“絆”がテーマのRPG「アルトネリコ」――志方あきこさんの主題歌お披露目ライブに潜入してみた(1/2 ページ)
バンプレストとガストが共同開発している「アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女」。この度、「PIA SUPER LIVE GROOVE VOL.14」にて、志方あきこさんが歌う本作主題歌が初お披露目されるという情報を入手し、早速現場へと向かってみた。
バンプレストとガストが共同開発している、プレイステーション 2用ソフト「アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女」(以下、「アルトネリコ」)は、ゲームやコミック、OVAなどマルチメディア展開を見越して制作されているタイトルだ。
本作の主題歌を担当するのは志方あきこさん。この度、「PIA SUPER LIVE GROOVE VOL.14」にて、その主題歌が初お披露目されるという情報を入手し、早速現場へと向かってみた。その様子は後ほどお届けするとして、まずはタイトルの紹介から行って見よう。
「アルトネリコ」は、1本の塔と1つの小さな浮遊大陸しかない世界「ソル・シエール」が舞台のRPGとなる。足下は「死の雲海」に覆われ、天は「ブラストライン」と呼ばれるプラズマの海で遮られる孤独な世界。この世界には「レーヴァテイル」という希少種が存在する。
彼女たちは「詩」の力で世界と語り、とてつもない力を持つ魔法を奏でることができるが、その代償として「グラスノ」と呼ばれる有害な物質を体内に取り込まねばならず、この行為は大変な苦痛を伴うものとなる。そのため、本当に大切な、信頼できる人にしかそれを許さないのだという。
本作は、主人公・ライナー・バルセルトと彼女たち「レーヴァテイル」との絆、つまりお互いが信頼し合う事で、助け合い、認め合い、やがて本当のパートナーへと成長する過程を中心に描かれた物語となる。
ライナー・バルセルト
なあ、もういい加減争うのやめようぜ? こんな狭い世界なんだからさ
物語の主人公。冒険心旺盛で、まだまだやんちゃな盛り。思い込みが激しいが、男女関係に関しては優柔不断(というか判断できない)で、非常に押しに弱い性格。また、単純で曲がったことがキライという責任感の強いワンパク少年。塔の上層部に位置するプラティナという街で生まれる。
行政官(現プラティナ総帥)という父を持ち、政治とは何たるかを叩き込まれながらも、政治の道にはサラサラ興味を抱かず、剣と冒険を求めてプラティナ騎士団に入団する。天性の素質で大活躍の所を認められ、塔の管理者シュレリアを守護する「エレミアの騎士」として大抜擢。その後、シュレリアにつき従い、塔のウイルス(敵)を駆除し続けていた
オリカ・ネストミール
生きていくのは1人がいい。もうこれ以上傷つきたくないし、誰も信じるつもりないから…
物語のヒロインのひとり。元は明るく優しい性格なのだが、心に負ったトラウマの数々により、無口で沈みがちな表情が多い。彼女は音を力に変える「レーヴァティル」という種族。正確には人とレーヴァティルの間に生まれた第3世代といわれるレーヴァティルである。両親とは死別。そのきっかけは、数年前のスクワート村襲撃事件。その後、「エル・エレミア教会」という、エレミア三謳神を祀る教会に入会。教会の聖女候補として勤めるようになる。だが、能力の低い彼女の境遇はあまりよいものではなかった。小さい頃、いつも自分をかばってくれたクレアという女性を今でも気に掛けている
彌紗・アルトセルク・リューン
ねえライナー…。私が私じゃなくなっても、ライナーは私のこと…
物語のヒロインのひとり。根は素直で一途な性格の持ち主。しかし今は特殊な状況で、本来の性格はなりを潜めている。見た目よりは落ち着いた言動を取るが、子供っぽいところは否定できない。しかし、知識は豊富で、高度な単語も普通にさらっと使えるインテリ型。
彼女は音を力に変える「レーヴァティル」という希少種族であり、その中でもさらに数少ないβ純血種 と呼ばれる存在である。故に強大な力を持つ。見た目に寄らず、頭脳は明晰で実は料理も美味い。冷静な分析と器用な手先で何でもそつなくこなす。が、運動神経はゼロ。更に超高所恐怖症。彼女は塔の上層世界の都市であるプラティナで生まれるが、故あって今は塔の下層世界で生活している
ストーリーは以上のような感じだが、本作の一番の特徴としては、従来のゲームにはなかったインタラクティブなドラマの表現手法、その名も「ムスメ調合」が採用されている点が挙げられる。
これはヒロインたち「レーヴァテイル」が、詩による魔法を使役するために取り込む「グラスノ」のインストールや、ヒロインたちの精神世界へ入る「ダイブ」などを行うことにより、能力や個性が変化していくというもの。強力な力を手に入れるのか、はたまたヒロインたちの負担を和らげてあげるのか、“本当のパートナー”とは何かを表現したシステムだと言えるだろう。
ほかにも、「アトリエ」シリーズのガストが開発に参加しているということで、アイテム作成システム「グラスメルク」が採用されている点にも注目したい。これは、ゲーム中に必要なアイテムを自分で作成したり、いろいろな組み合わせから、自分だけのアイテムを作り上げることができるというもの。作り上げたアイテムは「レーヴァテイル」にインストールすることもできるので、ヒロインたちのカスタマイズにも一役買うことになる、まさに一石二鳥のシステムとなっている。
なお、最後に戦闘についても少し触れておこう。戦いの鍵を握るのは、先にも述べた「レーヴァテイル」が紡ぐ詩の力、つまり魔法となる。ただし、これには詩を詠唱する時間が必要となるため、前衛を務める主人公たちは、ヒロインを守り、より強力な魔法を発動してもらうべく、時間を稼ぐ必要があるわけだ。
ちなみに、予想はついているかもしれないが、強力な魔法はそれだけ詠唱する時間も長くなる。また、詩の詠唱中に敵から攻撃を受けたりすると、中断されてしまうので注意が必要だ。
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