Xbox 360実機を使ったデモや新作PCソフトが並ぶ:東京ゲームショウ2005――ATIブース
ATIブースでは、同社の最新グラフィックスカードを搭載したPCを並べ、最新PCゲームを展示するとともに、Xbox 360実機を利用した技術デモを行っていた。
ATI Technologies(以下、ATI)といえば、PC用のグラフィックチップを開発する一方、ゲームキューブやRevolution(仮)、Xbox 360向けのグラフィックチップを開発していることでも有名なカナダのメーカーだ。そのATIブースでは、同社の最新グラフィックチップを搭載しパソコンを多数用意し、PCゲームを利用してそのパフォーマンスをアピール。さらに、Xbox 360の実機を利用し、Xbox 360の技術デモ「ルビー」を行っていた。
この技術デモは、ATIのグラフィックチップ「RADEON Xシリーズ」の性能をアピールするために用意されたバーチャルマスコット「ルビー」を使い、Xbox 360に搭載されているATI製のグラフィックプロセッサの能力を誇示する狙いで製作されたもの。E3やATIの発表会などで使われていたものと同じだ。
ルビーデモ自体はゲームではなく、単純にグラフィックチップが持つ能力を見せるためのもで、来場者が操作するといったことはできない。しかし、チップが持つ描画能力をフルに発揮されたリアルタイム描画の映像は非常にクオリティが高く、Xbox 360が持つポテンシャルを見るにはもってこいのデモである。登場するキャラクターの豊かな表情の変化や肌、服、床、壁などの質感、光源の位置によってリアルに生成される影など、まさにハリウッドクオリティという呼び名が相応しいだろう。
またATIブースには、このルビーデモ意外にいくつかのPC用ゲームタイトルが展示されていた。すでに発売済みのものもいくつかあったが、カプコンの「鬼武者3 for PC」(ソースネクストの「Quality」シリーズとして発売)や、ライブドアの「プリンス・オブ・ペルシャ ケンシノココロ 日本語版」、「F.E.A.R」など、発売前のタイトルもプレイアブルで展示されていた。
PC向けのゲームは、MMORPGでは非常に大きな市場が形成されているものの、それ以外のジャンルに関してはかなり厳しいというのが現状だ。しかし、グラフィックチップメーカーなどのハード系メーカーが率先してブースを構えPC向けゲームを展示し紹介していけば、来場者の目にとまる機会も増え、シェア獲得につながるかもしれない。今後ハードメーカーも継続的にブースの設置とタイトルの展示を続けてもらいたいものだ。
こちらは、ライブドアが発売する3タイトル。「ブラザー イン アームズ ロード トゥ ヒル サーティ(日本語版)」は発売済みだが、「プリンス・オブ・ペルシャ ケンシノココロ 日本語版」と「F.E.A.R」今後発売予定のタイトルだ
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