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日本を舞台にしたあの恐怖体験をふたたび……「SIREN2」東京ゲームショウ2005――SCEブース

多くのゲームファンで賑わうSCEブースのなかでも一際異彩を放っていたのが「SIREN2」の試遊コーナー。特別設置された暗黒の箱のなかではいったいどんな体験ができたのか。15歳未満の人は入れなかったその中身をご報告したいと思う。

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身分証の提示は必須! 恐怖の黒い箱、登場。

 「SIREN2」はSCEから発売され好評を博した和風ホラーアドベンチャー「SIREN」の続編。前作では羽生蛇(はにゅうだ)村を舞台に孤独と恐怖を描いたが、今作では新しい舞台・夜見島(やみじま)で新たな恐怖が描かれる。そんな「SIREN2」の試遊コーナーはSCEブースの端に怪しく佇む黒い箱の中にあった。16日も17日もなかなかの人気で60分待たないと入れないときも。

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黒い箱の中では新しい恐怖体験が待っている

 また、この試遊コーナーは「身分証の提示」が義務づけられており、15歳未満の人は入場と試遊ができないという異例の措置がとられていた。かくいう筆者も、どう考えても中学生には見えない出で立ちなのだが、そんなことは関係なく、一律身分証確認。数10分の待機ののちにようやく箱の中に入れたのだった。

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15歳未満であれば遊べない。明日15歳になる人、ごめんなさい!
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外から見た試遊コーナーのなか。一度に入れる人数が決まっていた
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60分待ち、と書かれたプラカード。かなりの混雑っぷりだった

夜見島をほんの少しだけ探索。死と隣り合わせの恐怖。

 日本近海の離島、夜見島。29年前・某日深夜0時、原因不明の海底ケーブル切断による大停電。全住民消失事件。島は一夜にして無人島となり、未曾有の怪事件として謎を残したまま時は過ぎる。そして現代。様々な立場の人々が様々な事情で夜見島へ。突如鳴り響くサイレン。赤い津波が人々を異界へと誘う。

 そんな設定の今作。今回の体験コーナーでは主人公のひとりだと思われる眼鏡をかけた青年(若干ヨン様似)を操作することができた。操作感覚は前作を踏襲しており、大きな違和感はない。しゃがみ移動時の挙動が早くなっている気はしたが、それ以外はほぼ同じような印象を受けた。建物のなかの暗闇、息を殺して移動しなくてはならない緊迫感、血だらけで暴走する敵キャラクターの恐怖などは健在。角材で殴ったときの感触が若干軽いのが気になったが前作譲りの恐怖は堪能することができた。

 開始数分で少女のもとに辿り着いた青年は、少女に「待て」とか「来い」などの命令をすることで行動をともにすることができる。また、敵が少女を襲おうとしているときに「こっちだ」と呼びかけ、敵の注意を自分のほうにひきつけるなどの行動も可能。自分の体だけでなく仲間の体も守らなくてはならない、という点から発する恐怖も、盛り込んであるわけだ。

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日本を舞台に恐怖を描く「SIREN2」 ゾンビものとは違う恐怖と孤独を味わえる。

 十数分で体験プレイは終了。黒い箱から出ることになった。後ろには新しい恐怖体験を早く味わいたいという大勢のファンが「SIREN2」のプレイを心待ちにしていた。今作は来年の2月に発売を予定しており、現在の開発度は70%。実際に遊べるのはもう少し先だ。さらに恐怖に磨きをかけて我々の目の前に「SIREN2」が現れる日を心待ちにしたい。

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