさを見せてくれるだけでなく、中にはレア度の高いフィールドが存在し、そこでなくては手に入らないレアアイテムなども設定されるとのこと。
また、自由度の高いカスタマイズ性と、何度でもプレイしたくなるリプレイバリューが本作の魅力とビル氏は強調する。実際のデモ中にも武器をカスタマイズし、その自由度の高さをアピールした。武器をプレーヤー同士で交換することもありえるとのこと。
オンラインである本作ではさまざまなプレーヤーが集うことを設定している。武器の交換もさることながら、コミュニティを重要視している本作は、マルチプレイも魅力のひとつとビル氏は「1人での楽しみもありつつ、多人数ならではの別の楽しみ方もできるゲームを目指している」とコミュニケーションの重要性を語った。
質疑応答でのビジネスモデルについての質問については、パッケージ販売なのか、ダウンロード販売になるのか、オンラインモードの課金方法については今のところ未定で、言及は避けていた。今後、ナムコ側との話あいによって決定していきたいと締めくくった。
ヘルゲート:ロンドン(HELLGATETM:LONDON) | |
対応機種 | PC |
開発元 | フラッグシップ・スタジオ |
発売元 | 米州・欧州:ナムコ・ホームテックINC./日本:ナムコ |
ジャンル | アクションRPG |
発売日 | 未定 |
価格 | 未定 |
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