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“直感”と何が違うのか――良質パズルゲーム「通勤ヒトフデ」は電車のお供にレビュー(1/3 ページ)

ニンテンドーDSと同時発売されたタイトル「直感ヒトフデ」が、GBA用になって帰ってきた! コンセプトは若干変わったものの、基本的なルールはそのままに、新たなおもしろさが追加されている。先に登場している「直感ヒトフデ」とは何が違う?

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ルールは単純明快で、誰もがすぐに遊べるおもしろさアリ

 携帯ゲーム機で手軽にできるものといえば、あまりアクション性の高くないものと相場が決まっている。もちろん、アクションやシューティングゲームをプレイするのは無理ではないが、通勤電車の中などでプレイするには、ハードルが高いことだけは間違いないだろう。

 逆に、一番しっくり来るのが、RPGやアドベンチャー、パズルゲームだ。これらは複雑な操作を要求されることもなく、ものによっては片手でのプレイも可能なので、つり革を握っていても問題なく遊べる。この、“片手で操作できる”というのは意外に重要で、電車の中で座るのに失敗した時などに、その恩恵を強く感じるはずだ。

 そんな、“片手で操作”できて“パズルゲーム”という、両方の要素にマッチしているのが本作「通勤ヒトフデ」だ。オリジナル版は、NDSと同発だった「直感ヒトフデ」(以下前作)。そのタイトルからアクション要素を省いた代わりにパズル要素を強くし、さらに面数を増やしたものと言えるだろう。

 ゲームのルールは至って簡単。画面内のフィールドに配置された白または黒のピースを一筆書きの要領でなぞり、横一列に同じ色で揃えるだけ。するとピースが消えるので、うまく全てのピースを消去すればクリアとなる。白のピースをなぞると黒になり、黒のピースは反対に白になるという、簡単な決まり事しかない。しかし、フィールドの広さは限られているうえに、一筆書きのために一度通った場所は2度と通過できないので、適当に動かしているだけではクリアできないようになっている。実は、非常に頭を使う内容になっているのだ。だが、難しくなるほどに、一筆書きでピースが綺麗に裏返って消えた瞬間の気持ちよさは、大きくなっていくばかり。この辺りの爽快感が、ついハマってしまう原因の一つではないだろうか。


GBASPやゲームボーイミクロなら片手で出来るのだが、NDSでプレイするとセレクトボタンまで手が届かない。電車の中でプレイしていたのだが、ちょっと悲しい気分になってしまった……


ここでは、フィールドの黒いピースの上を一筆書きの要領でなぞっていく。すると、ピースが白に変わり、すべて消える


黒いところを通れば白に、白いところなら黒に変わる。自分がなぞってきた部分は通り抜けたりできないので注意

フィールドは外周も利用できる。試しに、このステージのピースが全て黒になるように、頭の中で一筆書きをしてみよう

 とはいえ、マニュアルなどで説明しても、この手のゲームは実際に体験してみないとルールがピンとこないもの。その点を考慮してか、本作にはルールの説明を兼ねたトレーニングモードが収録されている。ここをプレイすれば、マニュアルを読まなくても一通りの決まり事は理解できるはずだ。


トレーニングでは、ルールを事細かに説明してくれる。マニュアルを読まないズボラな人には便利なモード

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