時代は2次元から3次元へ?――3Dメガネで楽しむ立体画像ゲーム:東京ゲームショウ2005――番外編
ゲームは3D化から高解像度化への時代へと移り、サウンドもステレオからサラウンドが常識の世界へと移り変わっている昨今、残された新天地・立体映像の話題を紹介しよう。
今から18年前の時代、ファミコンにもセガマスターシステムにもオプションで3Dメガネ、というものがあった、メーカーによって呼称が「3Dシステム」だったり「3Dグラス」だったりするが、システム的には同じもの。シャッターを使って左目用と右目用の映像を切り替えて3Dを実現するというものである。ファミコンではファーストパーティを含む多くのソフトハウスが対応ソフトを出していたことも懐かしい。それ以前にも、赤青メガネ付属の飛び出せ大作戦(スクウェア)ってのも存在した。
そして、約20年の時を超え、立体画像ゲームが再び世に出てくることとなった。今回のリポートでは、立体画像ゲームを紹介しよう。
赤青メガネでマークIII版を再現――スペースハリアー3D in 「SEGA AGES 2500・スペースハリアーII」
企画・製作がセガに移り、好評を得ている新生「SEGA AGES 2500」シリーズ。今回の「スペースハリアーII」は、歴代のスペースハリアーシリーズ(プラネットハリアーは入らない)を1本にまとめたコレクション的要素の高いタイトル。その中に含まれるタイトルが「スペースハリアー3D」だ。
本作ではオリジナル版にもあった立体モードも対応。しかし基本は2Dで、赤青メガネを装着して立体化をすることになった。ちなみに赤青メガネはソフトには付属しない。
このメガネをかけて3Dモードをオンにするとちゃんと3Dで表示される。これはなかなか懐かしいものだ。もちろん、色の視認性は落ちるが、それは致し方ないところだろう。
セガのショッピングサイト・セガダイレクトでは、3DゴーグルつきDXパックを予約受付中とのこと。ハリアーのゴーグルっぽいデザインになるということらしい。
なお、本作にはこの2タイトルの他にアーケード版とセガマークIII版のスペースハリアーも同時収録。多くのセガマニアを生んだ名作にぜひ触れてほしい。他にもSEGA AGES 2500シリーズは名作を復刻予定。
ゲームショウでは他にも2作品を出展している。「SDI&カルテット」は、名作、ミサイルコマンドをモチーフにスターウォーズ構想を絡めた戦略的シューティングゲーム「SDI」と4人同時プレイを実現したシューティングアクションの傑作「カルテット」の2作をカップリング。マークIII移植版やバランスなどの異なる別バージョンなども収録されている。また、アーケード版はスーパーリプレイの収録やプレイ録画も可能になっている。
キャラクターの性能が異なるジョー・エドガー・リー・マリーの4人を操作し、敵のボスの持つ鍵を奪って出口へ向かうアクションシューティング。マリーはセガの女性キャラクターの代名詞になった。え、バレット? マリちゃん難しくてわかんない
もう1作はセガサターンの名作・「パンツァードラグーン」の移植版。現段階では30%の完成度とのことで、完成時にはサターン版を超えるクオリティになる予定、とのこと。
MGS3サブシスタンスが立体画像に――「METAL GEAR AC!D 2」
E3で発表された「METAL GEAR AC!D」の続編となる「METAL GEAR AC!D2」。これに新情報が飛び出した。なんと、立体映像鑑賞システム「SOLID EYE とびだシッド」が付属し、ゲームが3D映像で楽しめるというものだ。そして特典映像としてMGS3のデモシーンなども同時収録される。
さらに会場で配られているMGSシリーズのパンフレットには「SOLID EYE とびだシッド」を体験できるメガネと画像見本がついているのも注目したい。
そして、今回はMGS3サブシスタンスとのUSBリンク機能を搭載し、シリーズでおなじみの戦場写真をPSPに転送することで、立体画像で楽しむことができるのだ。
なお、ゲームシステムは1同様のカードを使った思考型潜入諜報ゲームだが、カードの種類が400種に増加したほか、様々な新システムを搭載している。また、国内版では搭載することができなかった通信対戦モードや歴代ボスと対戦できる「アリーナモード」も搭載されている。
ちなみに本作はPlayStation Spot(コナミブース・SCEJブース)で体験版の配信を行っているので、ゲームをじっくり遊んでみたいという人にはそちらがおすすめだ。
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