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バスケットボールゲーム『クールにバスケFREESTYLE』 World Cyber Games 日本予選は不戦勝で決着!?

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RBB Today

 10月23日、オンライン対戦ゲームの世界大会「ワールドサイバーゲームズ(WCG)」の種目『クールにバスケFREESTYLE』の日本代表選手を決める予選大会が東京・秋葉原のインターネットカフェ、トッププレイヤー秋葉原店にて開催された。オンライン予選を勝ち抜いた強豪6チームが集結し、互いに顔を見せながら戦う趣向だったが、なんと5チームが姿を見せず、唯一会場に姿を見せたチーム“サイミン(オナリ アブビ バーサーク)”の不戦勝となった。World Cyber Gamesは2001年に韓国で初開催、日本予選も毎年開催されており、5年に及ぶ日本のWCG予選大会で、不戦勝で日本代表が決まったのは初めて。日本のeスポーツの歴史に残る珍事となってしまった。

 WCGは韓国のプロゲーマー文化から発生したオンライン対戦ゲームの世界大会。2001年から2003年までは韓国で開催され、2004年はサンフランシスコで開催された。2005年はシンガポールで開催され、2006年はイタリアのMONZAでの開催が決定している。参加国数は70か国以上、参加選手は800名、競技はPCゲームと家庭用ゲームで行われ、上位入賞者に贈られる賞金の総額は420,000USドル(約4,600万円)。オンラインゲームファンの間では、まさにゲームのオリンピックという位置づけだ。

 今年の日本予選はほかに『カウンターストライク:ソース』、『デッドオアアライブ2:アルティメット』が東京ゲームショウ内の特設ブースで開催され、すでに代表選手3組7名が決まっている。『クールにバスケFREESTYLE』の代表選手はサイミンのほか、当日参加組代表チーム『ヒゲ』に決定し、2組6名が加わった。これにより日本代表選手団は13名で、過去最大の人数になっている。

 『クールにバスケFREESTYLE』はハンゲームが提供するバスケットボールゲームで、3人対3人のチーム戦だ。ルールはゴールポストひとつのコート半面を使う“スリーオンスリー”のスタイルとなっている。現在は無料で参加できるテスト期間で、ハンゲームによると、日本での参加登録者は18万人。オンライン予選は平日日中に行われたにもかかわらず、約230チームが参加していた。それだけに公式最終予選の不参加チーム続出は意外な結果だった。

 優勝したサイミンのオナリ選手は「WCGの種目に選ばれたと知ってクローズドテストからこのゲームを楽しんでいた。メンバー3人の連携が大切だと思い、練習ではボイスチャットを使いながら、徹底的にゲームの仕組みや攻略法を研究した」と語った。不戦勝とはいえ、オンライン予選に参加した230チームの頂点に立ったチームメンバーは満足そうな笑顔を見せていた。

 なお、来場した観客のために、急遽、日本代表2チーム、開発元のハンゲームのスタッフ、WCG日本予選を運営するテクノブラッドのスタッフによるトーナメントが開催された。サイミンとハンゲームが、それぞれ日本代表と開発者の意地を見せ合い、実況アナウンサーのボルテージも上がって白熱した戦いとなった。射撃戦や格闘技が主なeスポーツタイトルが多い中で、『クールにバスケFREESTYLE』は文字通りスポーツをゲーム化した種目であり、今後の展開に注目したい。

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