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「シルクロードオンライン」プレスカンファレンスで語られた展望と野望(1/4 ページ)

ゲームオンはWindows用MMORPG「SiLKROAD ONLINE」(シルクロードオンライン)のサービスを日本で提供すると発表。本日プレスを集めての発表会を行った。

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 ゲームオンは、同社が運営する5つめのMMORPGとして「SiLKROAD ONLINE」(シルクロードオンライン)のサービスを開始することを発表した。本作は、2005年3月より韓国で正式サービスが開始され、現在同時接続1万5000人を誇るMMORPGで、台湾、中国に続いてのサービスとなる。その名のとおり、紀元前1世紀頃のユーラシア大陸を東西に行き交った交易路「シルクロード」をモチーフに、ファンタジー豊かな世界を舞台にしている。

 本日、ゲームオンは「シルクロードオンライン」のプレスカンファレンスを行い、その詳細を明らかにした。なお、既報だがサービス開始のニュース記事にて、クローズβテストを募集している。興味のある方は応募してほしい。


会場はホテルオークラ東京に併設されている大倉集古館。シルクロード関連の収蔵物も展示されており、「シルクロードオンライン」発表の場所としては申し分ない雰囲気を醸し出す

 まず挨拶に立ったゲームオン代表取締役の鄭起泳氏は、現在のオンラインゲーム事情を説明したあと、今回のシルクロードオンラインを選んだ理由が2つあると語る――「1つは開発会社である韓国のJoymax社全員の情熱と、成功させるという信念。もうひとつは、ゲーム自体のおもしろさ」なのだと。

ゲームオン代表取締役の鄭起泳氏

 事実、韓国では昨年11月からオープンβテストが開始され、今年3月に正式サービスが行われるや、累計80万以上の会員数を記録し、現在まで同時接続者数を1万5000人を維持しているのだとマーケティングマネージャーの山本純子氏は説明する。Yahoo!Koreaが独占提供であったことと、インターネットカフェとの提携などもその動員に結びつく要因なのだとか。

 今回日本での正式サービス開始に向けて、韓国では18歳未満禁止のタイトルである本作を露出表現を一部制限することで誰でも遊べる仕様にしている。とはいえ、元からあった戦闘のダイナミズムや世界観のインパクトはそのままに、日本人でもフックするようローカライズされるという。


ゲームオン マーケティングマネージャーの山本純子氏。山本氏はゲームオンの新規タイトルに「シルクロードオンライン」を選んだ理由を3つ挙げて説明。1つはシルクロードという多様な世界観と貿易の楽しさ、そして旅のスリルを味わえる作品であったこと。2つめは、ゲームとサービスの完成度。そして3つめはやはり鄭氏と同様、開発会社であるJoymax社の理解と協力体制によるものだと述べた。実際、韓国で選定をした20以上のタイトルの中で、ずば抜けたゲーム性だったとの感想も

 続いて、Joymax社の代表取締役社長・田贊雄氏が紹介され――「シルクロードオンラインはご存じの通り、東洋と西洋を結ぶ交易路であると同時に、文明の架け橋となった歴史を持つシルクロードを舞台にしたゲームです。膨大なシルクロードの世界を表現するにはまだ足りない部分が多いのですが、従来は扱いにくかった広大な世界と攻撃時のシステムがしっかりと揃ったものだと自負しています。MMORPGファンにも納得してもらえるものになっています」と、これから日本で展開される本作が広く遊んでもらえるよう挨拶した。

Joymax社の代表取締役社長・田贊雄氏

 その後、本作のゲーム内容を紹介するためにプロデューサー・秋山隆利氏が登壇し、本作の世界観について説明がはじまった。


会場は大倉集古館の展示室を借り切っての催されてた。登壇した秋山氏のうしろには仏像が鎮座しており、我々記者の座る横にも、シルクロードが通っていた西域の絹織物や彫像が展示されていた

 「シルクロードオンライン」の舞台は、中国の長安から始まり、敦煌、タリム盆地、タクラマカン砂漠、カラコラム等を経て、コンスタンティノープルまで続く、いわゆる“シルクロード”をベースにした「東西の道」と、タクラマカン砂漠から天竺までの「南北の道」――中国・イスラム・ヨーロッパと、さまざまな文化に触れることができる世界観が魅力の“歴史とファンタジー”が融合したゲームとなる。


シルクロードは言わずと知れた、西洋と東洋を結んだ文化と文明の交易路で、主に「絹」の需要が高かったために、ドイツの地理学者リヒトホーフェンによって名付けらた

大まかな目安として提示された今後サービスが予定されている地域を表したもの。日本では長安や秦始皇帝陵を含む「中国」と、敦煌を含む「西域」の2つのエリアが実装される。なお、すでに韓国では中央の青で表示されている「砂漠」と「オアシス王国」の地域が実装されており、日本でも一部地域を今年導入する予定とのこと。なお、西のコンスタンティノープルを含む「ヨーロッパ」と、バベルの塔などがある「西アジア」エリアは、現在開発が進められており、韓国では今年中に、日本でも来年の実装に向けて計画されているのだとか

中国の都・長安。ここからプレーヤーは西に向け旅立つことになる

プレーヤーは馬やラクダで砂漠を渡り、モンスターを退け旅をすることになる。現状では実装されていないが、今後黄河での船の使用なども検討されているのだとか。移動手段が増えることは交易によっても重要なことであろう

モンスターにもさまざまおり、やはり東洋をイメージしてる。ここはちなみに敦煌

 男性13体、女性13体の計26体の初期設定からプレーヤーキャラクターを選択する本作は、それぞれのキャラにシルクロードを旅する目的が設定されており、プレーヤーの好みで選んでもらえればと秋山氏は続ける。オリジナリティを出すために、さらにキャラの「身長」「体格」「装備」「武器」を選ぶことができ、様相は同じになることはそうそうない(全26体のキャラクターについては下記参照)。キャラクターによって特定の武器であったり、限定されるスキルがあるわけではなく、自由度は高いのだという。

 プレーヤーは「特産品を売り歩く商人」「商人から金品を強奪しようと企む盗賊」「盗賊から商人を守るハンター」の3つの職業いずれかを選択。こうしたお互いをお互いが必要とする存在、いわゆる“三項対立”をもってシルクロードの世界を表現している。なお、これらの職業はレベル20に到達すると就くことができ、以後いつでも装備変更によって変えることができると秋山氏。

コンセプトイメージ:西アジア
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