「GT」から「TT」へ――ポリフォニー・デジタル最新作「ツーリスト・トロフィー」(2/2 ページ)
千葉・幕張メッセにて開幕した「第39回東京モーターショー」のSCEブースにおいて、「グランツーリスモ」シリーズを世に送り出したポリフォニー・デジタルの最新作「ツーリスト・トロフィー」の発表会が行われた。
「ライセンススクール」から各モードを詳しく解説
「ライセンススクール」は、七澤氏が“一番重点を置いた”と語るモードで、「GT」譲りのリアリティを追求したシミュレーションシステムを利用し、オートバイの規則的な操作方法、重心を移動しブレーキ、アクセルをコントロールしてバランスをとる、という一連の動きを、段階的に学ぶことができる。上達すれば、実在のサーキットを利用しての、実戦向けハイスピードコーナリングなど、さまざまなカリキュラムに挑戦することができるとのこと。
なお、本モードに関して七澤氏は「経験者はもちろん、オートバイに触れたことのない人でも、基礎的な部分から遊んでほしいという願いがあります。どういう時に何が起こるのか、どういうことをしたら転ぶのか、そういうものを経験していただいて、実際の安全運転にも役立ててもらいたいです」といったように、リアルシミュレーターならではの利用方法についてもコメントしてくれた。
次に「TTチャレンジ」について。こちらはマシンを自分のものにするために、決められたミッションをクリアしていくモードとなる。具体的には、好きなマシン、好きな色を選んでレースに挑戦。見事に勝つことができれば、選んだマシンが自分のものになる、といった感じだ。
ちなみに、「TTチャレンジ」は「ライセンススクール」とリンクしており、「ライセンススクール」でのレベルがあがれば、よりハイグレードなマシンが登場する。また、「TTチャレンジ」でレーシングマシンを獲得すれば、ノーマルマシンとは別の「シリーズレース」を、4台のマシンで楽しむことも可能となっているとのこと。なお、「TT」には「GT4」で搭載されていた「フォトモード」も用意されていることも発表された。
続いて七澤氏からは「オートバイに乗る時には“装う”という楽しみがあります。これをハイクオリティに再現したい、というのは制作当初からの願いでした」というコメントとともに、「クローゼット」の紹介が行われる。
こちらはその名の通り、ライディングスーツとヘルメット、さらにはストリートウェアなど、それぞれ50種類以上用意されたアイテムの中から、“選ぶ楽しさ”を提供してくれるものとなっているとのことだ。
自分の好みの服装に身を固め、好きなマシンをセッティングしてサーキットを走る、とくれば「ライディングフォーム」も気になるところだろう。こちらについても七澤氏は「クラシックなマシンなら一体感を感じる姿で、大きなマシンなら押さえつけるような姿でといったように、それぞれにふさわしいフォームがあります。せっかくバーチャルなんですから、ライディングフォームでもしっかり楽しんでいただけるようにしています」と語ってくれた。
この後は七澤氏自らがデモプレイを行い、最後は本日できたばかりという最新ムービーが上映され、発表会は終了となった。東京モーターショーにプレイアブル版が出展されていたことから、順調に開発が進んでいると思われる「TT」。発売日は今冬と、まだ先の話ではあるが、ポリフォニー・デジタルの新たな挑戦に触れる日を、今は楽しみに待っていてもらえればと思う。
ツーリスト・トロフィー | |
対応機種 | プレイステーション 2 |
メーカー | SCE |
ジャンル | リアルライディングシミュレーター |
発売日 | 今冬予定 |
価格 | 未定 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.