壮大なSF世界で豪快なアクションRPGを! 「ローグギャラクシー」:東京ゲームショウ2005――SCEブース
今年のSCEブースにおける試遊台数ナンバーワンを誇る「ローグギャラクシー」。12月発売予定の今作を一足お先に体験プレイすることができた。その模様を報告したいと思う。
選べる3つの体験プレイ。レベルファイブ、気合い入ってます
SCEブース試遊台エリアの正面中央に一際大きな看板があるので、その存在がすぐにわかる「ローグギャラクシー」の試遊台コーナー。通常タイトルの3倍ほどの台数が確保されたこの試遊台コーナーには「ローグギャラクシー」をプレイしたいRPGファンたちが大勢詰め寄っていた。
「ローグギャラクシー」は、「ドラゴンクエスト8」の開発・制作で一躍話題となった新進気鋭の集団レベルファイブの新作。彼等の提案する新たな冒険世界は、銀河を駆ける宇宙海賊の物語。事前の情報では圧倒的に美麗なグラフィックが注目を集めているが、実際のプレイ感覚はどういうものだろうか。さっそくプレイしてみたのでリポートをお伝えしよう。
今回の試遊台でプレイできるのは3つの短いセクション。いずれも数分から10数分で終了する。「ブルカカ村からの旅立ち」は基本的な移動や移動中のコマンドが確認できるもの。「危険な夜の街マイナ」はストーリー中心。街のなかをあちこち徘徊できた。「森の賞金首を倒せ」は戦闘中心のプレイが楽しめる。
一通りやってみて感じたのは、「ドラゴンクエスト8」でレベルファイブがつちかったあの3D感覚がさらに進化を遂げているという点。3D世界をぐりぐりと移動するRPGは最早珍しくない昨今。そんなゲームに慣れている人であれば、かなり直感的に操作ができると思う。
左スティックでの移動と右スティックでのカメラ操作はかなりスムーズで、プレイしているあいだ移動のストレスはほぼなかった。加えてグラフィックの緻密さは今までのレベルファイブ作品よりも確実にグレードアップしている。キャラクターのボイスも違和感がなく、ストーリーを進めるシーンと実際に操作するシーンのあいだもシームレスに移行するので、世界に没入しやすくなっている。
特筆すべきは「森の賞金首を倒せ」でプレイできたボス戦とも言うべき長い戦闘プレイ。大きなモンスターのまわりを仲間とともに移動しながら攻撃を加えていくのだが、コマンド方式のようでアクション方式のような、FFシリーズのアクティブタイムバトル的な要素をうまくアクションに特化した戦闘と融合させていると言えばよいだろうか。とにかく軽快で痛快なアクティブバトルが楽しめたのである。RPGは戦闘システムが重要だと思っている筆者にとってはこれは収穫だった。
12月発売を予定している今作なので、これからさらに各要素に磨きがかかるのだろう。この戦闘システムがどのように洗練されて仕上がるのか。今から楽しみでならない。
短い時間ではあったが「ローグギャラクシー」の魅力は十分に伝わってきた。レベルファイブの本気が感じられるRPG大作と言って過言ではないだろう。あとは全体のバランスさえよければ、かなりの名RPGになる可能性も秘めていると個人的には熱い期待を寄せている。「ローグギャラクシー」の試遊をする来場者があとを絶たないという状況からもRPGファンの注目度の高さがうかがえる。今年の年末は「ローグギャラクシー」で宇宙空間を旅するのもいいかもしれない。
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