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レアはXbox 360「パーフェクトダーク ゼロ」で新しいFPSのベンチマークを目指すXO5開催直前インタビュー

アムステルダムにて行われるXbox 360の欧州向けプレスイベント「X05」の開催を前に、レアのシニアデザイナー、ダンカン・ボットウッド氏に「パーフェクトダーク ゼロ」の話を聞くことができた。

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 レアが1997年に発売した「007ゴールデンアイ」。それから3年後の2000年には「007ゴールデンアイ」のシステムエンジンをパワーアップさせたFPS「パーフェクトダーク」が登場した。

 そしてXbox 360において、「パーフェクトダーク」(以下、「PD」)の主人公である凄腕のエージェント「ジョアンナ・ダーク」が、そこに至るまでの過去を描いた続編「パーフェクトダーク ゼロ」(以下、「PDZ」)が登場する。

 今回、アムステルダムにて行われるXbox 360の欧州向けプレスイベント(今年は発売カウントダウンイベントでもある)「X05」の開催を前に、レアのシニアデザイナー、ダンカン・ボットウッド氏に「PDZ」の話を聞くことができた。

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ダンカン・ボットウッド氏 10年前にレアに入社。「007ゴールデンアイ」、「パーフェクトダーク」、「パーフェクトダーク64」の制作に関わり、「パーフェクトダーク ゼロ」ではシニアデザイナーを務める

―― 「PDZ」は最初からXbox 360にて開発を進めていたのでしょうか?

ダンカン・ボットウッド氏(以下、ダンカン) 「PD」を使い、何か次の作品を作ろうという意図はありました。当初はゲームキューブでと考えていましたが、オンラインの面で弱く、また、Xboxだとグラフィックの面で私たちが望んでいるレベルにはならなかった。そんな時にXbox 360が登場したわけです。

―― 今ではさまざまなFPSが登場するようになりましたが、「PDZ」はそれらと比較してどのような特徴がありますか?

ダンカン 特徴と言えるのは、「PD」の過去を振り返ることにより、キャラクターの魅力をさらに高めるものにすることができた、ということが挙がります。また、ゲームの面白さとしては「COVER」(壁などに隠れながら狙いを定め撃つ機能)などがあります。ただ、今回見ていただいたもの(インタビュー前にダンカン氏によるデモプレイが行われた)はあくまでほんの一部であり、隠している要素はまだまだありますよ。

―― 操作は「Halo」に近いものがあるように見えましたが?

ダンカン われわれが調査を行った結果、「Halo」タイプの操作に慣れている人が9割近くいたので、こちらを選択しました。ただ、古いスティックタイプの操作で遊びたければ、そちらでも遊べるようにはなっています。

―― 選べるようになっているのは良いですね。ちなみにデモプレイでのステージは香港ですか? 舞台はアジアになるのでしょうか?

ダンカン 見ていただいたのは確かに香港ですが、それ以外にもアメリカやアフリカ、中国の本土など、世界中が舞台となります。ただ、日本はディテールを細かく描かなければならないため、今回は登場しません。

―― 世界中が舞台、となるとキャンペーンモード(ストーリーに沿って進むシナリオモード)でのステージ数はどれくらいになるのでしょうか。

ダンカン キャンペーンモードには14のミッションがあります。また、マルチプレイモードには6つのマップを用意しており、マップ自体も、4〜8人用の小さなものから、2チーム用、4チーム用といったように、遊び方によってその大きさが3つに分かれるようになっています。

―― マルチプレイモードの話が出たのでお聞きします。「Halo」は16人で遊ぶことができましたが、本作は何人になりますか?

ダンカン 発売時点では32人です。50人までは可能な段階にきてはいますが、まだ完全ではありませんので、自信を持って送り出せるようになってから、こちらは搭載する予定です。

―― ちなみに現在の開発状況と発売日は?

ダンカン 発売日はまだ決まっていませんが、開発状況は98〜99%になります。

―― もうほとんど完成しているんですね。近いうちに発売日が決定してくれることを期待しています。では、最後に日本のファンに向けてひと言いただけますか?

ダンカン 「007ゴールデンアイ」や「Halo」といったタイトルは、その時の(家庭用ゲーム機の)FPSのベンチマークになりました。ですから、「PDZ」が新しいFPSのベンチマークとなってくれることを期待しています。日本の皆さん、ぜひともプレイしてください。そして、楽しんでもらえればと思います。



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