ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
連載

一足お先に次世代機気分――HDTV+5.1chで現行機を遊ぶススメ Part4:Xbox編その2(2/5 ページ)

気がつけば「Xbox 360」の発売はもう目前。うかうかしてると「現行機で次世代機の気分を先取り」どころではなくなるので、前回のXbox編の続きを少し慌てながらのお届け。マニアックな印象が強いXboxだが、HDTV+5.1ch環境をベースに遊んでみると、意外に良作揃い?

PC用表示 関連情報
advertisement

「バンザーイ、バンザーイ!」がサラウンドでうれしい「Fable」

 次にオススメしたいのが、海外で高い評価を受け、日本でも今年の春先に発売された「Fable」(マイクロソフト)だ。これは、箱庭ゲームの元祖ともいえる「ポピュラス」など、数々の名作を世に送り出したピーター・モリニュー氏が監修したことでも話題のアクションRPG。とはいえ、既存のRPGとは明らかに一線を画しており、あらゆる面においてとにかく“異色”なのだ。

 Fableの最大の特色は、かなりの部分を主人公(プレーヤー)の自由に委ねていること。軸となるストーリーは当然あるが、その中で道徳的に正しい行いだけを強要されるわけではなく、人々から後ろ指を指されるような行為も許されている。その振る舞いや選択によって、周囲の人々の態度も変わるし、自分自身の容姿まで変わってゆくのだ。

画像
時折、このような選択を迫られることがあり、それによって展開が変わっていく。ちなみに、この商人を連れて行くと、あとでとんでもないことに……

 また、経済の概念を取り入れていることも特徴のひとつ。この世界で売買される武器や食料などは価格が常に一定ではなく、現実世界と同様に需要と供給のバランスから刻々と変動している。そこで、例えばある村で“骨付き肉”を安く大量に買い込み、それを別の村で高く売って利ざやを稼ぐといったこともできる。食料はヒットポイントの回復にももちろん使えるが、食べ過ぎればどんどん太っていくというのも奇妙でおもしろい。

 このFableは、480p表示に対応(ワイドには非対応)。そのビジュアルは、一貫して中世的でファンタジックなものだ。解像感はやや粗いものの、村や森の描写は暖かみを感じさせる色遣いで、その美しさに思わず引き込まれる。そうかと思えば、足を踏み入れるのがためらわれるほど陰鬱とした洞窟があったりと、エリアによって趣の異なる風景が広がり、プレイにもアクセントを添えている。ただし、主人公を含む人物の容姿はいわゆる“洋ゲー”テイスト全開で、相当アクが強い。このあたりは好みが分かれそうだ。

画像
リアリティ重視ではなく、ファンタジー小説の挿絵を連想させるようなテイスト。解像感は特筆するほど高くないが、480pで表示した場合の方が奥行きを感じる
画像
プレーヤーが操作する主人公を含め、キャラクターのビジュアルはかなりアクが強い。髭や髪型などは自分で変えることもできる

 本作のポイントは、なんといってもサウンドだろう。このFableもやはりドルビーデジタル5.1ch対応なのだが、5.1chシステムではゲーム全編にわたって流れるオーケストラサウンドが豊かに響き、荘厳な雰囲気を演出してくれる。水の流れる音や小鳥のさえずりなど、自然環境音も包囲感を伴って響く。

 何より素晴らしいのは、村人や商人など、プレーヤー以外のキャラクターたちのボイスが明快な定位感で聞こえてくること。このゲームに登場するキャラクターたちはとにかくよくしゃべるが、よくもまあこれだけ膨大な台詞を日本語で吹き替えたものだと感心する。特に、プレーヤーが名声を高めるにつれて、村人たちから「バンザーイ、バンザーイ!」「お会いできて光栄です」「いいぞー!」「さすがはグラディエイターだ」などなど、四方を取り囲まれて賞賛の声を浴びるのがうれしくて堪らない。日頃より滅多に褒められることがない筆者だけに、なおさらうれしくなって俄然張り切ってしまう。

画像
善行を積んで名声を高めると、村人たちの方から寄ってきて賞賛の声をかけてくれる。たくさんに村人に囲まれると、サラウンドで四方八方から賞賛の嵐ということに

 なお、本作に新たなクエストなどを追加したWindows版「Fable:The Lost Chapters」が11月11日に日本でも発売となるので、Xbox本体をお持ちでない方はこちらで始めてみてはいかが。海外では同作のXbox版もまもなく発売されるようだが、日本でもリリースされるかどうかはいまのところ未定だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る